青森を定刻の19時31分に出発した、大阪行の寝台特急「日本海」は、再び降り出した雪の舞う中を、まずは秋田へ向かって奥羽本線を疾走します。
とはいえ、新幹線や昼間の特急等とは異なり、取り立ててスピードを出す必要もない夜行列車、軽快…というよりはむしろ、確かな足取りで着実に雪の中を邁進していく…という感じで、夜の闇を走り抜けていくようでした。
久し振りに乗車した、ブルートレインの車内…青森を歩き回って少々疲れていましたが、懐かしさもあり、自分の寝台の周辺を少しだけ見て回りました♪
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寝台特急「日本海」の、B寝台です。
上下2段式の開放型寝台で、下段は座席と兼用、緑色のブラインドが下りている窓の上の縁の高さに、上段の寝台が固定されています。
窓際のテーブルには、上段へ上がる引出式の梯子が、やはり固定されています。
床に置いてあるスリッパの向きが、進行方向です。
撮影の為に私が立っている所が、反対側の窓際に通っている通路となっています。
実際、どちらを頭にして寝ようと、各人の自由なのですが、読書灯は通路側に設置されています。
各寝台には、それぞれシーツ、毛布、枕、浴衣にハンガーが備え付けられています。
厚手のカーテンを引くと光を遮断、プライバシーも確保します。
寝台部分の天井。
大きな円形の照明が灯ります。
向かいの下段の方は、既にカーテンを引いてご就寝の様子。
上段は、青森出発時はまだ空いていましたが、車掌さん曰くこの日も満席とのこと。
途中の停車駅から乗車されるのでしょう。
車内の通路と寝台との位置関係が、お分かりのことと思います。
通路側の窓の下には、それぞれの窓に1つずつ、跳ね上げ式の椅子が格納されていて、ここに腰掛けて窓辺に流れる景色を眺めるのもまた、乙な気分になれました^^
因みに、通路の天井部分は、寝台のスペースから手荷物を収納することができるスペースとなっています。
かなり大きな荷物も収容可能です(重い荷物の上げ下げが難儀ですが;)。
新造される特急等の優等列車向けの車両ではすっかり洋式が主流となり、あまつさえ洗浄機能付きの車両すらある昨今ですが、昭和の雰囲気そのもので走行する、日本海のトイレは、徐々にその存在感を減じつつある、和式のトイレオンリーです!
ホテルのようにペーパーも三角に折られて、清潔に清掃されてはいるのですが、長期にわたる使用によるくたびれ加減は、如何ともし難いものがあります;
日本海に使用されている車両(24系)は国鉄時代に製造されたもので、寝台等一部の設備にはリニューアルを施されているものの、車両自体の老朽化も進み、定期運行終了間近の列車に投入されている車両に、コストもかかるであろうトイレの改修を期待するのは、無理な相談というものでしょう。。。(´-`)
通路の椅子が格納されている状態。
深夜でも腰掛けている方を見かける時もある、人気の高い設備です。
寝台に横たわり、カーテンを引いてみました。
座席使用時は背もたれの部分の上には、小物を置ける引き倒し式の台や備え付けのハンガーを掛けるフックも付いています。
カーテンによりほぼ遮光され、目を閉じると、レールの継ぎ目を通過する時の「ゴトン、ゴトン…」という列車特有の走行音を子守歌に、夢の世界へと誘われていきそうになります。
また、ちょっとした密閉空間のような雰囲気は、子供の頃押し入れ等を秘密基地に見立てて遊んだ記憶を蘇らせて、ちょっとした子供心に還ってワクワクしてしまいましたw
再び通路に出て外を見ると、小さな駅に停車していました。
扉は開いてはいなかったので、列車の行き違い待ちか何かの理由による停車なのでしょう。
駅の照明に照らし出されていた外の景色は、かなりの勢いで雪が降っていて、ホーム上にも厚い積雪…完全に冬の眺めでした!
画像左端の窓の縁にも、走行中にこびり付いた雪が固まっていました;
洗面所へ行った時に目にした、これまた懐かしい冷水器!
両端を親指と人差し指で挟んで広げる紙コップもちゃんと備え付けてあって、懐かしさのあまり、しばしの間各部をしげしげと見つめ倒しました(^^;
もちろん、紙コップで冷たいお水をいただきましたよ!
