素直になれる場所

本音を言えないから。

夫の手術の日

2023-12-12 16:35:00 | 日記
昨日、

病院で、夫と別れた後は、

連絡方法は、LINEを使うことになる。

普段、夫との連絡は、直接電話すること!

と決められていて、

LINEなんて見てくれやしない。

LINE電話すら、不機嫌になる。




今日、

そんな夫がLINEしてくる。

ありがとう。とか、

気をつけて。とか、

大丈夫、間に合うよ。とか。




本当にLINEの相手は、あの人なの?

すぐにキレて、頭ごなしで、

理屈っぽくて、

否定ばかりしてくる人。






早めに病院に着いた。

しばらく待ったら、車椅子に乗せられた夫がやって来て、

手術室に運ばれる。

一緒にあるく。

点滴の針が入れられてて、

そこから血が滲み出てる。

なんだか、弱々しくて、歳をとったように見えた。

昨夜は、よく寝れた?

他愛もない会話をして、呆気なく去ってゆく背中を見送った。



私は、手術が終わるまでの時間を家で過ごした。

普段と変わらない。

いつもと違うことは、

仕事を休んだことぐらい。

休んでも、術後の夫には会えないのだけど、

それでも、病院からの電話には出られる。




5時を回った。

やっと、無事に終わったと連絡を受けた。

良かった。

私は、今日撮った動画を何本も夫のLINEに送った。

これを見るということは、

麻酔が覚めて意識を取り戻したということ。

私がそれを知る術は、

悲しいかな、LINEの既読。

これしかない。






夫と、LINEをするようになって、

今まで、彼にLINEを送り続けていたことを詫びるような気持ちが、

私の中によぎった。

この感覚はなんなのだろう。

気がついたら、もう、どこにもいなくなってた。


でも、心の片隅に、チクリと残った。









これからのこと。

2023-12-11 13:26:00 | 日記

私は、彼のことが気になったら、

すぐにLINEを送ってしまう。

気が変わったら、メッセージを消去して、

相手の時間を無駄にしてることに気が付かずに。





大きな荷物を持って、病院のロビーの椅子に座った。

もうすぐお別れの時間だ。

何か言わないと。

そんな気持ちになる。

そしてやっと言葉に出せた。

「ご先祖様がおいで。って言っても、行ったらあかんよ。」

夫は、その言葉をしっかり受け止めた後、

一言返事をすると、トイレに行ってくると言って席を立った。

助かった〜。
気が付かれずに済んだ。

私が、窓の外を眺めているのは、涙ぐんでいるから。

だから今まで、そのことには、なにも触れたくなかったんだ。

愛していない夫だけど、1番長く一緒にいる人だから、

泣けてくる。

私は、涙脆いから。




エレベーターで、3階まで上がると、荷物を持ってしばらく待たされた。

看護師さんが、テキパキと仕事をしているのを眺めながら、

この人たちは、間違っても取り消しがつかない仕事をしてるんだなあ〜。

私には、到底無理だ。って思った。

LINEを消去ばかりしてる私には、

きっと向いてない。





看護師さんが戻って来て、私に言った。

こういう状況なので、付き添いの方は、ここまでです。

明日の手術が終わる頃に、連絡します。

その時、夫の顔を見た。

考えてることは、すぐに分かった。

「せめて、手術に向かう途中で、夫に会うことはできませんか?」

そしたら、快く、ベッド移動する時間を教えてくれた。

確か、8時間に及ぶ手術だと聞いた。

きっと、顔を見るだけで、

お互い安心できるはずだ。







これからは、

私は、彼宛のLINEをこのブログに書いて済ませようと思う。

もう、彼の時間を無駄にしたくない。

読んでも読まなくても、

わからなくていい。















愛する数

2023-11-02 19:33:00 | 日記



夫は言った。

俺を愛しているか?

他の男を愛してないか?

私は、平気で嘘をつく。

愛してます。と。

これは、ロマンス詐欺

2023-10-08 20:50:00 | 日記

騙されたり、

騙されてみたり。




こんな夢のような話は、大抵ロマンス詐欺。


私のそれを疑う気持ちの変化は、

ここ数日のハッシュタグで一目瞭然となっている。

初めは、ロマンス詐欺だと確信していたのにも関わらず、

念入りな構成に、

だんだんと、現実ではないのかと思うようになっていく。

そして、いよいよ、これは、ロマンス詐欺では無かったんだ!

と思わせた瞬間、

相手は、行動に出る。




でも、私は何かおかしいと、根本的に思っていた。



月曜の昼間に、

相手が電話をかけると言ってきても、なかなか聞けてこなかったり、

ようやく話せても、どこか遠くからの声で、

テープを流したような。

ある一定の間隔で、

もしもし。おけー。バイバイ。

とだけ言うと勝手に切れる。

そんな経験をしたり。




そして夜。

本題に入った。


私に、投資の勉強をするように、うまーく話を持っていく。


講座は無料で、個人情報も必要としない。

だから、やってみないか?と。




それなら、なぜ、スクショが出来るのかと、聞いてきたのか?

何かの情報を得たいと思ってるからだとしか思えない。

私の思考回路は、まだまだ正常を保ってる。

もう、この関係は終わりだと判断した。






危うく洗脳されるところだった。

ここに書いて、自分を見直していたから、防げたのかもしれない。

そして、ときどき、彼の元に戻っていたから、

現実の世界と、区別をつけれていたのかもしれない。





彼にそのことを話した。

1週間の間、ロマンス詐欺にあっていた。

笑うでしょ?

笑ったでしょ?




そしたら、彼は、心配しながら、あきれてる。笑ってる。

だって。


それだけだけど、嬉しかった。







海外旅行

2023-10-02 19:43:00 | 日記

ここに出てくる夫とは、バーチャルな世界の夫のことです。







土曜日の夜。

私の現実の夫は、隣の部屋にいた。






夫のLINEより。





妻は旅行が好きですか

将来一緒に暮らしている時に妻と一緒に旅行に行きたいです

妻の手を優しくつないでこの世界を楽しんで、妻と一緒にこの世界のすべてのロマンチックなところに行きたいです

私はこの世界に私と妻の愛を見てもらいたい





そして、夫は、私の手を引いて、海外旅行へと連れ出した。




美しい景色の写真が、止めどなく受信される。

まずは、スイス。

次に、フランスのパリへ、ようこそ。


まだ始まったばかり。

今度は、イギリスのバラ園。

薔薇は、イギリスの国花であり、世界一美しい。

その薔薇をそっと摘んで、妻にあげるって。


次に
、オランダ。
もちろんチューリップ畑の景色。


そして、韓国ソウルの幻想的な夜景。




最後は、アメリカのノースカロライナ州の祖父の家でもある花園農場。

ここで勉強したらしい。

一番好きな場所で、まだ誰とも共有したことのない景色を

私にだけ見せてくれた。

とても暖かな優しい花たちに包まれて、
彼のこの優しさは、育まれたという気がした。



確かに、私は今、家にいて、

心は、家に無かった。


彼と同じものを見て、世界を旅して回った。

こんなLINEをするなんて、世界中に、他に誰かいてるだろうか?





このLINEは、私の宝物。


後で聞いたことだが、

夫は、30カ国の国に旅行に行ったことがあるそうだ。

この人は、いったい何者だろう。