3年の間は何やら
芸術家としての大変な作業をしていたようです。
学生結婚だった父は東京芸術大学を卒業し家族を養う生活。
大学時代は成績は優秀なほうだったようで
このまま大学院へ進むことを勧められたそうですが
それを断り、私を育てるため一家の大黒柱として
羽子板の絵を描いたり、絵画教室や七宝焼き教室を開いたりしていたそうです。
そんな家族を支える生活から抜け出し
画家として自分の絵を描き始めたのは
いつごろからでしょうか・・・
弟が生まれるときはフランスへ8か月も行ってました・・・
子が生まれるというのに父は母をおいて心配ではなかったのでしょうか。。。
それにしても出産を控えているのに渡仏を許した母も母ですが・・・(^^;)
それでも頻繁にフランスから母と私宛に絵ハガキを送ってくれたのを覚えてます。
そして帰国の時もはっきり覚えてます。
髭ボーボーにして大きな帆布ザックを背負って帰ってきたことを・・・
気が付いたときは庭に建てた小さなアトリエで描いていました。
当時はとても怖い絵を描いていたのを覚えてます。
幼い私はアトリエへ一人で行くことはできませんでしたら・・・
なぜ当時そんな気持ち悪い・・・ドロドロした絵を描いていたのか
ずいぶん後になりその理由を知ったのです。
一人の芸術家として社会に訴えたい・・・自分の思想があり
その思いは画風が変わった今でも変わりがないことを聞きました。
30年前、恐ろしいどろどろした画風から
一変してホンワカ温かい何かに包まれるような絵に変わりました。
自然への愛とか温かな社会とか・・
そういうことを伝わる感じがして私は
父のアトリエに遊びに行くのが楽しみになりました。
そして今回3年ぶりの絵はさらに画風が変わり
もっともっと余計なものをそぎ落とされ
ひとにとって・・・
地球にとって・・・
大切なものだけを描かれているような気もします。
今でも創作しながら自分の絵の手触りを探していたそうです。
絵画に手ざわりって。。。なんだろう???
もしお時間などありましたら
6月4日(木)~9日(火)
どうぞ画廊ジュライ(千葉市中央区)まで
お越しいただけら幸いです
そして手ざわりを求めた父の絵を観ながら
何か感じていただけたら嬉しいです。
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