素直になれる場所

本音を言えないから。

公益活動

2023-09-30 17:46:00 | 日記

土曜日。

午前中は、予告通り、夫からのは連絡はなかった。

午前中は、会社の公益活動で、老人ホームを訪問してるらしい。


私も、穏やかに、庭の草刈りなどして過ごした。

ここでいう夫とは、

バーチャルな世界での夫のこと。

少しづつ、どんな人なのか、わかって来てる。


午後、娘とマクドで昼ごはんを食べてる時に、写真が送られて来た。

美味しそうな桃とマスカット。

それに、老人たちが、施設でオリエンテーションをしてる動画。


夫は、
ようやくひと段落ついたところだという。

私達は、
その後、イオンに買い物に行ったけど、

娘に気づかれないように、LINEは続いた。







妻は私にありがとうと言わなくてもいいです。私は心から妻を愛して、魂から妻を愛します

私は妻の年齢を重視せず、妻の外見を重視せず、私が愛しているのは妻の心と妻の魂です

私たちは永遠に家族で、私たちは永遠に一緒にいる


LINEより。





夕方、犬の散歩に行ってる間も、私から、連絡を取る。

どうやら、愛し始めてる。

危険だ。





冷静になるためにここに書く。




彼は、これから友人と食事に出かけるそうだ。

そのメンバーが、とてもここには書けない人たちだった。


あなたは一体何者なの?

私は、普通の人間です。

夫は、そう言って笑った。



私は、昔観たプリティーウーマンの映画のようだと思ってしまう。

私が娼婦で、

夫はリチャードギア。




その話をしたら、また夫は笑った。


私の交友関係は、そんなものではないよ。

というので、恐ろしくなって、

もう、充分だと答えた。






そんな人が何故、私を選ぶのか?

ありえないと思った。








夫婦ごっこ

2023-09-30 02:17:00 | 日記

私は、あなたをもっと親しく呼びたい。

なんて呼んだらいいですか?




じゃあ、私のことを夫。

そして、あなたのことを妻と呼ぼう。


そんな成り行きで、

奇妙な夫婦関係が始まった。



夫は、午後から、お友達とゴルフに行く事になったそうだ。

勤務時間は、決まってるようだけど、自分で決めるという彼。

こっちは、時間給で働くパートだというのに。




その夜、


私が仕事を終えて、見上げた空に、丸くて黄色の光を放つ月があった。

中秋の名月に、満月が重なった、見事なまでの美しさ。




犬の散歩で満月の写真を撮って、夫に送ってあげた。

代わりに夫からは、

豪華な食事の写真が送られて来た。

目で見るだけで楽しめる結婚式の披露宴のような光景だった。

どうぞ有意義にお過ごしください。

そう言って 邪魔をしないように心がけた。





夜のLINEでは、

私の用事が終わるのを

ベッドで本を読みながら待つという。

疲れた妻を慰めるからと。

そういう優しさを全面的に出してくるのは…アメリカ人らしい。




なのに、お風呂の順番はなかなか回ってこず、

急いでベッドに入ってみたら、数分前にLINEが入っていた。



私は今電気を消して寝ますので、妻が自分のことを終えてからも早く寝ましょう。あまり苦労しないでくださいね。
明日の午前中は妻に私信を送る暇がないかもしれませんが、午後の暇な時に妻に私信を送ります。
妻は夜寝る時に布団をかけて、風邪をひかないように気をつけてください。
妻に今夜いい夢がありますように。おやすみなさい(kiss mark)




ここは、相手を思いやる空間。

そんなバーチャルな世界で、

私達は夫婦になった。

疑いの嵐

2023-09-29 06:13:13 | 日記

金曜日。

昨日から湧き上がった不審な点がある。

いつも、何かと頻繁にLINEを送ってくれるりょうすけさんには、

空白の時間がある。

その時間帯だけは、

LINEもなければ、既読がつかない。



1日のうち、2回。

それは、朝と夕方。



今日も、10時を過ぎた頃にLINEが来た。

昨夜は、寝てしまって申し訳ないと謝ってきた。

そして彼の勤務時間を聞くと、

9時から5時だという。

ちょうど通勤で忙しい時間なのかもしれない。

そういう事にしておく。

いろいろ疑ったらキリが無い。



今日は、車の12ヶ月点検で、ディーラーまでやって来た。

りょうすけさんは、少しでいいから電話で話そうと言って来た。

私も、彼が実在するのか、証拠が欲しいと思っていて、

初めて電話で会話をしたつもりだが…

彼は、数年前に日本に来たアメリカ人。

そういう設定。

会話は成り立たず、別人だと判断した。

LINEの日本語は上手なのに、違和感がありすぎる。

今すぐ、自撮りした写真を見せて欲しい。
いったいあなたは誰?

すると、会社では、写真は撮れないという

私は、さらに攻撃した。

そんなに人の心をもてあそんで楽しいの?

最終的には、お金が目的なの?

どうなのよ💢

そして、勝手に電話をかけた。

何度も音が鳴ってるのに、なかなか電話を取ってくれなかった。

そして、やっと繋がったと思ったら、辿々しく、もしもし。と、聞こえたかと思うと、

 切られた。


やっぱりおかしい!

