日韓往来 [Journal Korea]

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「現在──過去・未来」

韓国軍隊慰安婦と日本軍隊慰安婦──「基地村女性」とベトナム女性被害者、「慰安婦」がつながる◆《資料》

2014-03-09 10:24:00 | 戦後・「慰安婦」問題◆

 ▽ベトナム戦争で派兵された韓国軍のベトナム人軍隊慰安婦と日本軍隊慰安婦支援の挺対協(尹美香)が両者をつなぎ始めた動きの報道(朝日、2014年)。韓国ではほとんど報道されていない。
 *注目は、挺対協・尹美香 ゆん・みひゃん代表がベトナムとつなげたこと。「足下」を無視して日本元「慰安婦」ばかりを国際キャンペーンすること、情報があるのに取り上げないことの弱点ないし「女性運動」の政治性が問われる問題への対処か。

 ▽韓国軍の周りに「基地村」という女性たち。父・朴大統領時代、国が関与した公式文書があり、2013年、韓国国会で取り上げられた。
 *他にも朝鮮戦争時の韓国軍、国連軍の軍隊慰安婦問題も韓国内で調査報道されている。

 ▽以前2009年に基地村女性と元「慰安婦」の接触を報じたハンギョレ(新聞)。
 *「慰安婦」問題は日韓問題ではない、「女性人権」という韓国にもある指摘、論理(李明博前大統領など)。そこからすれば必然の流れという対応か。

──報道引用──

「韓国軍のベトナムでの性暴力、謝罪を」元慰安婦ら会見
2014
380033 朝日新聞デジタル

 韓国人の元日本軍慰安婦と支援団体代表らが7日、ソウルで記者会見し、ベトナム戦争に参戦した韓国軍による「ベトナム人女性に対する性暴力や民間人虐殺」について、「韓国政府が真相を究明し、公式謝罪と法的責任をとるように」と訴えた。

 会見した元慰安婦らは毎週水曜、ソウルの日本大使館前で「日本政府の公式謝罪と賠償」を訴え続けている。支援団体関係者が2月にベトナムを訪れ、ベトナム戦争時に韓国軍から性暴力を受けた女性や、その子供らと面会。女性たちは「社会で蔑視され、苦しい生活を余儀なくされている」と訴えたという。

 元慰安婦の金福童(キムボクトン)さんは「同胞が犯したことは韓国政府が解決すべきだし、知らないふりはできない」。支援団体の尹美香(ユンミヒャン)代表は「私たちが望むのは慰安婦の悲劇が繰り返されないことだ。日本政府に求めるだけでなく、我々自ら平和をつくりたい」と話した。

 韓国軍のベトナム戦争参戦時の行為に関しては、故・金大中(キムデジュン)大統領が2001年のベトナム訪問時の首脳会談で「ベトナムの人々に苦痛を与えたことを申し訳なく思う」と述べた。(ソウル=中野晃)


‘基地村女性管理’朴正熙 親筆署名文書 公開
登録 : 2013.11.06 19:26 修正 : 2013.11.07 00:41 ハンギョレ

ユ・スンヒ議員 "国家が性売買を容認・管理した証拠"
基地村浄化対策文書=写真

 6日、国会で開かれた女性家族委員会国政監査で、朴正熙前大統領の直筆サインがされた‘基地村女性浄化対策’文書が公開された。(写真参照)当時、淪落行為防止法によって厳格に禁止されていた性売買を国家が容認し管理したという証拠だが、女性部は実体把握もできていないことが明らかになった。 基地村被害女性は国家政策のために被害を被ったとし、国家を相手に損害賠償訴訟を準備していることが明らかになった。

 ユ・スンヒ民主党議員が国家記録院から提出させ公開した‘基地村女性浄化対策’は19774月に作成されたもので‘政務2’で作成したことになっている。 ユ・スンヒ議員室は「当時、大統領府政務室で作成されたと推定される」と明らかにした。

 政務室長の決裁を経て同年52日、朴正熙大統領が署名した文書は当時全国62ヶ所の基地村に9,935人の女性が生活していると把握していた。 文書は△性病退治△周辺整頓△生活用水△その他事項の4項目で対策案を用意した。 当時、基地村女性たちにとって問題であった性病対策と基地村区域再整理、きれいな水の供給などの内容を含んでいる。

 その他事項で基地村女性たちに専用アパート供給計画を明らかにしていることが目につく。 ユ議員は「この計画は後に公娼論難として問題化され白紙化された」と説明した。 ‘韓国性売買政策に関する研究’で博士学位を受けたパク・ジョンミ漢陽大研究教授は「基地村女性を政府次元で管理したという文書の中で、大統領のサインがある文書は多くない。史料的意味がある」と話した。

