空気のような存在になれたらいいって、
ほんとにそう思ってますか？
それって、家族みたいじゃない？
私は、そんなの嫌だ。
私にとって、
あなたは、
愛そのもの。
いつも、心の中で、
大きな存在感を持つ。
あなたが、私のことを
空気のような存在にしたいのなら、
私のこの愛は、
一方通行だね。
結果、
私はつまらない女になるわけか。
昨日、彼と、
今日、ある場所で会う計画を立てて、
私は、2年越しで、ようやく彼に会えると実感した。
なのに、
私は今日、
またいつもの土曜日だ。
今年最後の土曜日の休日は、
朝から雨降りで、
私の代わりに泣いてくれてるみたいだった。
会いたい人でも、縁がなければ、
寸前で、
何かが、邪魔をする。
ご先祖様なのか？
神様なのか？
彼から、次の土曜日の予定が送られて来た。
私も、習い事の日だと嘘をついてる。
1時から4時までのわずかな時間を
彼と過ごすために、
計画を立てよう。
私は、どうやって彼の用事の場所に辿り着く？
私は、どうやって、家に帰る？
私の緻密な計画が、重要な鍵となる。
私たちは、約束した。
あくまでも自然に。
流れに任せて。
過ごせたらいいね。と。
彼から、今度の土曜日、予定があるのか、LINEが来た。
私は、偶然にも、隔週である仕事が、
私の番なのに、代わって欲しいと言われて休みになっていた。
予定は何もなかった。
そう告げると、
彼は、
急遽、こっちに用事ができて、
もしかしたら、突然誘うかもしれないと告げた。
なんの用事なのか、聞いても返事はもう来なかった。
心の中に、夫ではなく、他に好きな人がいる。
私が、一方通行なLINEを送り、
たまに返事があると喜び、
もしかして、向こうから、LINEが来てないかと、期待する日々を
もう、半年ほど過ごしてきた。
私は、彼の考え方に、染まりたいと願い、
彼の好むラジオ番組を
難しいながらに聞き続けた。
でも、もうそれもやめようと思う。
私の飼っている犬は、
主人に媚びない。
しっかりと自分を持っている。
好かれようと必死になることもなく、
犬は、自分が考えてる通りに行動するだけ。
なのに、
その姿が、私には、美しく映った。
恥ずかしいけど、
飼い犬から学んだ。
私は、決意した。
もう、用事もなくLINEはしない。
それに、これから先、会わなくてもいい。
ただ、素敵な人がいた事は、
一生忘れない。
「私と彼の秘密 今思う事」を書いて残した事は、
私の財産だと思ってる。