あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

生きて、歌う。

2021-07-25 | 心の栄養

昨夜の合唱練習は

島根県の浜田市で。

日本海に面している。

我が家から45分ほど。

空がきれいだった。

傾き掛けた太陽に向かって

走ったら着いた。

畳ヶ浦は海水浴場。

久しぶりに行った。

夕陽が海に沈みそうという

絶妙のタイミングで海岸に着いた。

日頃は山ばっかり見ている。

圧倒的な景色に感動した。

合唱まで時間がある。

浜辺に座ってコンビニの蕎麦を

取りだす。

夏の夕陽と海にはぴったり(笑)

広い砂浜が丸い海岸線を描いて

岬へつながっている。

私が座っている場所から

右側へおそらく200メーターの

地点。

トモミ君が沈んだ場所だ。

臨海学校での事故だった。

トモミ君は保育園のおゆうぎ会で

「月の砂漠」の王子さまだった。

私はお姫さまだった。

淡い初恋の人だった。

トモミ君は10才のまま時を止めた。

あれから50年。

「私はおばさんになったよ」

とトモミ君に声を掛ける。

トモミ君はまだどこかで

眠っているだろうか。

それとも新しい肉体で

別の人生の大海原へ

漕ぎだしただろうか。

刻々と夕陽が空の色を変えて

海へと沈んでゆく。

オレンジの道が海の中を

太陽に向かって伸びている。

トモミ君のいる世界に

続いているかのようだ。

私は生きている。

そうして、歌っている。

鼻の奥がツーンとした。

気持ちを切り替え合唱練習へ。

すぐ近くの「ハマイロ」で。

素敵なフリースペースだ。

ピアノがあってすぐにでも

ライブできそうだ。

合唱メンバーとはほぼ初対面。

皆さん島根県の方。

練習は残り1回だが

この日やっとパート分けした。

初めてこの歌を歌う人ばかり

だけれど「え?」というくらい

どんどん進むのです。

私のオリジナル「よろこびの歌」

はソロ曲だ。

後から2声、3声にした。

和音になっていたら

どこのパートを歌っても良いと

指揮者の寺井氏が雑な指示(笑)

私自身がどこを歌えばよいのか

実はあやふやですぅ。

気づいたら主旋律を誰も

歌ってねえっていう事態。

「それでも良いんじゃない?」

という説もあり(笑)

「あの~耳コピーで高音域

作って歌いました」

なんていう人にもOKが出た。

「いい加減な合唱団です」

と寺井氏。

練習に練習を重ねてみたいが

何しろ時間がなひ。

後は各自でよろしくです。

終わったら9時半過ぎていた。

高速を入ったら

「おさかなセンター」と出た。

あら、間違った。

次で降りてUターン。

ここでナビを使った。

左と言うが左は山陰道だ。

広島方面とは別じゃない?

後続車がいるので止まることも

できず。

エイッと直進した直後に

間違いに気づいた。

元の入口に戻ってしまい

またUターン。

2回目のトライで、

また「おさかなセンター」だよ。

私はこのまま帰れないかも??

で、またまた降りてUターン。

今度は直進せずに左へ。

広島方面と表示が出たのは

その後だ。

分かりづらいこと甚だしい。

ガソリンランプがついて

そのうち表示が0になったが、

無事についた。

人生には色々ある。

生きているだけでも大したもんだ。

その上で歌えている。

当たり前な毎日に感謝です。

 


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