アイビーリーガーにとって
フロントラインは心臓部のようなもので
Vゾーンは、車のいわばヘッドライトのようなもの。
つまり、外観がどんなに美しくても
瞳の形状ひとつで全く印象は異なるし
光の色や強さで見た目や視界も大きく変化します。
そんなVゾーンの主格を織り成す
ネクタイが本日のテーマです。
僕もそうですが、1週間の間に
週5日もネクタイを結んだ生活をしていると
ローテーションで回すようになってしまい
なんだか味気ない胸元に包まれます。
原色からスタートして、
総柄、絵柄、ストライプ、etc…
ん~、とてもマンネリ化は避けられません。
数年前に某メーカーが販売に踏み切ったのは
デコイ(アイビーによく出てくる鳥の置物)を
ロイヤルレジメンタルにしたデザインでしたが
あれは正直、僕は好きになれませんでした。
なんだか狙いすぎちゃってる感が否めなくて。
「私はアイビーです」っていうアピールが
うるさく聞こえてきてしまう感じ。
分かるか分かんないかくらいの方が素敵なんです。
しかしマンネリ化を避ける為には
こういった冒険心が必要なのは
確かなことで
そういう時の引き出し先を
持っているか持っていないかという差は
アイビーリーガーにとって
とてもとても大切になってくる部分です。
僕が、マンネリ化を避けたくて
新しいものと出逢いたいときに
いつも頼っているのが、歴代大統領御用達の
天下 Brooks Brothersのネクタイです。
今回は中でも最近トキメキを覚えた
一本をご紹介します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/24/7bb5a45d04da9084bae95c98a34c0212.jpg?1584119110)
(60's Brooks Brothers Fox Tie)
赤と黄色の原色が眩しい
1960年代に生産されたキツネ柄です。
これは面白い動物を持ってきてますね。
ちょっとアメトラ・ファッションでも
見たことがありません。そしておまけに可愛い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/33/ef769f67925cd2c9913408af76702f9d.jpg?1584119259)
(覚えておきたい黒タグというパワーワード)
そしてもうひとつ覚えておいてもらいたいのは
黒タグであることの重要性です。
黒タグとは1960年代に使われていた
ブルックスブラザーズのネクタイタグの事。
尚、現行品は筆記体の表記ですが
この頃は全てが大文字で書かれてるのが特徴で
346のネームも、この当時から存在してます。
1960年代は、アイビーリーグの
ゴールデンエイジにあたる10年間で、
その中心役にいたのがアメリカ生まれの
ブルックスでしたから、本物の空気感に近い
リアルなアイテムがたくさん残っているのです。
様々な進化や可能性を追い求める中で
生まれた奇抜なネクタイこそが
足りなくなったワードローブに新しい花を咲かせます。
本物だからこそ通用するセンスは
そのまま自分の引き出しとして
一役買ってくれるので
新しいものを探すためには黒タグから
選んでみることを強くおすすめします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/dd/afa5e795d18dc6800a854d756079e8f3.jpg?1584119710)
(黄色の正体はメガホン!スポーツマンらしい絵柄)
近付いて見てみると、キツネがメガホンを
口に咥えているのがよく分かります。
チアリーダーなどが応援の際に使っていたので
スポーツマンらしい印象を与えてくれますね。
1960年代のブルックス・タイは
大剣幅が大体8~大きいもので9.5cm程度が主流。
剣の大きさは身長に比例するものなので
僕の166cmを例に取ると、8cm辺りが理想です。
もちろん着こなし方によっても
だいぶ変化してくるものなので
自分の狙い通りの一本を見つけたいときに
この辺の幅も意識しながら探してみると
望んだものを見つけやすくもなるので
何かのヒントにお役立てください。
また機会があれば
黒タグ特集でも組んで
より色んな楽しいネクタイを
再考察してみたいなと思っています。
それでは、良い週末を♪
2020-03-14(土)
Kohei
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