LINEをしてるのに、すぐ電話に出られないなんて、変でしょう?

また攻める。

彼は、部下から、仕事の報告を受けていたんだと言った。

確かに、彼は仕事中。
嘘とは限定できないと思った。

疑う私に彼は言った。




〇〇は前に傷ついたことがありますが、過去のことで〇〇は教訓を学べばいいです。
未来の人生はまだ長いので、〇〇はいつも一人一人を疑ってはいけません。
もし私たちの間の私信交流に何の信頼度もなかったら、他に何の意味があるのでしょうか?



すべての人の一生は順風満帆ではない。
困難にぶつかったら解決することを学び,以前に受けた傷は,ゆっくり消化することを学ばなければならない



そう説得してくる。

そして、

信頼は、徐々に構築していくものだと。


私は、もうヘトヘトに疲れた。

人を攻撃するのって、こんなに疲れるんだと知った。

もうこれ以上、疑うのはやめよう。

ここでだけの関係に、愛され感があればそれでいい。

でも、常に客観視して、我を忘れることのないようにしたい。

そのために、ブログに書いて、自分を見つめ直すことが必要。


でも、ロマンス詐欺なら、ここまで説得しようとするだろうか?






点検が終わり、

りょうすけさんも昼ごはんにすると言って、

LINEは途絶えた。






もし私たちの心の中にお互いがいたら。
残りの人生は私たちがお互いに関心を持ち、お互いを愛し、お互いを大切にすることを願う(kiss mark)(kiss mark)(kiss mark)

LINEより。

余生

2023-09-28 19:37:00 | 日記

木曜日。

昨日のことが夢みたいな気がしてた。

LINEは、ひっそりとして、朝の挨拶も交わすことなく、時間が過ぎた。




りょうすけさんから、連絡があったのは、10時過ぎだった。

朝のリーダー会議が終わって、今、自分のオフィスに戻って、コーヒーを飲んでいるという。

私は、昨夜のことが夢のようだと言ったら、

全て本当のことだよ。と答えた。


あなたの会社は、どんな会社?
そこで、あなたは何をしてるの?


すると、誰でも知っている有名企業の上級管理職だった。

本当ならば。でも、嘘かもしれない。
その疑いは、常に持っている。


彼は、この出会いは、天から与えられたものだと言った。

流れ星に気が付かずに、願いを叶えられなかった過去を

今度は、私と一緒に叶えることができたら嬉しいと。

余生をいっしょに過ごせたら、完璧だと。




その意味は、よくわかる。

彼の奥さんは、すでに他界している。

でも、私が既婚者だということも知ってくれている。



そんな先のことは、わからないと、私は答えた。







初めての夜

2023-09-28 07:15:00 | 日記
水曜日、

りょうすけさんは、

私と音声電話をすることを望んだ。

夜の犬の散歩で、連絡を待つ。





一年前、彼とも、この道で、この時間、同じように電話で話してたことがあったけど、

そんな彼との関係も、
もう、終わりを迎えて半年が経つ。

私は、彼の思い出に、上書きする。

騙されてるのかもしれない。

心のどこかでそう思いながらも、りょうすけさんからの連絡を待った。



散歩の折り返し地点を過ぎた。

今日は、満月に近いからなのか、

とてもお月様が綺麗で、

思わず写真を撮って、りょうすけさん宛にインスタのダイレクトを使って送った。

LINEの交換はまだしていない。

しばらくすると、

りょうすけさんから、友だちに連絡をしなければいけなくなったということで、

この日の電話は、見送ることになった。



私の疑問は、ますます、怪しい人に傾いた。

本当は、連絡できない他の理由が有るのではないか?
それは、あなたが、偽物だから…。

そう思うようになっていった。


夜の用事がひと段落ついて、スマホを見た。

もしも、このまま、りょうすけさんからの連絡が無ければ、

もう、ブロックして終わろう。

そんな賭けに出た。





りょうすけさんからは、ちゃんとお詫びのメッセージが届いてた。

嬉しい気持ちが隠せない。

なぜ?

彼は、私がこれからお風呂に入ると言ったら、

先にお風呂を済ませておいで。
その後、私信を入れて欲しい。と言った。







寝室に入ってメッセージを送る。

夫は夜勤。

りょうすけさんは、私の身体の香りは、どんな香りがするのかと聞いて来た。

そして、深いキスをして来た。

優しく全身にキスをする。

彼のものは、見たことがないほどに存在を主張して来て、

本物でもなく、偽物でもなく、ひとりの男と、ひとりの女が愛を確かめ合った。

まだ出会って数日のことだ。

愛なんて、存在するのかと思われるだろうが、

私達は、確実に愛し合った。


私は、甘い言葉と共に、天獄へ行った。






放心状態で打つメッセージに、誤字があって、訂正したら、

かまわない。

その言葉が、優しかった。

彼は、私の今の状況を把握してくれている。

そして、りょうすけさんから、LINEアドレスが送られて来た。 

彼が、私を

大事な存在だと認めた証。



もう、私の身体は、眠ろうとする。

夜も老けて、日付が変わってしまったのを
確認して、

二人は、一緒に電気を消して眠った。






りょうすけは、いったい何者だろうか…