青森のベイエリアを駆け足で散策すると、時間も夕刻となってきたので、この後乗車する列車のことを考えて、少し早い目に夕食を摂ることにしました。
早い目とはいえ、列車の発車時刻まであと2時間…そうそうゆっくりもしていられないので、食事処へと、少し急ぎ足になって向かいました(^^;
思わぬ伏兵?!に行く手を阻まれて、ほんの少しの回り道を余儀なくされたものの、何とか夕食にありつけて、散策でほぼ空となっていた胃袋を美味しく充足させることができました!
記事のタイトルにもあるように、素朴な青森の郷土料理の定食をいただきました。
______________________________________________
ねぶたの家 ワ・ラッセの見学を終えると、時刻は17時30分。
青森から大阪を目指す、寝台特急「日本海」の青森出発は19時31分と、ちょうどあと2時間…食事処へと急ぎます。
ワ・ラッセ脇の歩道にはまだかなりの雪が残り、歩行者がすれ違える位の幅だけが除雪されている状態でした。
夕方となって気温も下がっているようで、吐く息も白く見えていました;
「ベイエリアのシンボル」と言っても過言ではない(と思える)、青森ベイブリッジの主塔が、支えるワイヤを優美に張り巡らせながら聳えています。
先程の歩道と同様、海沿いの遊歩道もまた雪の壁に両側を挟まれて、青森ベイブリッジをくぐった先へと伸びていきます。
この遊歩道を、先へと進みます。
青森ベイブリッジをくぐった所で、振り返って撮影。
この画像の左から伸びてきている橋のある遊歩道を進んできました。
ワ・ラッセの前に見学した、八甲田丸が悠然と、微睡んでいるように浮かんでいます。
遊歩道を更に進んでいくと、前方に三角形をした、個性的な姿のビルが見えてきました。
青森県観光物産館 アスパムです。
残雪が一気に増えました!
辛うじて歩行できる幅だけ除雪がしてあった遊歩道も、アスパムを目前にして、これ以上進めなくなってしまいました!
遊歩道は、ここから先は私の背丈程もある、積もったままの分厚い雪の塊に覆われて、行く手を阻んでいました;
海側の手すりの高さよりも高く積もった大量の雪…照明だけが、その塊を突き破って、本来ならば広場のようになっているであろうスペースに灯りを点していました。
画像の右端に写っている、ピラミッド状のオブジェの右隣にアスパムのビルが建っているのですが…これではとうてい辿り着けません(TT)
回れ右して踵を返し、遊歩道から一般の道路へ降りて、アスパムの海側とは反対側の入口を目指します。
三角形が印象的な、アスパムのビル。
"Aomori" の "A" を象ったものだそうです。
先程のオブジェが、アスパムのすぐ左の足許に見えています。
アスパムの背後が遊歩道となっているのですが、ここから見ても、積雪に完全に埋もれてしまっているのが明らかです;
アスパムの展望エレベータから、暮れゆく青森湾を。
日も落ちて、夜の闇に支配される直前、寒空の下で不思議な青さに凪ぐ、東北最果ての冬(3月ですが)の海の情感溢れる眺めです。
アスパム10階にある、みちのく料理 西むら。
あの三角形のビルの中とは思えない、どことなくレトロな雰囲気が、店内からエレベータホールにまで満ちています。
こちらで、夕食をいただきます!
店内の内装もこのように、東北の古い民家をイメージしたような感じで、心をホッと落ち着かせて寛げる空間です^^
大きな窓からは、青森湾を一望することができます。
注文したのは、縄文定食、郷土料理とお造りの定食です(^-,^)
お盆からはみ出さんばかりの、サイズが大きい食器に、ボリューム満点な料理が載せられています♪
お茶碗、お椀は、小丼サイズ位あるように見えました!
西むらさん、定食はもちろん、丼ものからお造りに海鮮の一品ものまで、大変充実したメニューを揃えていらっしゃるので、どれを頼もうか、実は結構迷ってしまいました(^^;
真ん中の小鉢2つは、それぞれ、イカ下足(左)と、ニシンの切り込み(右)。
共にプリプリの食感で、噛む程に風味が滲み出てきます。
西むらさんのサイトによれば、ニシンの切り込みは、細切りのニシンを米麹で熟成させたもの、とのことです。
イカ、マグロ、ホタテ、ウニ等、お造りの種類も豊富で、貪るように平らげました!
