あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

孝行娘ですから~神楽鑑賞

2021-12-02 | 心の栄養

日曜日の朝。

物凄く良いお天気だった。

どっか行こうかのという母。

交通手段も遊び友だちも

持たない母。

私に遊びにつれて行け

という意思表示だ。

私はしかし連日のように

出かけていた。

夕方まで予定がないので

ちょっとのんびりできると

迎えた朝だった。。

たまたまインスタで

隣町の神楽共演大会が

目に留まった。

「神楽に行く?」と聞いたら、

「行か~んっ!」

鼻先でセセラ笑うような口調で

即答した母だった。

母のリアクションにこの日

あたしは珍しくイラッとしなかった。

パソコンのネット接続が

いよいよ遅くなった。

開くだけで30分掛かる。

いきおいブログ更新もおっくうに。

なかなか進まない作業を終えて

階下に降りたのは11時前。

母が「神楽行こうか」と言う。

どういう心境の変化でしょ

とは思ったけれど

自由時間は6時間ある。

片道40分。

すぐに出発した。

会場は安芸高田市の「神楽門前町」。

駐車場が満車で麓の役場から

鼻バスがピストン輸送した。

「神楽門前」には露天風呂がある

2階建て大浴場や、

昭和レトロなお店が並ぶ

プチ宿場町になっている。

会場の「神楽ドーム」内に

食べ物があるかを聞いて入場した。

足元がおぼつかない母。

杖をついているけれど

ますます変な歩き方になった。

86才だから無理もないか。

最近、物忘れが鋭角になった。

それでも以前より朗らかだ。

日がな一日リビングのこたつで

テレビを見て、

デイサービスでもらった

ノウトレ問題をやり直して

ルービックキューブを回して

折り鶴を折っては伸ばしている。

独り言がないと思えば

ひたすら塗り絵をしている。

その集中力は私以上だ。

余生の時間を

暇つぶしで生きているような母だが

幸せそうだ。

どうしてそんなに幸せそうなんだ?

とさえ思う。

で、席に座った母「マスクがない」

と騒いでいる。

横を見たら顎の下なのだった。

お~笑い。

神楽ドーム内でいなり寿司と

おでんでおなかを満たし

卵まんじゅうでココロを満たした。

列に並んだりトイレに行ったりで

ちゃんと神楽を見始めたのは

入場してから30分とか。

1演目終わっちゃう。

演じる人は猛練習してやっと

ステージに上がるのだし

重たい衣装で全力神楽は

さぞ大変だろう。

落ち着いたらそのつもりで

4演目ざっと2時間見た。

素晴らしかった。

楽しかった~。

お仕事で中断したのは残念だった。

母はニコニコしながら

「あんた今日は出かけとう

なかっただろ」と言う。

見透かされた。

認知機能は衰えているのに

時々鋭いから困る。

 

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