アカにつける薬

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「1歩下がれば、3歩踏み込んでくる」のが中国である。

2010年04月17日 | 過去記事倉庫
中国海軍、東シナ海で大規模軍事訓練の後、沖縄近海を通り抜け沖ノ鳥島へ

その後の鳩山政権の動きも含めて書いてみよう。

●中国海軍、10日東シナ海で大規模軍事訓練の後、13日沖縄と中国海軍、東シナ
海で大規模軍事訓練の後、沖縄と宮古島を通り抜け沖ノ鳥島へ。

中国軍は、昨年6月にも沖の鳥島で軍事訓練を行ったが、その訓練規模は増して
いる。今回は潜水艦は2隻とも浮上し、わざと発見されるような航行をしている。
しかも中国ヘリが自衛隊艦船近くまで飛来し挑発した。

日本国の首相は、ワシントンで開かれている核安全保障サミットで国を留守にし
ている最中でもあり、中国国家主席と顔を合わせる、このタイミングの中国の軍
事訓練。果たして中国の意図は?

一言で言うなら、中国は民主党政権がどう出るか、試しを入れているのだ。

では、日本の反応はどうだったか。

●鳩山首相…胡主席に東シナ海ガス田開発の交渉開始を要請

民主党政権発足当初、鳩山首相は胡主席に「東シナ海を友愛の海にしよう」と提
案した。今回のワシントンで開かれている核安全保障サミットでは、東シナ海ガ
ス田開発の交渉開始を要請したという。

時間系列から見て今回の東シナ海での中国軍軍事訓練も鳩山首相の耳には入って
いたはずだ。本来、鳩山首相は話を中国への抗議からから始めなくてはならなな
い。

しかし報道によれば鳩山首相は、胡主席に今回の中国海軍の動きについて何も言
わなかったとみられる。

さらに鳩山首相は、中国で日本人死刑囚4人の死刑執行についても一言も触れる
ことなく、弱に中国製冷凍ギョーザ事件の容疑者逮捕を受け、日中双方の調査官
が相手国の製造現場に立ち入ることを可能とする「日中食品安全推進イニシアチ
ブ」について、「早いタイミングで関係閣僚で署名させたい」と述べた。

首相は、中国に日本の食品の安全にまで口を出させる気のようだ。また東アジア
共同体構想について首相は、「日中両国が中核だ」と積極的に推進する考えをも
表明している。

日本が中国に抗議すべくことは何にも言わず、中国のご機嫌を損ねないよう譲歩
までしている。これが鳩山首相の「友愛」である。

<東シナ海ガス田開発:「交渉開始を」 鳩山首相、胡主席に要請>
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100413dde001030042000c.html

<首相、邦人死刑執行には触れず…日中首脳会談>
(読売新聞 - 04月13日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1174734&media_id=20

●平野官房長官「公海上を通っているので、なぜ通ったと言うべきことではない」

日本では留守を預かる平野官房長官 が、「公海上を通っているので、なぜ通った
と言うべきことではない」と述べ、問題視しない考えを示した。

今回、中国海軍の動きは公海上であったが、今回の日本の反応を見て、公海上であ
れば、西太平洋まで出て行って軍事訓練を行っても日本は何も抗議してこないと判
断したはずだ。

今後は、もっと日本の近海に踏み込めると思っているだろう。
「1歩下がれば、3歩踏み込んでくる」のが中国である。

●今後、中国海軍の日本近海での軍事訓練が活発化する

中国の今回の狙いは、西太平洋でアメリカに変わって覇権を握るための布石である。
民主党が米軍普天間基地の県外、国外移設の道を選択すれば、中国海軍の動きをけ
ん制するものがなくなり、中国の日本属国化は加速する。

それも解らず、今回の中国海軍の動きに何も抗議できない民主党。そんな民主党に
日本の安全は任せるわけにはいかないのである。


以下、ニュースより引用。

<大規模・長時間、中国海軍が軍事訓練を開始>
(読売新聞 - 04月10日 20:08)

 【北京=佐伯聡士】中国人民解放軍機関紙「解放軍報」は10日、中国海軍の
「東海艦隊」(司令部・浙江省寧波)が8日までに、東シナ海で、多数の潜水艦
や駆逐艦、フリゲート艦、総合補給艦などが参加した合同訓練を開始したと報じ
た。

 具体的な海域や参加兵力は伝えていないが、近年まれに見る規模の大きさ、訓
練時間の長さだという。同紙は「遠洋訓練」としていることから、一定の距離が
ある海域とみられる。

 同紙によると、これまでの訓練は、駆逐艦など個別訓練が中心だったが、今回
は潜水艦、水上艦艇、艦載ヘリなど多様な兵器を投入、総合的な攻撃力、防衛力
の向上を図っているという。昼夜連続の対抗訓練で、戦闘機による対艦ミサイル
の発射、艦艇の電磁波妨害、反撃などが実施されたという。

 訓練担当幹部は「こうした訓練を常態化、実戦化の方向に着実に発展させたい」
と語り、遠洋作戦能力の強化に努める方針を強調した。


朝日新聞によるウイグル問題偏向報道

2010年04月17日 | 過去記事倉庫
櫻井よしこブログ2008年05月15日より、一部転載)

