こんにちは。
前にパライバを売りにきた友人が、また来たいと言うので、「お金がないよ」と告げたら笑ってる。なんだろうと思って、来ていただくことにした。
先日、クラフトマンの所で、馬鹿みたいにハートキューのメレでハーフエタニティ作っちゃったんだ。
いや、綺麗だよ。だけど、これを見るたびに、ハートキューの一粒の華奢なネックレスが欲しくなる。
うーん。クラフトマンに頼んでも、値が張るし、そもそも、スッゲー綺麗な純粋に美しいネックレスをBBAの鎖骨に置いてるひとを電車でよく見かけるので、いいなー、18金イエローにしようか、ホワイトにしようか考えていたわけ。
無論、こう言う構想は自分で温めていくのが好きなので、温めていた。
友人はやってきて、おずおずと、鑑定書とネックレスケースを出してきた。
「辛い時、パライバで、ポンと300万貸してくれてありがとう。お陰で、家が倒れずに済んだの。」
「え?パライバは、買ったんだよ。今更返せって言われても、リフォームバリバリだわ。」
「いや、パライバを買ってくれたおかげで、助かったの。あれを、今の値段で買ってくれる人なんていないし。わたしは、もっと安く買ったんだし。」
「いやいや、それが転売ってものだから、気にしないで。家宝にしてるから。」
「主人も伺うって言ってたんだけど、朋は嫌いよね、会うの。」
「いや、友人に宝石譲ってもらって、ご主人が挨拶に来るとかわかんないし。」
「で、今日はね。」
彼女は、ネックレスケースを開けた。
ちょうど欲しくて、構想を温めていたネックレスが入っていた。
「鑑定書も取った、婚約指輪級のハートキューのネックレス。わたしので良ければ、使ってくれない?欲しいって聞いたから。」
・・・・・・・・・奥さん。わたしはその構想、まだ亭主にも話してませんぜ。どこで聞いたんですか。
しかも、これ、鬼入りですか。
「いや、あの、これは、これで、持ってた方がいいかな〜。」
お茶を濁しながら、7末で、ダイコク案件が3つ終わったのを思いながら、目でハートキューかあって追いながら、
わたし、欲しいって探してるって、誰に言ったのよ。あなた、誰に聞いたの?
しかも、これブライダルブランドの最高級品。
「いっ幾らで?」
唾を飲み込んで答えたわたしに友人は、笑った。
「やあねえ、手土産で、お菓子より化粧品、何より宝石好きのあなたに、これ、譲るわ。ほんの御礼の一部。あとは、またおいおい。」
「誰に欲しがってるって聞いたの?」
「法事でね。和尚様が、朋にお礼をするなら、これが良いって。」
「え?あなた、まさか、イキリ和尚の檀家だったの?」
「あら、やだ。この辺は、みんな古くからそうよ。」
「だって、色々な手持ちお見せしたら、1番小さなのを選ばれて。これでいいのかって思うわ。」
「ごめんなさい、手持ちにすごく興味があります。」
まあ、鬼入りか。
まあ、いいか。この所、ダイコク続いたし。
値段的にもご負担無さそうだし。でも、申し訳ないなあ、あんなパライバを譲ってもらって、追いネックレスとは。
というわけで、晴れて、ハートキューのネックレスを手にしたのでした。
耳?
ピンクダイヤのピアスしてるんだよね。
うん。
そうだ、イキリ和尚が逃げる前に、捕まえるか。
鬼追加。
朋