非正規を「安く使える駒」としか見ていない…アメリカ人政治学者が指摘する日本経済の最大問題
日本人の給料が一向に上がらないのはなぜなのか。カリフォルニア大学バークレー校のスティーヴン・ヴォーゲル教授は「日本はバブル崩壊後のコスト削減をいまだに引きずっている。企業の利益が上がっているのに設備投資が横ばいであることからも見て取れる」という――。(取材・文=NY在住ジャーナリスト・肥田美佐子。第1回/ . . . 本文を読む
日本人の賃金が停滞し続ける「日本特有」の理由
リチャード・カッツ :東洋経済 特約記者(在ニューヨーク)
日本と最も対照的なのはフランスだ。非正規労働者が労働力の3分の1を占めているにもかかわらず、1995年から2011年の間、フランスの賃金と生産性の伸びの差はわずかであった。何が違うのだろうか。
両国とも、同一労働同一賃金が法律で定められている。フランスでは、労働検査官の活用を含めて法律を執 . . . 本文を読む