青森を発って2時間半が経過、22時も少し回り、車内の照明も減光されて幾分薄暗くなった車内。
通路を行き交う人の姿も少なくなって、いよいよ「夜汽車の」雰囲気が色濃く醸し出されてきました。
青森を出発して約3時間で、秋田に到着しました。
これまでの、弘前、大館、東能代その他の停車駅でもかなりの乗車がありましたが、ここ秋田でも多くの方々が乗車してきました。
時刻は22時30分頃、数分間の停車時間の後、日本海は秋田を出発しました(定刻は秋田22時31分発、数分程度遅れていたかもしれません)。
日本海が、秋田を出発した時の動画です。
車内から撮影した為、窓ガラスに車内が映り込んでいます;
実は、青森出発時の様子を動画に撮ろうと思っていたのですが、完全に舞い上がってしまっていたようで;、出発時には完全に失念していて、動き出した後に「あっ…!!」と思い出したものの、後の祭り(爆)
秋田で仕切り直し、と相成りました…。
動画の28秒位のところで、出発の合図の警笛を短く鳴らし、33秒位で、前の記事の最後に述べた大きな衝撃を伴って(よろめいてしまいました;)、日本海は発車しました。
動き出して後はゆっくりと加速、レールの継ぎ目を通過する時のくぐもったような走行音を響かせて、秋田を後にしたのでした。
流石に昼間の疲れで睡魔に抗い難くなり、寝台へと潜り込み、心地良い適度な揺れにも身を委せつつ、いつしか眠りに落ちていきました。
とはいえ、新幹線や昼間の特急等とは異なり、取り立ててスピードを出す必要もない夜行列車、軽快…というよりはむしろ、確かな足取りで着実に雪の中を邁進していく…という感じで、夜の闇を走り抜けていくようでした。
久し振りに乗車した、ブルートレインの車内…青森を歩き回って少々疲れていましたが、懐かしさもあり、自分の寝台の周辺を少しだけ見て回りました♪
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寝台特急「日本海」の、B寝台です。
上下2段式の開放型寝台で、下段は座席と兼用、緑色のブラインドが下りている窓の上の縁の高さに、上段の寝台が固定されています。
窓際のテーブルには、上段へ上がる引出式の梯子が、やはり固定されています。
床に置いてあるスリッパの向きが、進行方向です。
撮影の為に私が立っている所が、反対側の窓際に通っている通路となっています。
実際、どちらを頭にして寝ようと、各人の自由なのですが、読書灯は通路側に設置されています。
各寝台には、それぞれシーツ、毛布、枕、浴衣にハンガーが備え付けられています。
厚手のカーテンを引くと光を遮断、プライバシーも確保します。
寝台部分の天井。
大きな円形の照明が灯ります。
向かいの下段の方は、既にカーテンを引いてご就寝の様子。
上段は、青森出発時はまだ空いていましたが、車掌さん曰くこの日も満席とのこと。
途中の停車駅から乗車されるのでしょう。
車内の通路と寝台との位置関係が、お分かりのことと思います。
通路側の窓の下には、それぞれの窓に1つずつ、跳ね上げ式の椅子が格納されていて、ここに腰掛けて窓辺に流れる景色を眺めるのもまた、乙な気分になれました^^
因みに、通路の天井部分は、寝台のスペースから手荷物を収納することができるスペースとなっています。
かなり大きな荷物も収容可能です(重い荷物の上げ下げが難儀ですが;)。
新造される特急等の優等列車向けの車両ではすっかり洋式が主流となり、あまつさえ洗浄機能付きの車両すらある昨今ですが、昭和の雰囲気そのもので走行する、日本海のトイレは、徐々にその存在感を減じつつある、和式のトイレオンリーです!
ホテルのようにペーパーも三角に折られて、清潔に清掃されてはいるのですが、長期にわたる使用によるくたびれ加減は、如何ともし難いものがあります;
日本海に使用されている車両(24系)は国鉄時代に製造されたもので、寝台等一部の設備にはリニューアルを施されているものの、車両自体の老朽化も進み、定期運行終了間近の列車に投入されている車両に、コストもかかるであろうトイレの改修を期待するのは、無理な相談というものでしょう。。。(´-`)
通路の椅子が格納されている状態。
深夜でも腰掛けている方を見かける時もある、人気の高い設備です。
寝台に横たわり、カーテンを引いてみました。
座席使用時は背もたれの部分の上には、小物を置ける引き倒し式の台や備え付けのハンガーを掛けるフックも付いています。
カーテンによりほぼ遮光され、目を閉じると、レールの継ぎ目を通過する時の「ゴトン、ゴトン…」という列車特有の走行音を子守歌に、夢の世界へと誘われていきそうになります。
また、ちょっとした密閉空間のような雰囲気は、子供の頃押し入れ等を秘密基地に見立てて遊んだ記憶を蘇らせて、ちょっとした子供心に還ってワクワクしてしまいましたw
再び通路に出て外を見ると、小さな駅に停車していました。
扉は開いてはいなかったので、列車の行き違い待ちか何かの理由による停車なのでしょう。
駅の照明に照らし出されていた外の景色は、かなりの勢いで雪が降っていて、ホーム上にも厚い積雪…完全に冬の眺めでした!
