昨夜、TBSの特別ドラマ「DOOR TO DOOR 僕は脳性まひのトップセールスマン」を観ました。
二宮くんは、優等生から不良役、二枚目から三枚目と、本当に幅広い演技が出来る役者さんだと思います。
今回は、脳性まひの青年の役。
これまでも障害者や重い病気の役はありましたが、本当に嫌味がなく、観てて違和感がありません。
以下、ネタバレが多少ありますので、ご注意を。
ニノが演じる英雄は、ビジネス専門学校を経て、やっと浄水器の販売店に就職。
そこで、セールスマンという、普通で考えれば脳性まひの人間には不向きとも言える仕事に就きます。
でも、回りの人に助けられたり、本人の持ち前の頑張りなどで、営業成績を上げていきます。
が、突然の倒産。そして、母親の入院。
それでも、何とか頑張って、新しい就職先で頑張ります。
父親のいない彼にとって、母親の存在は大きかったと思います。
お風呂で背中を洗ってくれたり、毎日お弁当を作ってくれたり。
その母親が入院してしまい、ひとりで生活する大変さも本当によく分かりました。
結果、彼はセールスマンとしては何とか一人前の仕事が出来るようになるのですが、
そこには、唯一の家族であった、母親の死という、
悲しい結末が待っていました。
ドラマの最後は、それでも明るく頑張っている主人公を描いていましたが、
僕は、障害者の息子をひとり残して死んでしまった母親の無念さというか、
母親は、その時、どんな気持ちで死んでいってしまったんだろう、と
考えてしまいました。
もちろん、ニノが演じる主人公も、これからはひとりで生きていかなくてはいけません。
誰が、彼の背中を洗ってくれるんだろう、と考えると、
せつなくて、たまりませんでした。
大学で社会福祉学科を卒業した僕ですが、
こういうドラマを観ると、実習に行ったこととか、いろいろ思い出されます。
視聴者を泣かそうという極端な演出ではなかったので、それも良かったのかもしれません。
ニノの好演と合わさって、本当に良い作品だったと思いました。
![マラソン](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51fDdJko9DL._SL160_.jpg) |
マラソン 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2008-03-05 |