こんにちは。
毎週土日のみの更新でありながら
数多くの方の目に留めて頂いて
いつも本当にありがとうございます。
各個人へのご返信が出来ませんので
この場をお借りして感謝申し上げます。
今後も、正統派アイビーとしての
正しい知識を色んな世代に伝えていける
ツールとして、このIvy Leaguer's Postが
少しでもお役立てになれれば
嬉しく思います。
さて、今回のテーマは
僕もいつもより力の入る内容。
Free&Easyと株式会社ワールドが
手を組んで生まれたラギッドミュージアムの
ボタンダウンシャツをご紹介します♪
あれは僕が仕事終わりの帰宅ラッシュで
電車に揺られて、人に押しつぶされながら
降りた、品川駅にある本屋さんで何気なく
ファッションコーナーを覗いてた時のこと。
当時はロカビリー野郎でしたので
Lightningとか世田谷ベース、アメ車関連
クラッチマガジンなどを愛読しており
その日も何かの最新号の購入で
立ち寄ったと思うのですが。
そこで見た事のない雑誌
"フリー&イージー"というのを発見します。
「お!何かアメリカの匂いがする雑誌だ!」
そんな呑気な考えで手に取ったのが
最初のきっかけとなり、
僕はアイビーという世界と出逢います。
つまり現在に至るまで
アイビーの魅力に引き込んでくれたのが
何を隠そう
フリー&イージーという存在なのでした。
(毎号ヨダレだらけの特集ばかりだった)
知らない世界を知るというのは
非常に面白いもので、
それまでなんとなく自分の中で
モヤモヤが拭えなかった
ファッション感の疑問符は
全部解決してもらえましたし、
30's~60'sまでを主体としていた本なので
別の時代の勉強まですることが出来ました。
お釣りにしては、
あまりある大きな金額で
洋服に関する深い興味を
たくさんたくさん抱きました。
今でも時折迷ったときには
読み返すなどして、
ハンドバイブル的に活躍しています。
そんなフリー&イージーが
ラギッドミュージアムというブランドを設立。
当時は、そりゃもう
めちゃくちゃ興奮しましてネ。
なんでかと云うと
本でアイテムの勉強は出来ても
資料で見るようなアイテムを買う場所は
ほとんどないに等しかったからです。
ラギッドミュージアムは
由緒正しいディテールの洋服を
次々に生み出して展開していたのを
覚えております。
もしかしたら正統派の基礎は
ラギッドミュージアムから学んだのかも。
(懐かしきラギッドミュージアム店舗)
毎号、テーマを絞った服装を指定し
店舗に来たお客さんでセンスが良い人を
編集部がセレクトして、撮影するという
そんな企画もやってました。
いつか登場してみたいなぁ…と思いながら
夢見ていた頃も非常に懐かしい!
そこから紆余曲折があり
フリー&イージーの廃刊と同時期に
店舗も閉店を余儀なくされてしまいました。
時間は流れて、つい最近
ラギッドミュージアムの
赤いボタンダウンシャツを入手したんです。
これすごい覚えていて
発売した時はプルオーバータイプと
2種類あったと思います。
赤のボタンダウン っていうのは
なかなかの衝撃がありましたから。
前衛的で若々しい感じがしました。
まさかこれだけの月日が流れて
手元に舞い込んでくるとは
予想も出来なかったです。
人生何があるか分からないものですね。
(フリー&イージーは常にお手本でした)
(ラギッドミュージアムのタグ部分)
(万年筆のペン先マークがニクイ!)
(芸術的なフロントライン)
少し重ためのしっかりした
番手の高い肉厚なコットンに
真紅のような、口紅のような綺麗な赤。
フロントラインの姿見は芸術的です。
ネイビーステッチで色出しされた
ワーカーな造りはラギッド感が
根っこにあるからに他なりません。
これが、男らしさがあってまたいい感じ。
胸のボタン付きフラップポケットは
Brooks Brothersでも
一時期採用していたことがあり、
今ではレアモデルとして価値があります。
元々の考案者は
J.PRESSの2代目社長を務めた人です。
J.PRESSの中では通称アービン・モデルと
呼ばれていて、今ではアイコン的存在に。
(J.PRESSのフラップポケットデザイン)
この辺りのソースをサンプリングして
ラギッドミュージアムは
この赤いボタンダウンを
作ったものと推測されます。
まさに由緒正しき正統派な一枚♪
(丁寧な作り込みに惚れ惚れします)
アイビーはスポーツマンなので
動きやすさをとても重視しますが
その機能的要件をしっかり満たした点も
このボタンダウンシャツの偉い所。
着てみるとストレッチ感があり、
計算された縫製なんだなと理解できます。
(お約束の3点留め&ハンガーループ)
1960年代頃のディテールである
3点留めとハンガーループももちろん採用。
これが無ければアイビーとは言えません。
ブレザーを羽織れば隠れちゃうじゃん!という
そんな細部にこそ、こだわりを持つのが
アイビーリーガーの性格と宿命(笑)
色合い・デザイン・性能
どれをとっても一級品なボタンダウンは
なかなか世の中探しても
そう簡単に出会えるものではないです。
赤いボタンダウンは
ドリズラージャケットとも相性抜群。
ラギッド感のあるデザインを考慮すれば
バラクーダG9のシルエットなんかは
さらにその良さを引き立ててくれますね。
長いシーズン楽しむことで
ワードローブの裾野も広がりそうです。
まさに、アイビー・ボーイにだけ着れる赤。
2020-03-22(日)
Kohei
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