画像左端の窓の縁にも、走行中にこびり付いた雪が固まっていました;
洗面所へ行った時に目にした、これまた懐かしい冷水器!
両端を親指と人差し指で挟んで広げる紙コップもちゃんと備え付けてあって、懐かしさのあまり、しばしの間各部をしげしげと見つめ倒しました(^^;
もちろん、紙コップで冷たいお水をいただきましたよ!
青森を発って2時間半が経過、22時も少し回り、車内の照明も減光されて幾分薄暗くなった車内。
通路を行き交う人の姿も少なくなって、いよいよ「夜汽車の」雰囲気が色濃く醸し出されてきました。
青森を出発して約3時間で、秋田に到着しました。
これまでの、弘前、大館、東能代その他の停車駅でもかなりの乗車がありましたが、ここ秋田でも多くの方々が乗車してきました。
時刻は22時30分頃、数分間の停車時間の後、日本海は秋田を出発しました(定刻は秋田22時31分発、数分程度遅れていたかもしれません)。
日本海が、秋田を出発した時の動画です。
車内から撮影した為、窓ガラスに車内が映り込んでいます;
実は、青森出発時の様子を動画に撮ろうと思っていたのですが、完全に舞い上がってしまっていたようで;、出発時には完全に失念していて、動き出した後に「あっ…!!」と思い出したものの、後の祭り(爆)
秋田で仕切り直し、と相成りました…。
動画の28秒位のところで、出発の合図の警笛を短く鳴らし、33秒位で、前の記事の最後に述べた大きな衝撃を伴って(よろめいてしまいました;)、日本海は発車しました。
動き出して後はゆっくりと加速、レールの継ぎ目を通過する時のくぐもったような走行音を響かせて、秋田を後にしたのでした。
流石に昼間の疲れで睡魔に抗い難くなり、寝台へと潜り込み、心地良い適度な揺れにも身を委せつつ、いつしか眠りに落ちていきました。
一人っ子として二段ベッドにはつねに憧れを抱いていたのでいまだに上段に寝たいと思ってしまいます。
夜のフェリーでフランスへ渡る時キャビンの二段ベッドの上段を必ず陣取るのですがいつも興奮して寝付かれません。
「日本海」に乗車されたのはほとんどが男性の方たちなのでしょうか?
空間に制約のある客車設備で、輸送力と快適性との折合いを付けたサイズなのでしょうね。
私もかつては、梯子を上り下りするのが楽しいw寝台の上段を好んだものですが、流石にいい年になってくると、楽に通路へと出られて空間の余裕もある下段を選択してしまいます。
寝台で寝付きが悪いと、翌朝何だか損した気持ちになりますよね(^^;
この日は女性の乗客も多くて、ツアーで乗車された方から、一人旅の方、帰省先から戻る女子大生の方…等々、多様なスタイルで乗車なさっていました。
年季が入ったトイレ、外国人には難しいでしょうね。
ガタンと揺れたらトイレ内で転んでしまいそう。
洋式トイレと違って、しっかり踏ん張っていないとなかなか焦点が定まらないので(笑)、電車の中での和式トイレ使用は足腰の筋肉が鍛えられそうですね。
夜の駅、寂しいけれど、妙に旅情を掻き立てられます。
「ブルートレイン」という、カタカナの愛称にもフィットした外観の車両の中に入ると、一気に「旅館」の雰囲気というのも、今となってはレトロな旅情に浸れる、ウリの1つにもなりそうですよね^^
和式トイレは、正面の手すりが(多分)揺れ対策なのでしょうが、それでも揺れに耐えるには、体力とバランス感覚が必須でしょうね。
それ以上に、しゃがんだ時の膝への負担が年をとる程に苦痛となる(実感中(-_-;)ので、列車でも徐々に洋式へと淘汰されていくものと思われます。
夜の駅は、本当に独特の雰囲気が滲んでいますよね。
しかも、まだまだたくさんの雪が残る雪国の夜の駅をゆっくりと出ていく、ちょっぴり哀愁も漂う列車…ノスタルジックな夜汽車の旅を堪能しました!