お刺身の美味しさを前にすると、つくづく「日本人に生まれて良かった~!」と思ってしまいますw
一見、野菜の味噌汁のようにも見えますが(撮影者の拙い技量によるものです;)、青森の郷土料理、じゃっぱ汁です。
画像では見えていませんが、ぶつ切りとなったタラのアラが、たくさん沈んでいて、見た感じよりもはるかに具だくさんでした。
このアラから、とても良い出汁が汁に溶け込んでいて、その風味を楽しむと同時に、味噌仕立ての汁がポカポカと身体を温めてくれます。
タラといえば鍋物にも定番の魚、それを出汁に使ったじゃっぱ汁が美味なのも当然ですね!
大きめのお椀になみなみと注がれたボリュームも結構あって、じゃっぱ汁だけでもかなりお腹が膨れました。
がっくら漬けは大根の漬け物で、青森のおふくろの味の1つだそうです(西むらさんのサイトより)。
さっぱりとしつつも、マイルドな優しい味も感じられる漬け物でした。
大ぶりに切り分けられた1切れが、ドンと小皿に載せられている無骨さもまた、青森らしくていいなぁ…などと思えました^^
じゃっぱ汁と共に、この縄文定食のメイン料理となっている、ホタテ貝焼き味噌。
青森の代表的な郷土料理とのことです。
最初、その色合いから、何かの卵料理?と思いましたが、いただいてみると、味噌とカツオでとった出汁汁とホタテの豊かな風味がマッチして、とても円やかでコクのある美味しさでした!
ぶつ切りのホタテもタップリのボリュームで、それぞれがかなりのボリュームを誇っていた、お造り、じゃっぱ汁と一緒にいただいていると、とても幸せな満腹感に包まれました^^
美味しいご飯も、たっぷりと盛られています♪
どのおかずも、本当にご飯と良く合って食がどんどん進んでしまうという、実にキケンな定食でした(^o,^)
訪れた先で美味しい食事に巡り会えた幸福感に浸りながら、背後に壁に掛けてあった振り子時計を仰ぎ見ています。
私が子供の頃は割と普通に見かけていた振り子時計も、そういえば最近は目にする機会もほとんどなくなったなぁ。。。
ゆっくりと左右に揺れながら時を刻むノスタルジックなリズムに、少しだけ感傷的で懐かしい気分を憶えました。
良い感じにお腹も満たされて、満足して西むらさんを後にしました。
すっかり夜の帳が下りた、青森湾です(西むらさんへ行く時はまだ明るさが残っていましたね)。
のっけ丼といい、郷土料理といい、青森には私が思っていたよりも遥かに、豊かな食の楽しみが満ちていました!
料理からも感じることができる、青森の素朴さ豪快さと、優しさ温もりが、とても好きになってしまいました。
今回は先を急ぐ必要があったのでゆっくりしていられませんでしたが、次の機会があれば、ゆっくり時間をとって、青森の美味しい食を楽しみたいです。
くちくなったお腹をさすりつつw、青森駅へと戻ります。
早い目とはいえ、列車の発車時刻まであと2時間…そうそうゆっくりもしていられないので、食事処へと、少し急ぎ足になって向かいました(^^;
思わぬ伏兵?!に行く手を阻まれて、ほんの少しの回り道を余儀なくされたものの、何とか夕食にありつけて、散策でほぼ空となっていた胃袋を美味しく充足させることができました!
記事のタイトルにもあるように、素朴な青森の郷土料理の定食をいただきました。
______________________________________________
ねぶたの家 ワ・ラッセの見学を終えると、時刻は17時30分。
青森から大阪を目指す、寝台特急「日本海」の青森出発は19時31分と、ちょうどあと2時間…食事処へと急ぎます。
ワ・ラッセ脇の歩道にはまだかなりの雪が残り、歩行者がすれ違える位の幅だけが除雪されている状態でした。
夕方となって気温も下がっているようで、吐く息も白く見えていました;
「ベイエリアのシンボル」と言っても過言ではない(と思える)、青森ベイブリッジの主塔が、支えるワイヤを優美に張り巡らせながら聳えています。
先程の歩道と同様、海沿いの遊歩道もまた雪の壁に両側を挟まれて、青森ベイブリッジをくぐった先へと伸びていきます。
この遊歩道を、先へと進みます。
青森ベイブリッジをくぐった所で、振り返って撮影。
この画像の左から伸びてきている橋のある遊歩道を進んできました。
ワ・ラッセの前に見学した、八甲田丸が悠然と、微睡んでいるように浮かんでいます。
遊歩道を更に進んでいくと、前方に三角形をした、個性的な姿のビルが見えてきました。
青森県観光物産館 アスパムです。
残雪が一気に増えました!
