まさかの忘れ物

毎朝、妹が立ち寄る。

私が帰宅する時間と同じ。

麻呂の脳には私が帰宅。

その後まもなく妹が来て

おやつタイムに突入と

刷り込まれている。

妹が来て狂喜乱舞するが

それも１分。

大騒ぎしたのがウソのように

おとなしくなりソファに駆け上がる。

こたつテーブルを前足で

カリカリしておやつをねだりだ。

まれに妹の方が先に来ると

私が誰か判別しかねている。

白内障が進んで見えないのが

影響している。

順序が大事なのだ。

たまに私も妹もリビングに居るのに

外を向いて誰かを待っている（爆）

誰を待っていたか忘れるようだ(笑)

おやつタイムになったが

今朝の麻呂さまはおやつを

召し上がらなかった。

おやつには白い血圧の薬と

ピンクの心臓の薬が仕込んである。

月額８０００円近く掛かる。

１粒１００円近い。

数年前に病気で死にかけたとき

「このままだとお金が掛かりますが

どうしますか？」と

主治医に聞かれた。

命には値段があるのを知った。

できる限りのことをしますので

お願いしますと言いながら

彼の命を引き受ける覚悟を決めた。

麻呂さまは高齢で最近は

以前ほどおでかけを喜ばない。

散歩から帰らないとリードを

ひっぱっても動かなかったが

散歩はせいぜい庭の端っこまでに

なった。

出かけるときに連れていくべきか

置いておくべきか迷うところだ。

母が退屈している。

にわかに３人でランチに行こう

と決めた。

麻呂はばーちゃんの雰囲気を見て

お出かけするのを察した。

珍しく行く気満々だ。

妹とばーちゃんと麻呂でランチへ。

島根県と言っても我が家から１５分。

「みうら」さんに初めて行った。

が、１１時。

まだ食べられんと母。

だよね。

その先にある「瑞穂道の駅」で

柿やみかんを買う。

安くて新鮮な野菜や果物が豊富で

いつもにぎわっている。

「みうら」さんの海鮮丼は１２００円で

素晴らしくボリュームがある。

北海道なら３０００円だと妹が言う。

私にとっては未踏の地だから

ふ～～～んと驚くしかない。

妹のカマ煮つけもおいしそうだった。

そこへ入って来られた

お年寄りの女性と息子さんらしい男性。

女性は脚が不自由らしかった。

母も脚が不自由なので我々が

椅子席を独占していた。

半分どうぞと譲った。

その時、バックを壁の長テーブルに

置いた。

母が食べきれない肉を麻呂にと

車にタッパーを取りに行き

母が差し出した財布から支払った。

外で席が空くのを待っている

車もあって人気店のようだ。

おなかも心も満ち足りだ。

紅葉を見ながら帰宅した。

母も上機嫌。

麻呂はシャンプーされてお昼寝。

そうそう私の鞄はどこだ？と思った。

帰宅した時に私の鞄が車内に

見当たらなかった。

妹が持って帰ってくれたのかな、

良く気が利くな、

あたしならそんなことしないけど

などと思った。

聞いてみなくてはいけなかったが

何かに気を取られて忘れた。

妹が帰った。

私も間もなくお出かけの時間だ。

鞄は妹がどこかに置いてくれたはずだが

家じゅうを探しても見たらない。

車内のハッチバックを開けたがない。

あれ～～～～？？？？

しばし考えて思った。

まさか・・ランチのお店に置いたまま？

そういえば、スマホとタッパーを持って

母の財布を受け取ったが

鞄を持った記憶がなひ。

たまたま正午に電話が来るので

スマホだけは持っていた。

結局、相手からの連絡に気づかず

後日となったのだが

この為のスマホ所持だったかな。

で、検索して電話したら無事に

鞄ありました。

何が困るってカギを開けるのが

私のお仕事でもありまして。

ジャスト１５時に開錠せんば。

鞄騒動でぎりぎりになった。

カギは鞄の中だ。

幸い、別の場所に保管されているのを

借りられる。

「カギの入った鞄を忘れました。」

「昨日も。」と言う。

「大丈夫ですか～～？」と笑って

もらった。

たぶん大丈夫じゃないレベルだが

ランチ帰りに満足感と幸福感が

半端なくあったので乗り越えられた。

不機嫌モードだったらば

何かに八つ当たりせねばならぬ。

そうやって

思い切りぶっとばされたために

ぐにゃりと歪んだ箱に

ソックスとハンカチを入れているから

取り出すのえらく大変なのだ。

「シンガー活動」に関係ないけれど、

ブログ・ネタを日々生み出している

っていうことにしよう。