 だが、女性部はこのような基地村被害女性に対する実態調査要請を受けても調査さえしていないことが明らかになった。 ユ議員が「当時性病にかかった基地村女性は強制的に収容生活をさせられた。 事実上、国家が組織的に性売買を管理したわけだ」と指摘すると、チョ・ユンソン長官は「該当文書を初めて見る。 被害者支援の次元で文書が作成されたと見られる。 資料を見て全般的な考証作業を行う」と答えた。 これに対しユ議員は 「昨年キム・クムネ前長官に同じ質問をし、調査するという答弁を得た。 1年間何の調査もしなかったということか」と問い質した。

 論難が交わされるとキム・サンヒ委員長が直接立って、「昨年の国政監査でも状況を把握して政策を樹立しろと要求した。 進展がないようだ。 長官がこの部分と関連して報告もまともに受けておらず、把握も出来ていないことに問題がある」と指摘した。

 政府が傍観する中で基地村被害女性たちが国家を相手に損害賠償を請求する訴訟を起こすことにした。 この日、基地村被害女性の支援団体であるセウムト シン・ヨンスク代表は<ハンギョレ>との通話で「政府が米軍を相手に事実上慰安婦を運営したという証拠が続々とあらわれている。 はやい時期に被害事例と証拠を集めて民主社会のための弁護士会と共に被害を賠償せよとの集団訴訟を起こす計画だ」と明らかにした。

イ・ジョングク記者 jgleehani.co.k
韓国語原文入力:2013/11/06 17:21

慰安婦-基地村 ハルモニ ‘同病相憐 初の出会い’
登録 : 2009.05.09 08:27 ハンギョレ

原文入力:2009-05-09午前01:30:22
現代史の痛み 大切に保管したまま父母の日に会って

“隠れずに頑張られるように” “私より大変なこと体験して”
パク・スジン記者
写真←父母の日をむかえた8日午前、京畿道,平沢市の日差し社会福祉会事務室で、基地村の女性たちと日本軍慰安婦女性たちが共に平沢,南山子供の家の子供たちの踊りと歌公演を見て喜んでいる。

“産みの苦しみみな忘れ~”8日午前、京畿,平沢市,アンジョン里の日差し社会福祉会事務室で50人余りが参加した小さな父母の日祭りが開かれた。参席者らが‘母の心’を歌うとこれを見守っていたおばあさんたちがハンカチで涙を拭いた。

今回の行事は日本軍慰安婦ハルモニ3人と米軍基地村ハルモニ25人のために用意された。みな青春を奪われ平凡な家庭を作ることができずきちんとした父母の日祝宴を受けられなかった人々だ。特にこれらの人々が我が国現代史の痛みを各々象徴しているが、公式的に席を共にしたのはこの日が初めてだ。

13才で日本軍に連行されて行き6年間慰安婦生活をしなければならなかったキル・ウォンオク(83)氏は6070代の基地村ハルモニたちに先に慰めの言葉をかけた。「私も日本軍にやられたことが自分の誤りであるように思って最近まで隠して生きてきた。ところが、それは私たちの誤りではなく国家の誤りだったことを知ることになった。皆さんも同じだから隠れずに頑張られるように。」

行事の中間に、平沢市,南山子供の家から来た20人余りの幼稚園生たちがハルモニたちに「健康をお祈りします」とカーネーションを付けて差し上げ、楽しい歌と踊りをお披露目した。

ハルモニたちはあらかじめ準備した贈り物を相互にやりとりした。慰安婦ハルモニたちは「健康で」という話と共に漢方薬を基地村ハルモニたちにプレゼントした。基地村ハルモニたちは僅かづつ集めたお金で用意した靴下を慰安婦ハルモニたちに渡した。

東豆川・平沢など米軍基地近隣で米軍相手に仕事をしたチョン・某(73)氏は「私も大変だったが、あの方たちは私よりさらに苦しいことを体験しておられ、とても心が痛い」と言ってずっと涙をふいた。日本軍慰安婦生活をしたパク・スンヒ(87)氏は「私たちは互いに同じ痛みを体験した者なので見るだけでも痛ましい」として「はやく関連法が作られあの方々は暮らす部屋の一間でも用意しなければならない」と話した。

慰安婦女性たちは関連法が制定され生活安定支援対象として生活費・住居費などの支援を受けている反面、基地村女性たちは国家賠償の対象ではない。現在、基地村女性老人の大部分は貸間などで一人で暮らしている。

この日の出会いは‘基地村女性たちと共にする女性連帯’(以下 女性連帯)が主軸になり準備された。女性連帯には韓国挺身隊問題対策協議会,日差し社会福祉会,結い部屋などの女性団体と研究者などが参加している。ウ・スンドク日差し社会福祉会代表は「慰安婦ハルモニたちの力をもらって、平沢基地村ハルモニたちも堂々と頑張って生きてゆかれればうれしい」と話した。イ・ナヨン中央大教授(社会学)は「慰安婦女性はこの間日帝収奪の象徴として照明を受けた反面、基地村女性は非難ばかりを受けてきた」として「今回の出会いは当事者たちが社会的偏見を破って自ら立ち上がった歴史の一場面」と話した。

平沢/文・写真パク・スジン記者jin21hani.co.kr
原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/353980.html J.S

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