NERIEN、なのに草子のゆる日記

c.p.がーりっく&5月草子による同人サークルblog。現状なぜか草子の日記を発信中。時々加筆してます。

四角四面の碁盤を斬る

2024-06-08 | 草子のゆる日記@出張所

あーやっぱ時代劇 いいっ!

そして主演のつよポン(SMAPファンなのでつい笑)

めっちゃくちゃええ!!

 

「碁盤斬り」、観て参りましたよ。

主人公・柳田格之進の、

穏やかに正々堂々と生きる日々の中に在る

秘めた怒りや消せない懊悩。

一転、状況が変わると

武士としての豪な一面を見せる表情や声音。

おまけに

夜半、切腹を覚悟してもろ肌脱ぎになり

井戸水を絞った手拭いで身を清めるシーンの

色気といったらもおおおおおっっ!

(エロ気じゃなくて純粋な色気の方ね)

 

ぐっとメリハリの効いた演技で

ホントーーーに堪能させてもらった。

いや、もはや演技ではなく、

草彅剛は柳田格之進という人物を

間違いなく生きていた。とさえ思った。

(しかしちょびっと残念だったのは

歩くときに肩が前後に揺れる点。

裃じゃない時はどうしても画面に出るので

気になってしまう…惜しいぃ)

 

あと仇役の斎藤工クン。

個人的には彼は悪役の方が良い味出るなあ、と。

見目の良い男が敵役をやってくれると

その分 主人公の株も上がるってもんです。

だし、

『そもそも悪役って色っぽさがある方が

キャラが立つんだよ』

とはc.p.がーりっくの弁。

まぁ確かに。

「ザ・ファブル」の向井理クンとかねー。

もちろん原作とは全然イメージ違うし

いろんなシーンでも山ほどツッコミたいもんの、

かなり興味深いキャスティングではあった。

 

それはともかく。

 

自ら真っ二つに斬った碁盤を見やって

格之進の胸中はどうだったのだろう。

帰参を拒み、

探幽の軸を誤魔化すような真似をして、

これまで四角四面に生きてきた自分自身を

少しは解放できたのだろうか…

 

最後の、山野を旅する格之進の後ろ姿。

本来の彼の強い野生味を思わせる反面、

ふと、

斬り捨ててしまった愚直な自己への

哀惜のようなものを感じてしまって

なんだか切なかったなあ…

 

 

それにしても白石和彌監督、

これが初めての時代劇ってマジですか!?

すんごい面白かったあ。

次回作「十一人の賊軍」も

がぜん期待してしまう!

今から楽しみやーーーっ!!


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