辛うじて歩行できる幅だけ除雪がしてあった遊歩道も、アスパムを目前にして、これ以上進めなくなってしまいました!
遊歩道は、ここから先は私の背丈程もある、積もったままの分厚い雪の塊に覆われて、行く手を阻んでいました;
海側の手すりの高さよりも高く積もった大量の雪…照明だけが、その塊を突き破って、本来ならば広場のようになっているであろうスペースに灯りを点していました。
画像の右端に写っている、ピラミッド状のオブジェの右隣にアスパムのビルが建っているのですが…これではとうてい辿り着けません(TT)
回れ右して踵を返し、遊歩道から一般の道路へ降りて、アスパムの海側とは反対側の入口を目指します。
三角形が印象的な、アスパムのビル。
"Aomori" の "A" を象ったものだそうです。
先程のオブジェが、アスパムのすぐ左の足許に見えています。
アスパムの背後が遊歩道となっているのですが、ここから見ても、積雪に完全に埋もれてしまっているのが明らかです;
アスパムの展望エレベータから、暮れゆく青森湾を。
日も落ちて、夜の闇に支配される直前、寒空の下で不思議な青さに凪ぐ、東北最果ての冬(3月ですが)の海の情感溢れる眺めです。
アスパム10階にある、みちのく料理 西むら。
あの三角形のビルの中とは思えない、どことなくレトロな雰囲気が、店内からエレベータホールにまで満ちています。
こちらで、夕食をいただきます!
店内の内装もこのように、東北の古い民家をイメージしたような感じで、心をホッと落ち着かせて寛げる空間です^^
大きな窓からは、青森湾を一望することができます。
注文したのは、縄文定食、郷土料理とお造りの定食です(^-,^)
お盆からはみ出さんばかりの、サイズが大きい食器に、ボリューム満点な料理が載せられています♪
お茶碗、お椀は、小丼サイズ位あるように見えました!
西むらさん、定食はもちろん、丼ものからお造りに海鮮の一品ものまで、大変充実したメニューを揃えていらっしゃるので、どれを頼もうか、実は結構迷ってしまいました(^^;
真ん中の小鉢2つは、それぞれ、イカ下足(左)と、ニシンの切り込み(右)。
共にプリプリの食感で、噛む程に風味が滲み出てきます。
西むらさんのサイトによれば、ニシンの切り込みは、細切りのニシンを米麹で熟成させたもの、とのことです。
イカ、マグロ、ホタテ、ウニ等、お造りの種類も豊富で、貪るように平らげました!
お刺身の美味しさを前にすると、つくづく「日本人に生まれて良かった~!」と思ってしまいますw
一見、野菜の味噌汁のようにも見えますが(撮影者の拙い技量によるものです;)、青森の郷土料理、じゃっぱ汁です。
画像では見えていませんが、ぶつ切りとなったタラのアラが、たくさん沈んでいて、見た感じよりもはるかに具だくさんでした。
このアラから、とても良い出汁が汁に溶け込んでいて、その風味を楽しむと同時に、味噌仕立ての汁がポカポカと身体を温めてくれます。
タラといえば鍋物にも定番の魚、それを出汁に使ったじゃっぱ汁が美味なのも当然ですね!
大きめのお椀になみなみと注がれたボリュームも結構あって、じゃっぱ汁だけでもかなりお腹が膨れました。
がっくら漬けは大根の漬け物で、青森のおふくろの味の1つだそうです(西むらさんのサイトより)。
さっぱりとしつつも、マイルドな優しい味も感じられる漬け物でした。
大ぶりに切り分けられた1切れが、ドンと小皿に載せられている無骨さもまた、青森らしくていいなぁ…などと思えました^^
じゃっぱ汁と共に、この縄文定食のメイン料理となっている、ホタテ貝焼き味噌。
青森の代表的な郷土料理とのことです。
最初、その色合いから、何かの卵料理?と思いましたが、いただいてみると、味噌とカツオでとった出汁汁とホタテの豊かな風味がマッチして、とても円やかでコクのある美味しさでした!
