どうしても劇場で観たかったので勇気を振り絞って観に行ってきました(笑)
田舎だと知り合いに会う可能性も高くて、映画の内容がゲイを扱ってるだけに少々観に行くことに戸惑いもあったんです。
でも、観に行って本当に良かったと思える作品でした!
以下、ネタバレがありますのでご注意下さいませ。
映画の内容としては割とシンプルで、失礼ながら先も読めてしまうんですよね。
宮沢さん演じる「龍太」が深夜のバイトをしてると言うんですが、
僕「(心の中で)深夜ってウリセンじゃないの?」
答:その通り
龍太がウリセンを辞めて、昼間と夜間のバイトを掛け持ちするようになるんですが、
僕「(心の中で)ケガしたり病気になったり、もしかして・・・」
答:その通り
でもですね、それらを差し引いても魅力が勝るんですよ、この映画は。
まず、キャスティングが何よりも素晴らしくて、
鈴木さんの役作りに関しては、今回も文句なしに素晴らしくて、映画冒頭でセリフを言う前の段階で「あ、この人ゲイだ」と分かるくらいに、仕草や佇まいが自然で見事。
相手役の宮沢くんは、正直ここまで演技が上手くなってると思わなかったのでちょっと驚きました。
体当たりな演技も素晴らしくて、鈴木さんやウリセンの客との濡れ場も作りました感がなくて、嫌味もなく、本当に良かったですよ。
物語も本当に優しいんです。
まず、ゲイを差別する人がほぼ登場しないのは、観てて安心感があるというか気持ちが楽ですね。
龍太のお母さん役の阿川さんも本当に愛しくて。
ラストは好みが分かれる終わり方でしたが、本当の親子を観てるようなそんな瞬間を感じましたし、あの場面で終わったのも僕は良かったなと思いました。
濡れ場も結構ありますが、それだけでなく本当に全体が優しさに溢れた作品です。
いつの間にか泣きながら観てる僕だったのですが、セリフに感動したというよりも、その場面に泣かされたという感じでした。
もう、公開を終えた映画館も多いですが、ぜひDVDなどでも観て頂きたい映画です。
もちろん、円盤化されたら買いますよ!
久しぶりに鑑賞後にパンフレットも購入。
これは本当に観て良かったと思える作品でした!