いつのことなのか忘れるほど前、
植木鉢に放り出してあったじゃがいもが芽を出し花が咲きました
その花を見てふと思い出したのは
昭和40年代「じゃがいもの花」というテレビドラマがありました
、、、というのはわたしの勘違いで「だいこんの花」でした、、、、
森繁久弥 加藤治子 竹脇無我
そのドラマが終わった後、野菜シリーズで「じゃがいも」を放映されていたのです
「にんじんの詩」なんてのもありました
だいこんの花の元戦艦艦長であった森繁久弥の役が
軍人と云うだけで私が思い出したのは
何の脈絡もない大昔のこと
昭和10年~19年まで
旧松本市内に住んでいた私には
幼稚園時代からのボーイフレンドYちゃんがいました
彼は弱虫泣き虫で有名な男の子でした
近くに住んでいた元松本50連隊の上級将校の一人息子、
毎朝当番兵が馬を引いて父親を迎えに来るのですが
僅かな時間、Yは馬に乗せてもらい町内を一回りするのです
町内の男の子たちは羨望と嫉妬の目で見ているのですが
大人の目が届かない所で弱虫クンはイジメにあい
めそめそと泣きながら私に助けを求めてきます
そこで気の強いわたしの出番となるのです
戦後直ぐに頼りにする母親を亡くし
父親は美容師だった女性の元に走ります
その女性は私の長姉の女学校での同級生でした
高校を卒業した弱虫クンは一度我家を訪ねて来ましたが
やはり繊細な弱虫に感じました
5日後、母の写真の前で
彼は多量の睡眠薬を飲みました
”金魚のうんこ”よろしく私の後について来るYちゃん、
キミはやっぱり頑張れない弱虫だったね
生きていれば再会の機会もあったかも知れないのに、、、、