一連の報道は、朝日新聞の河村建夫氏インタビューで出た「収拾案」からだった。朝日=東亜日報の提携のせいかどうか、東亜日報が「3億円基金」を書いた。
追加・修正2015/12/04
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日本政府、慰安婦基金造成を検討
OCTOBER 23, 2015 07:13 /東亜日報
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今月末か来月初めにソウルで韓中日首脳会議が予定された中、日本政府が韓日間の最大懸案となっている旧日本軍慰安婦問題の解決策を内部で準備していることが分かった。慰安婦問題解決を先送りできないという判断により、日本政府が予算を投じて政府主導の基金を作るというのが核心内容だ。これは、「慰安婦問題は1965年の日韓協定で解決済み」という日本政府の態度とは異なるため注目される。
22日、複数の韓日関係筋によると、日本政府は1995年につくられ、解散したアジア女性基金に残っている基金に政府予算を追加する方式で新たな基金を作ることで、慰安婦問題解決の糸口をつかんだ。日本政府が計画する基金の規模は3億円(約28億5000万ウォン)以上だという。
1995年のアジア女性基金は、日本の国民からの寄付による5億6500万円を韓国だけでなくフィリピンやインドネシアなど世界の被害者に対する「償い金」として使用した。当時、日本政府も7億5000万円を医療福祉費として出したが、アジア女性基金の性格をあくまで「民間基金」と規定した。これに対して韓国の被害者と支援団体は、「法的責任を負いたくない日本政府の責任回避の手段にすぎない」と批判し、多くが受け取りを拒否した。
また日本政府は、「責任」問題を語る際、二重解釈が可能な表現を考えているという。韓国挺身隊問題対策協議会など韓国の市民団体が求める日本政府の「法的責任」と日本政府が主張してきた「道義的責任」の中間で折衷案を見出すということだ。日本政府は議会などで説明する際、「政府が責任を感じて」などの中立的な表現を使う方針だ。
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記事入力 : 2015/10/23 08:34 朝鮮日報
慰安婦:河村氏「安倍首相は『必ず進展させたい』と言った」
安倍晋三首相が従軍慰安婦問題解決のため「アジア女性基金」事業を拡充し、新たな事業を行う考えを持っていることが分かった。「アジア女性基金」事業とは、日本が1995年から2002年まで日本国民の寄付に日本政府の予算を足して元慰安婦たちに1人当たり200万円(*注)の補償金を支給し、日本首相の謝罪の手紙を渡そうとした事業のことだ。この事業は当時、元慰安婦のほとんどが「日本国民の寄付ではなく、日本政府の正式な謝罪を望む」と反発したことから、これといった成果がないまま7年で中断された。
*注・はらだ 償い・謝罪金200万円、政府医療・福祉事業300万円=合計500万円(韓国、台湾)
日韓親善協会会長を務める自民党の河村建夫元官房長官(72)は韓国訪問中の22日、ソウル市内で日本の報道陣に「日本政府も慰安婦問題を解決しなければならないという考えを持っている」と述べた。河村元長官は今月初め、安倍首相に会い、「『アジア女性基金』を拡充した新たな事業をしようと提案した。安倍首相は具体的には答えなかったが、注意深く耳を傾け、(慰安婦問題の解決を)必ず進展させたいと言った」と述べた。
東京=金秀恵(キム・スへ)特派員 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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記事入力 : 2015/10/23 08:36 朝鮮日報
【コラム】慰安婦問題の根本的な解決策
元慰安婦のハルモニ(おばあさん)、ごめんなさい
15年前、ソウル・鍾路警察署の「番記者」だった。2月末、警察署の壁に「水曜集会」の案内文が掲示されていた。三一節(3月1日の独立運動記念日)が水曜日で、その日にちょうど集会が400回を迎えると書かれていた。京畿道広州の「ナヌムの家」に行き、元従軍慰安婦のおばあさんたち9人に会い、三一節の朝の社会面トップ記事を書いた。
私はその時、おばあさんたちの話に憤慨し、社会面トップ記事を書くのに発奮した。憤慨する人が増えれば、難しい問題も早く解決するだろうと考えていた。記者の使命はできるだけ多くの人々を私と同じように憤慨させることにあり、そこまですれば任務は終わると簡単に思っていた。それは純粋だったからだろうか、それとも愚かだったからだろうか。
あの日お会いしたおばあさんたちの多くが亡くなった。
「がんで先に亡くなった方に『どうにももう生きられそうにないから、私の分まで頑張って』と言われた」と言っていた金順徳(キム・スンドク)さん(1921-2004年)。亡くなる前まで集会に参加し、11年前の夏に亡くなった。
