こんばんは。
先程、Sさんよりメールがきました。ずっと音沙汰がなかったので、わたしはちょっとびびっておりました。
「お元気そうね。こっちも元気。それでね。預けた石とうまくやっているみたいですね。
私はXさん(クラフトマン)と相談した通りに石を買おうとしているのだけれど、あまり条件に合いそうな石がないの。でも、きっと見つかると信じています。帰国は、11月半ばです。
もし、朋さんが預けた石とうまく一緒にいられなかったら、すぐ飛行機で帰ろうと思っておりました。うまくやっているようですね。
私のことは心配無用です。では。」
こんな簡素なメールでした。
あぁ、あぁ、あぁ、Sさんはやっぱり鬼を預けっぱなしにしていくつもりなんだな。
っていうか、条件に合いそうな石ってなんですか。わたしに負担できない石は無理ですよ。わたしは身の丈にあった石しか身につけられないんです。というより、帰国は半月も先なんだ。
というか、飼い馴らしているからこそ、鬼の調子が離れていてもわかるんだな。
ハイハイ、あなたの鬼は、伊勢は見るわ、名古屋に行くわ、大阪に行くわ、東京中めぐるわ、京都、奈良に行くわ、最初のお互いの話どおり、観光旅行に一緒に行っていますよ。いかに時代後れか、時代として富はどんなものかも説明していますよ。
でもね。
Sさん。Sさんちの鬼の面倒を見る者としては、わたしはあまりに未熟者です。だから、勘弁して。
伊勢では、鬼は内宮に入れなかったの。鬼は、おかげ横町の赤福で待たせました。奈良は入れましたが、京都では、拒否をされて、蜘蛛に刺される夢までおまけ付きでありましたの。大変、昆虫系の呪詛はメンタルにくるので、勘弁していただきたい。
あぁ、でも、ごきぶりは、意外とメンタルにこないかも。
それでも、ムカデとか、蠱術(こじゅつ)は、大変メンタルに響く。
わたしが一番鬼を憎たらしいと思った瞬間は、蜘蛛が飛んできた際に、奴はさっさと逃げたってこと。
どうせなら、わたしにも警告しろ!。
という訳で、また怒濤の納期が迫りつつあり、わたしは、死に物狂いで、鬼に構うのは、夢の中だけにして、後は寝ても覚めたら、「納期納期!」。
本日、百合根君2号(わたしに奈良と京都の仕事を振った人)から連絡があり、お礼をしたいということでした。百合根君が「マダム・マリアに、毛布とタオルケットを送った」と告げたらしく、百合根君2号は、何がいいかリクエストをという話でした。
「でも、朋さん、僕はダイヤの指輪贈る甲斐性ありません。」
「あったら、こえーわ。亭主以外からのダイヤの指輪は、家族不和を招くわ。」
「マダム・マリアに貢ぎ物ってなんなんですかね。なにがいいっすか。」
「なんか、今日はそのあだ名、ふんだんに叫ぶけれど、通常わたしは、部隊でなんて呼ばれているのかしら。」
「いらっしゃらないときは、鬼畜マダムです。」
「・・・・・・・・・わかった。正直でよろしい。だったら、悪いけれど、先日から、ピンポンで送られてくるラップトップに入ったアプリのコードの書き方少し、XXちゃんに教えてくれる?それだけでいいから。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。もしかして、それは。」
「うん。マダム・マリアはね。あなたに、身体で払えって言っているのよ。百合根君のお志しは嬉しいけれど、部隊の仕事は身体で払うべきだわ。」
「・・・・・・・・・・・あっっ・・・・・あっ・・・・XXさんが、コードに目茶苦茶弱いの知っているんでしょう?」
「そりゃそうよ。あんな壊し方して2回も送られてくれば上等だわ。たたき込んどいて。あなたは、コードご存じだから。」
「僕も身体で払わないで、物納したいです。」
「残念。マダム・マリアの物納は、既に受付終了いたしました。明日、コードの手直ししたラップトップを送るから、よろしく。」
「うわぁ、鬼畜。」
「鬼畜上等!」
という訳で、まず、納期は、2段階あるので、目指せ、最初の関門!。
鳥葬にあったコードは、ラップトップで送り返してやる。
あぁ、部隊ではやっぱ、鬼畜マダムと呼ばれているんだ。んじゃ、Sさんなんて、もっと鬼畜有閑マダムだわ。
鬼は少し大人しい分、Sさんご帰国の前に、今のうちに仕事しちゃいましょ。
朋
すみませんー朋さんは大変でしょうが、読者は楽しみに待っております。
鬼の指輪をリフォームに出して、1週間。
鬼は、ルベライトに住まわせております。
大人しいこと大人しいこと、彼らが荒ぶっているときは、
こんなんじゃなかったのに。
ルベライトの中で、今後の「富のご提供案」について、
プレゼンのディベートが暑く語られていないことを祈ります。
ダイヤに住まわせるって、意味がわかるような気がします。
ありがとう。