アイビーリーガーズ・ポストを
立ち上げしてから
個人的に強く書きたいと思ってた企画。
ついにやろうと思います。
恐らく感情移入の度合い故に
ものすごい長い話になって
しまいそうなので、
今回は前半・後半に分けて
お話を綴ろうかなと考えています。
そのまずは、前半編から。
1960年代、アメリカの西海岸を
灼熱の太陽のように熱くさせて
若者たちに新しいスタイルを提供した
アメリカのグループバンドが登場しました。
それが The Beach Boys♪
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(日本で唯一のコンプリート・ブックは宝物)
ロックンロールにコーラスという
これまで体感したことない音の融合を
サーフィン・サウンドと呼び、
アメリカのビルボードを登り詰めます。
ロックンロールをベースにしていたので
"サーフィンUSAはチャック・ベリーの丸パクリ"
だなんて酷評する人もいました。
た、確かにメロディー同じだけど…(苦笑)
ウケたのはサウンド面だけではなく
爽やかなルックスとアイビースタイルです。
当然ながら、西海岸にも学校はある訳で
正統派なのは東海岸だったワケだけども
この好青年な姿が、不良の促進と言われた
ロックンロールアーティストとの
大きな評価の差でもあったように感じます。
今日、注目してみたいのは
そんなビーチ・ボーイズを象徴する
一枚のネルシャツです。
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(日本ではSURFER GIRLのジャケ写に採用)
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(海外盤ではThe Little Indiansのジャケ写)
日本国内、そして海外盤と
どちらのジャケットにも採用された
サーフボードを抱えた5人の
超有名なスナップです。
この時に着用していたネルシャツは
ペンドルトンというメーカーのもので
後にBeach boys modelなんて
シグネチャーされてちゃっかり復刻してます。
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(ペンドルトンのビーチ・ボーイズ・モデル)
※写真は復刻版当時のモノです。
ペンドルトンは1863年に
トーマス・ケイという人物が
自らの手で育てた羊を使った
ウールを生産するという理想から
家族運営の工場を建設して成功を収めた
100年をゆうに超える歴史の長いメーカー。
品質には高い定評があって
今も色々なセレクトメーカーとも
提携結んだり、コラボレーションしたりと
精力的に活動の場を広げています。
そんな元祖アメリカン・ウェアを
ビーチ・ボーイズがあのジャケットで
着用していたことが判明しています。
ダブルフラップのポケットに
オンブレまでいかないような
グラデーションの効いたチェックが
実にペンドルトンっぽいカラーで
本当に素敵な一枚です。
一度横浜のアンティークショップで
入荷したという話を頂きましたが
残念ながらその時は縁がなくて
復刻版を手にすることは出来ませんでした。
もしいつか目の前に現れたら
その時は逃さないようにします(笑)
次回はよりアイビーっぽい
アイテムである
ストライプのボタンダウンについて
ビーチ・ボーイズの深堀りに
更に迫っていきたいと思います!
それでは続きは後半で!
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(ついにボタンダウンシャツの話題へ…!)
2020/03/12(木)
Kohei
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