「もっと年老いたら這ってでも集会に行く」と言っていたノ・チョンジャさん(1920-2004年)。金順徳さんが亡くなった2カ月後にこの世を去った。
「冬に集会に出るのが一番つらい」と言っていたパク・オクリョンさん(1919-2011年)。 2010年の冬は越したが、翌年の春に亡くなった。
「あとどれだけ記者に会い、胸をえぐるような昔の話を繰り返せば、謝罪が受けられるのか」と言っていたイ・ヨンニョさん(1926-2013年)。その言葉を言った後に涙をこぼしていたが、2年前の夏に亡くなった。
私は慰安婦問題がどれだけ解決の難しい問題であるかを分かっていなかった。分かっていないのに、「分かった」と思い込んでいた。そして、すぐにこの問題を忘れて次に行ってしまった。
東京=金秀恵(キム・スへ)特派員 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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朝日新聞
「女性基金の後継事業拡充を」 河村建夫氏が首相に提言
ソウル=東岡徹
2015年10月21日22時55分
「女性基金、後継拡充を」 慰安婦問題、河村氏が首相に提言
自民党の河村建夫元官房長官は21日、旧日本軍の慰安婦問題の解決に向けて、2007年に解散したアジア女性基金のフォローアップ事業の拡充を安倍晋三首相に提案したことを明らかにした。訪問先のソウルで記者団に語った。
アジア女性基金は1995年に政府主導でつくられ、元慰安婦に国民からの寄付による「償い金ログイン前の続き」と首相の「おわびの手紙」を送った。日本政府は解散した翌08年度からフォローアップ事業として、元慰安婦を訪問し、近況を聞いたり、医薬品や身の回りの品を届けたりする支援を続けている。今年度は約1500万円の政府予算が計上され、事業は受託したNPO法人が行っている。
河村氏によると、9月25日に安倍首相と面会。その際に安倍首相が「最近知った」としてフォローアップ事業について自ら語った。河村氏が事業の拡充を提案すると、安倍首相は具体的に返答しなかったという。
日韓間では近く開かれる首脳会談で慰安婦問題の扱いが焦点。河村氏は、安倍首相がフォローアップ事業について自ら語ったことから、解決策の案の一つとして考えているのではないかとの見方を示した。
日韓親善協会中央会の会長を務める河村氏は21日にソウル市内で開かれた「日韓親善友好の集い」の出席のために訪韓していた。「集い」には安倍首相がビデオメッセージを寄せ、「私は韓国との関係をいっそう発展させていきたいと考えている」と述べた。
(ソウル=東岡徹)
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「女性基金、後継拡充を」 慰安婦問題、河村氏が首相に提言
2015年10月22日05時00分 朝日新聞
自民党の河村建夫元官房長官は21日、旧日本軍の慰安婦問題の解決に向けて、2007年に解散したアジア女性基金のフォローアップ事業の拡充を安倍晋三首相に提案したことを明らかにした。訪問先のソウルで記者団に語った。
アジア女性基金は1995年に政府主導でつくられ、元慰安婦に国民からの寄付による「償い金ログイン前の続き」と首相の「おわびの手紙」を送った。日本政府は解散した翌08年度からフォローアップ事業として、元慰安婦を訪問し、近況を聞いたり、医薬品や身の回りの品を届けたりする支援を続けている。今年度は約1500万円の政府予算が計上され、事業は受託したNPO法人が行っている。
河村氏によると、9月25日に安倍首相と面会。その際に安倍首相が「最近知った」としてフォローアップ事業について自ら語った。河村氏が事業の拡充を提案すると、安倍首相は具体的に返答しなかったという。
日韓間では近く開かれる首脳会談で慰安婦問題の扱いが焦点。河村氏は、安倍首相がフォローアップ事業について自ら語ったことから、解決策の案の一つとして考えているのではないかとの見方を示した。
日韓親善協会中央会の会長を務める河村氏は21日にソウル市内で開かれた「日韓親善友好の集い」の出席のために訪韓していた。「集い」には安倍首相がビデオメッセージを寄せ、「私は韓国との関係をいっそう発展させていきたいと考えている」と述べた。
(ソウル=東岡徹)
〈+d〉デジタル版にインタビュー
▽△ 韓国・遺族会の戦後補償対日請求訴訟 写真は日本の戦後責任をハッキリさせる会の撮影、記録
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「慰安婦問題、首相は決断を」 河村建夫氏インタビュー 聞き手・武田肇
2015年10月21日22時47分 朝日新聞
インタビューに答える河村建夫・元官房長官=武田肇撮影
