にそくにりん

自転車やバイクでのツーリング。ハイキングや登山。そのほかいろいろ。

笹ヶ峰1859m

2004年07月24日 | ウォーキング 登山


2004/07/24(土)

2時前に目が覚める。支度をして2時過ぎ出発。しまなみ海道を今治へ。

GSを探すが開いているところはない。焦りが出てきた頃やっとセルフのGSがあった。満タンにしてスロットル全開。R11からR192へ右折。寒風山を目指す。
新しく出来た寒風山トンネルをはじめて見る。道もよくなり大型のトレーラーが列を成して走る道になった。

トンネルのすぐ手前の旧道を取り寒風山をよじ登るように高度を稼ぐ。久しぶりの景色と豪快なワインディング。
旧トンネルを出たところに登山口はある。瓶ヶ森林道の入り口でもある。6時ちょうどに到着。朝もやに絡まれながら平家平の稜線上に朝日が昇る。

準備をして6時10分登山開始。いきなりの急登である。歩きはじめで早くも息切れ。足慣らしも出来ない。
7時桑瀬峠1451mに出る。朝食のおにぎりを食べる。ガスが峠を越えて流れる。周りの景色は全く無し。笹の葉で埋まった登山道を登る。

みっしりと水分を含んだ濃い空気が息苦しく、風もないために非常に暑苦しい。しかし時折ガスが薄れ大きな笹の斜面が迫力を見せる。初めて登る山は頂上が分からず。ひょいと頂上に出るという感じ。

8時30分、寒風山1763mガスに覆われ眺望は無し。しかし山の大きさは素晴らしい。膝は悲鳴を上げつつあり無理は出来そうにない。ガスが晴れるかどうかは賭けだがもう少し先に行ってみよう。

ここから先の縦走路は藪が深くなる。笹が登山道を覆い隠し露でぬれた葉がズボンをぬらす。きついアップダウンを繰り返し、藪漕ぎをしながら先の見えない縦走路を進む。尾根に出ると風が吹き抜け気持ちよい。
目印になると思っていた丸山山荘の赤い屋根もガスに覆われて見えない。時間的にはもう山荘との分岐は近いはずなのだが。10時15分、やっとその分岐にたどり着き見上げるとすぐ目の前に頂上と思われる標識が見える。

10時25分、笹ヶ峰1859m。360度の大展望を満喫する予定であった。広大な笹原も天気がよければもっと素晴らしいのであろうが今日のところは仕方がない。そそくさと昼飯にして下山準備をする。

ここまで4時間10分掛かっている。下りも同じ時間見ておかなければならない。どちらかというと下りのほうが私の場合大変なのである。来た道を引き返す、ぱりぱりと大粒の雨が笹の葉を鳴らす。稲光と雷鳴。これはやばいか、急いで下りたいのだが痛い膝がそうはさせない。歯噛みしながら一歩一歩足を出す。振り返ると笹ヶ峰はだいぶ遠くなっている。

途中尾根筋で野生動物に出遭う。四国の山はこれも楽しみの一つ。動物の名前(ハクビシンであろうかと思う)が分からないのだが狸に似たかわいらしいやつで、顔をあわせてもすぐに逃げようとしない。こいつには二度出遭った。出遭いたくないのは蛇のような長いやつだがこれとも三度出遭った。

寒風山を超え、桑瀬峠。膝が冷えると動かなくなるのでゆっくりと休憩は出来ない。その分時間を掛けて歩く。3時ちょうど登山口に降り立つ。9時間の山行であった。

四国の山は素晴らしい。急峻で大きくて美しい。今日は登山客も少なくこの大きな山はほとんど独り占めであった。

膝の痛みは、もう山は止めようよと山行のたびに私に強く訴える。今回で止めよう、今回でといつも思うのだがまた山に来てしまう。山は本当にいいのだ。


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