ぶつ切りのホタテもタップリのボリュームで、それぞれがかなりのボリュームを誇っていた、お造り、じゃっぱ汁と一緒にいただいていると、とても幸せな満腹感に包まれました^^
美味しいご飯も、たっぷりと盛られています♪
どのおかずも、本当にご飯と良く合って食がどんどん進んでしまうという、実にキケンな定食でした(^o,^)
訪れた先で美味しい食事に巡り会えた幸福感に浸りながら、背後に壁に掛けてあった振り子時計を仰ぎ見ています。
私が子供の頃は割と普通に見かけていた振り子時計も、そういえば最近は目にする機会もほとんどなくなったなぁ。。。
ゆっくりと左右に揺れながら時を刻むノスタルジックなリズムに、少しだけ感傷的で懐かしい気分を憶えました。
良い感じにお腹も満たされて、満足して西むらさんを後にしました。
すっかり夜の帳が下りた、青森湾です(西むらさんへ行く時はまだ明るさが残っていましたね)。
のっけ丼といい、郷土料理といい、青森には私が思っていたよりも遥かに、豊かな食の楽しみが満ちていました!
料理からも感じることができる、青森の素朴さ豪快さと、優しさ温もりが、とても好きになってしまいました。
今回は先を急ぐ必要があったのでゆっくりしていられませんでしたが、次の機会があれば、ゆっくり時間をとって、青森の美味しい食を楽しみたいです。
くちくなったお腹をさすりつつw、青森駅へと戻ります。
暗くなりかけた青森湾をみながら、からぶき屋根の民家のようなお部屋で心身ともに温まるお料理。
大都会のどんな高級レストランでいただくお食事より羨ましいです。お刺身の新鮮さ特にマグロとイカのいきのよさが写真からひしひしと伝わってきます。
ところで何故に縄文定食という名がついているのでしょう?
暮れゆく北の海を眺めていると、本当に心細さを感じるのも一入でしたが、だからこそ民家の内装や灯りの温もりが一層心に滲みてきて、心安らげるのでしょうね。
西むらさんは、厳しい自然と対峙してきた青森の暖かみをじんわりと噛みしめられた、素敵なお店でした^^
青森市内にある縄文時代の遺跡、三内丸山遺跡が青森観光の目玉スポットの1つであることにかけて、青森を代表する郷土料理の定食に相応しいとして、「縄文」の名を付けたものと思います。
3月でこれだけ残っているのだから、1,2月はもっとすごかったのでしょうね。
近代的な外見のビルの中に、こんな素朴なお店が隠れているとは想像できませんよね。
こういうところが如何にも日本らしい。
スカイツリーにもこんなお店があったら楽しそうだけど、若者がターゲットみたいだから無理かな。
ニシンを今流行りの塩麹に漬けたら、ちょっと似たような物が出来るかもしれませんが、兎に角新鮮さが命のニシン。
我が家は海の近くじゃないから、危ないかな。
帆立貝焼き味噌は見かけがちょっとクリーミーに見えますが、純和風料理なんですよね。
美味しいおかずで、白いご飯も進んだことでしょう。
アスパムの目を引く外観と、レトロな雰囲気のお店とのギャップが面白かったです。
スカイツリーは、周囲の下町がそうした役割を担って、新旧併せ持つ名所となればいいですね^^
ニシンの切り込み、最初は「貝?」と思えた程の、素敵な歯応えでした。
(飲みませんでしたが)酒の良いアテにもなりそうです♪
帆立貝焼き味噌は鰹出汁ですが、見た目以上にコクがあって美味しかったです!
海に近い土地は、それだけで美食の食材入手のアドバンテージがありますよね。
この縄文定食は、鮮度も申し分ありませんでした!
帆立貝は青森の特産物の1つでもあるので、帆立貝尽くしといった食事も、機会があればいただいてみたいものです。
米どころ東北の美味しいお米で、満腹中枢もマヒしてしまったようですw