新疆ウィグル自治区の首都、ウルムチから西へ約700キロ、カザフスタンの国境近くにイリ地区がある。そこで97年2月5日、中国共産党支配に抵抗し、真の自治と宗教の自由を求めて、ウィグル族の老若男女が平和的なデモをした。武装した中国人民解放軍はこのとき、1,000人以上を拘束したという。

東トルキスタンの2月は極寒の季節だ。摂氏で零下30度にもなる。その寒さのなか、中国共産党は捕えたウィグル人を全裸で戸外に立たせ、頭から水をかけて立たせ続けた。女性も子どもも含まれていた。少なくとも200人が一晩で凍死したとダミアン氏は涙を浮かべて語る。

「女性や子ども、同胞たちをここまで弾圧する中国共産党は絶対に許せないと強く思いました。この事件が私の亡命の直接のきっかけとなりました」(東トルキスタン(ウィグル族)亡命政府首相のラクマット・ダミアン氏)

■朝日が報じたウィグル騒乱
同弾圧から6年以上がすぎた2003年8月1日、『朝日新聞』はイリ事件を「ウイグル族過激派が『イスラム王国樹立』を叫んで騒乱状態となり、死者7人、けが人200人余が出た」と報じた。

ダミアン氏が反論した。
「全て中国共産党の発表を鵜呑みにした報道です。死者7名など、そんな生易しいものではありません。しかも、現場で死ななかった人々は、その後、激しい拷問で命を落としているのです。私たちは誰がどのようにして殺されたか、固有名詞で詳しく語ることが出来ます。中国当局の発表など信じないで下さい」

チベットでいま進行中のことは、東トルキスタンで過去約50年間行われてきたことだ。だが、東トルキスタンへの弾圧は、チベットへのそれよりも尚、過酷だと氏は強調する。

「チベットへの鉄道の開通は2年前ですが、東トルキスタンは40年以上も前からです。鉄道は人民解放軍と漢民族、彼らのための大量の武器を運びました。結果、ウィグル族の人口約1,500万人に対し、漢民族は約2,000万人になりました。人口構成に関しても中国当局の発表は歪曲されています。中国全土の6分の1を占めるウィグル族の国土には天然ガスや石油、金、稀少金属など、豊富な資源が埋蔵されています。漢民族は我々の資源を盗み続ける一方で、我々の古里でこれまでに46回、核実験を行いました。ウィグル族の国土を利用し尽すのです」

漢民族は国土と資源にとどまらず、民族の心と文明も奪い去る。
「中国共産党政府は、外部世界に向かって、中央民族学院などを指して、少数民族の若者たちに高度の教育を施している、差別もせずあたたかく育てていると宣伝します。しかし、実態を知れば背筋が寒くなります」

中国共産党は東トルキスタンなど、辺境には、ほとんど予算を注ぎ込まない。インフラ整備も、教育も医療もなしだ。だが、子どもたちの一部は就学年齢に達すると、順次、親元から離して集団で生活させる。貧しさゆえに子どもの教育が出来ない親たちは、中国政府のこの措置を喜ぶという。

親元から離された子どもたちは集団生活で徹底的に中国語を学び、毛沢東主義や社会主義を学ばせられる。頭のよい子は中学、高校、大学進学も夢ではない。しかし、上級学校進学の最重要の基準は、成績よりも、中国共産党への従順さである。

■中国による他民族消滅策
こうして親元を離れて暮らすうちに子どもたちは自らの民族の言語、文化伝統を忘れ、中国共産党の色に染まり、中華文明に染まる。何年か後、親に再会しても言葉が通じない。おまけに子どもたちの心は、すっかり中国人(漢民族)になっているというわけだ。

また中国では少数民族の子どもたちの人身売買は日常茶飯である。低賃金労働者として闇で取引されるのだ。4月30日の共同電によると、広東省東莞市で10歳未満の子どもたちを含む一群の少年少女が一日5元(約74円)で働かされていた。少女には性的暴行も行われていた。それでも警察の調べに、12、13歳の少女らが「家に帰りたくない」「貧しくて両親は私を必要としていない」と泣いて訴えたという。

「貧しいから国が教育してやるといっては、異民族の子どもたちを中国人に仕立てあげていくのです。また、異民族の女性を、強制的に漢民族に妻合わせるのです」とダミアン氏。

中国の人口構成は一人っ子政策の結果、大きく歪んでいる。一人っ子なら男の子がよいと親たちは考え、堕胎や産み分けを実行する。そして、女児100人に対し男児117人が生まれるようになった。2020年には結婚相手のいない適齢期の男子は4,000万人にのぼると言われている。

「そのため中国共産党は15歳から22歳の結婚適齢期のウィグルの女性ばかりを北京や上海、天津、青島などの都市に送り出しています。計画は06年から5年間で40万人、逃げ帰ると罪に問われます。彼女らはまず、劣悪な環境で安価に働かされます。その後は漢人の男性との結婚が待っています。中国共産党の異民族支配は、漢民族のための安価な労働力と結婚相手の双方を供給する構造です。漢人にとって一石二鳥の政策は、明らかにウィグル族の消滅の上に描かれているのです」