一週間に一度アロマケアをさせていただいている認知症の方がいらっしゃいます。
もう70回目なんですが・・・・・
「アロマしましょうか?」っとお声をかけると
「え?なんですか?それ????」っと不安そうに言われます。
アロマという言葉も何をするかも忘れてしまっているんです。
「やるのは初めてですか?」と聞いてみたところ
「え~え~そんなのはやったことないですよ!」っと自信満々に毎回言われるんです。
もう70回もやっているのに。。。。
手を引いてアロマのテーブルへご案内して私と向き合うと
何となく思い出してくれるんですね
あら?いつかやったことがあったかもって・・・
でもまだ何をするかは思い出せてない様子なんです。
何をされるんだろうって不安な表情してますから・・・・
認知症のこの方にはアロマのブレンドオイルを使って
手技はタクティールケアを取り入れてます。
そしてゆっくり始めるんです。そうすると・・・・
「ほ~貴方のおてての温かいこと・・・毎回言ってますが
本当に気持ちがイイです」っと言われたんです。
あれれ????さっきはやったことないって言ってたのに
「毎回言っています」って・・・覚えているじゃ~ん!!
そうなんです!!毎回アロマケアの時本当にいい表情で
「気持ちかイイ~~」って言ってくれるんです。
毎回言っていることは覚えているんだ~
凄いですよね!!
認知症ですぐ忘れてしまうことばかりなのに
気持ちがイイことは記憶されているんです!!
この記憶に他のスタッフもビックリしてました!!
だから安心感のあるアロマケアは素晴らしいケアなんですね
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認知症の方は気持ちがイイことや安心するという感情は覚えているんです。
逆に不安なことも覚えているんです。
そしてこの不安なことは問題行動となる周辺症状として現れてしまうんです。
徘徊したり、攻撃的になったり、被害妄想、ケア拒否など。。。
だから施設でも在宅でも安心して生活出来ることは
周辺症状を軽減することに繋がることになります。
認知症の方には「安心」を提供できるように関わっていけるとイイですね