献身的に寝た切りの奥さまのお世話をしている
ご主人からそう呼ばれている。
訪問看護師の名前を覚えられないのか。。。。
ね~ちゃんの方か親しみやすいのか。。。。
他のスタッフもooねーちゃんとか呼ばれている。
私は初回訪問の時、手作りみその話しをして
「味噌ねーちゃん」になってしまた
そのご主人凄い・・・・
ウリの漬物、たくわんを自分で作り、葺きやケタノコをとってきて煮たり。。。。。
そして私たちに試食をさせてくれてくれる。
「うめ~だろ。当り前よ!ばーさんに教わったんだから。」っと言いながら。
いつもばーさんは凄いんだ!っとニコニコ言う。
山菜とりに行くとな~ばーさんドンドン奥の方に行っちゃって
そりゃ~すげ~よっと。
山菜とりも山も植物も手作り食品も大好きな私はいつも楽しく
ケアをしながらじーさんの話しを聞いている。
「そうだ!おとーさん。。。岩タバコってしってる?」って聞いたら・・・
「知ってるも何も。。。満開だよ」っと丁度花盛りの鉢を持ってきてくれた。
「すげ~だろ~。これはな~葉っぱを挿しとくとつくんだよ」
「写真撮っとけ~」私がデジカメを持っているのを知っている。
「今度写真持ってこいや!!これやるからよ~」っと。
一鉢持たせてくれた。
漆にかぶれた時は沢ガニをつぶして擦り込むといい・・・とか
ザイルをもって若い頃は山に入って色々取りに行っていたとか
ワラビが取れるところ、タケノコがいっぱい取れるところ・・・
一時間の訪問看護があっという間だ。
楽しい話を聴きながらケアして・・・・
寝た切りのばーちゃんも時々反応よく「うん!そうだね~」なんて言うものだから
私もビックリ・・・・・
バナナ一本とエンシュア少しとお茶と生食の皮下注300mlと
ご主人の愛情いっぱいの介護で不思議なぐらい体調が安定している。
帰り際に・・・・・
「あのな~自然のものを美味しく食べてりゃ~元気でいられるんだよ」っと
確かに・・・・寝た切りの奥さんを一人で見ている老人とは思えない。
介護を「大変だ」なんて一言も言わない。。。。
そこには山菜を一緒に摂りに行っていたばーさんと
寝た切りのばーさんはご主人の大好きなばーさんに変わりないから・・・・
私も味噌ね~ちゃんっと呼ばれながらも・・・・
温かい二人を見ているとほっとしてしまう。