超党派の日韓議員連盟幹事長で自民党の河村建夫・元官房長官が朝日新聞のインタビューに応じた。11月はじめに行われる予定の日韓首脳会談で、慰安婦問題解決に向け互いに努力すると確認すべきだとの考えを示した上で、「安倍晋三首相は慰安婦問題で決断してほしい」と期待を語った。
「女性基金の後継事業拡充を」 河村氏が首相に提言
安倍首相と朴槿恵(パククネ)大統領との初の二国間首脳会談は日韓の懸案である慰安婦問題が焦点となる。朴氏は米国で慰安婦問題の進展に期待する発言をしたのに対し、日本外務省幹部は「譲歩してくれと言われても無理」と牽制(けんせい)している。
河村氏は「首脳会談では両首脳が虚心に話し合い、慰安婦問題を自分たちの時代、年内にも解決するように努力することを互いに確認していく姿が取れればいい」と語った。
具体的な日本側の努力として、アジア女性基金が2007年に解散した後、外務省が続けている「フォローアップ事業」の拡充を提案した。同事業はこれまで8年間で約9千万円をかけ、韓国など4カ国で実施。韓国ではNPOの協力を得て元慰安婦十数人に医薬品や現金を届ける訪問ケアをしている。河村氏は「首相も(拡充など)やれることを考えていると思う」と述べた。
一方、解決には韓国の協力が不可欠と指摘。「日本側にしたら、海外での日本非難や慰安婦像を造ることは終わりにするとの確約がないと前に進めない、という思いがある」と話した。
自民党内などに慰安婦問題自体を否定する動きがあることについても言及し「強制的ではなかったと主張しても、外国から見れば慰安婦はあったでしょうと言われてしまう。慰安婦がいたことは事実であり、否定はできない」と釘を刺した。
◇
超党派の日韓議員連盟幹事長で自民党の河村建夫元官房長官が、朝日新聞のインタビューに応じた。主な発言は次の通り。
――3年半ぶりに日韓首脳会談が開かれる。どんな成果を期待するか。
日韓関係は、2012年に李明博(イミョンバク)前大統領が竹島(島根県、韓国名・独島〈トクト〉)に上陸し、いっぺんに冷え込んだ。今は修復の段階だ。
ぼくから言わせれば、安倍晋三首相、朴槿恵(パククネ)大統領の2人の時に(関係改善を)やらねば、いつやるのかと思う。今年は日韓国交正常化から50年の節目だ。それを実現したのは朴大統領の父、朴正熙(パクチョンヒ)大統領。安倍首相の祖父、岸信介首相も国交正常化に関わった。ゆかりのある2人がトップの今をおいて関係改善はない、という国民の期待もあるのではないか。
――韓国側は、会談では慰安婦問題での進展が必要だと言ってきたが、日本側は難しいという考えだ。
結論は出ないとしても、両首脳が虚心に話をし、この問題を互いに自分たちの時代、年内にも解決するように努力しましょうとお互いに確認し、下に降ろしていく姿が取れればいいと思う。
――慰安婦問題の解決が必要だと思う理由は?
先日、大島理森衆院議長と韓国の鄭義和・国会議長との会談に同席したが、慰安婦問題の話が一番に出た。今月初めの公明党の山口那津男代表と朴大統領との会談でも、一番に慰安婦問題を言われた。日韓がこれまでいろいろ議論してきた中で、ここが一つの課題になってきていることは間違いない。
――日本側ができることとは。
ぼくは最近知ったのだけど、(元慰安婦に償い金などを渡した)アジア女性基金の事業が中断した後も、外務省がフォローアップ事業をやっている。毎年1千万円近い予算を組み、元慰安婦を訪問するなどしている。この事業を膨らます方法もあるのではないか。
いずれにしても今後は日韓両方でやるべきだ。日本側からは、問題を外国に持って行くことや、慰安婦像を造ることはおしまいにするといった確約がないと進めないという事情もある。
――安倍首相の慰安婦問題についての考えは。
70年談話でも、「戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはならない」という言葉で慰安婦に触れている。実は(アジア女性基金の)フォローアップ事業の話を聞いたのは安倍総理の口からだった。安倍さんがそれをぼくに話したということは、やれることを考えているからだと思う。ただ、日本が何かした場合、これでおしまいで、次にまた求められるのは困るとも言っていた。
――日本政府は次のユネスコの世界記憶遺産に、韓国、中国などが慰安婦の関連資料を申請するのではないかと警戒している。
先手を取って、(江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団)朝鮮通信使を日韓共同で登録申請することを提案してはどうか。南京の件(中国が申請した「南京大虐殺の記録」の記憶遺産登録)も、日本はユネスコは誰のおかげで成り立っているのかと言いたくもなるだろうけど、南京事件がなかったということはあり得ない。慰安婦もそうで、強制的でなかったと主張しても、外国から見れば、慰安婦はあったでしょと言われる。そんなふうにやってもうまくはいかない。(聞き手・武田肇)
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