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BOOTHにて、富士そば同人誌「フジソバマニア」を出品しています。この記事では「フジソバマニア」を制作するに至った経緯をふりかえります。
富士そばファンブックの企画提案で爆死してから数年後、私は編プロを卒業し、フリーランスのライターとして独立することになりました。
新たなスタートを切ったわけですが、順調な船出とはいきませんでした。とくに伝手もコネもなかったので、一から取引先を開拓しなくてはならなかったのです。出版不況の真っ只中ということもあり、出版社や編プロに営業をかけても、梨のつぶて。担当者との顔合わせに至るのは、5件に1件程度でした。仕事につながる確率となると、さらに低くなります。
そこで、私は考えました。ライターとして何か得意分野を作ろう、と。「グルメ」や「スポーツ」「ライフスタイル」など、特定のジャンルに精通していれば、ほかのライターよりも優位に立てます。とはいえ、一般的なジャンルは競合ひしめくレッドオーシャン。付け焼き刃が通用する世界ではありません。ポっと出のフリーライターでも参入できる狭いジャンルでなくては。みんながなんとなく知っていて未開拓のジャンル、そこでトップを目指せばいい。それならば、格好の題材があるではないですか。そう、「名代 富士そば」です。突き詰めていけば、富士そばの第一人者になれるはず。地位を確立できれば、富士そばファンブックの制作も実現するかもしれません。淡い期に胸がふくらみました。
▲いまはなき、吉祥寺サンロード店。2014年5月撮影。
富士そばの第一人者を名乗るためには、なにはなくとも実績が必要です。私がまず目標に掲げたのは富士そばの全店制覇。その過程で食べたメニューを紹介するために、ブログ「富士そば原理主義」も開設しました。そして、2014年5月1日、ブログに最初の記事を投稿。この日から、私の“富士そばライターへの道”がはじまります。
珍そばの記録はこちら▼
富士そば原理主義|深淵なる珍そば・奇そばの世界
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