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AKB48、原点回帰の“王道アイドルサウンド”でシングルチャート首位 『久しぶりのリップグロス』収録曲から伝わるクリエイティブ

2022年10月29日 22時18分00秒 | AKB48

こ~んばん~わ


 2020年は『失恋、ありがとう』のみ、2021年は『根も葉もRumor』のみと、コロナ禍以降、シングルは1年に1枚のリリースとなっていたAKB48。しかし、2022年は5月に『元カレです』が発売され、10月にも『久しぶりのリップグロス』が発売されました。そして本作は、2022年10月31日付のオリコン週間シングルランキングで1位に。2009年の『RIVER』から47作連続のシングル1位獲得となり、自身の記録を更新しました。

 2023年4月にチーム8が活動休止となることが発表されるなど(メンバーはAKB48本体の兼任チームで活動を継続)、AKB48については賛否両論のニュースも多々あるのが現状です。しかし、個人的には近年のAKB48は魅力を増しているとすら感じます。特に2021年の「根も葉もRumor」は、ファンキーなベースの響きと、メンバーのハードなダンスが呼応した傑作ダンスチューンでした。続く「元カレです」は、IZ*ONEでの活動を経験した本田仁美がセンターを務めたことで、女性ファンの注目を集め、YouTubeで公開されているMVには海外からのコメントが多く並んでいます。また、2022年8月に開催された『TOKYO IDOL FESTIVAL 2022』でのAKB48のステージは、並々ならぬ気迫に満ちていました。

 


【MV full】根も葉もRumor / AKB48 58th Single【公式】


【MV full】元カレです / AKB48 59th Single【公式】

 そして今回の「久しぶりのリップグロス」は、「根も葉もRumor」「元カレです」とダンスチューンが続いていた流れから一転して、「帰ってきたAKB48王道アイドルサウンド!」というキャッチコピー通りに、堂々たる48歌謡を聴かせます。具体的に言えば、ストリングスやブラスセクションの音色を全編で鳴らし、随所で男声コーラスも入れてハーモニーを増強するスタイルです。

 千葉恵里がシングル表題曲初センターを務めた同曲のうち、「SNS ver.」と題されたMVは、スマートフォンを意識した縦動画。それ自体はすでに珍しいものではありませんが、沖縄の海をバックにして踊るシーンや沖縄でのオフショット風のシーン以外にも、メンバーの個別シーンがしっかりと用意されています。

 近作の流れを踏まえると保守化したかのようですが、1年に2枚シングルがリリースできる状況になったがゆえに、こうした路線の表題曲も再び発表できるようになったのでしょう。


久しぶりのリップグロス Music Video SNS ver./ AKB48 60th Single【公式】

 カップリングも聴いていきましょう。全形態に収録されているSHOWROOM選抜による「Sugar night」は、オールディーズ風味とロックンロールが絶妙にブレンドした作品。作曲は、櫻坂46の「Nobody’s fault」、日向坂46の「君しか勝たん」の作曲でも知られる謎の人物、デレク・ターナーです。秋元康による歌詞には〈ゲロッパ〉という単語も出てくるのですが、これはジェームス・ブラウンの「Get Up (I Feel Like Being A) Sex Machine」をオマージュしているわけで、ファンクにまで目配せしています。余談ですが、同じ楽曲のフレーズが出てくるのが、モーニング娘。の「DANCEするのだ!」(2000年)です。ともあれ、歌詞と楽曲の呼応という点で、秋元康との綿密な打ち合わせを感じさせるわけで、デレク・ターナーが秋元康と近しい人物だと確信させるものがあります。

 


【MV full】 Sugar night / AKB48 “SHOWROOM選抜” [公式]

 Type Aに収録されているAKB48 17期研究生による「Wonderful Love」は、突然のAKB48フリーソウル。この段階で、全形態から1枚選ぶならType Aに決定です。こうしたR&Bナンバーが不意に収録されているところも、AKB48というグループの面白さです。

 「メタバースって言いたいだけでは」と思わずツッコミを入れたのが、Type Bに収録されているAKB48 SURREALによる「わがままメタバース」。これも流麗なソウルナンバーなのです。そして作曲は、見事なソウルを聴かせるFAREWELL, MY L.u.vのサウンドプロデューサーでもあるYASUSHI WATANABEだと知って、深く納得しました。

 しかも、Type Cに収録されている2nd Generationによる「マジか」もメロウなソウルナンバー。マジか。そして劇場盤に収録されている1st Generationによる「運命の歌」は、激しくもメランコリーな楽曲です。

 『久しぶりのリップグロス』は、表題曲で堂々たる48歌謡を聴かせつつ、カップリングではブラックミュージックの要素が濃い楽曲群で攻めるシングル。AKB48のクリエイティブに驚かされるという体験ができる作品です。


AKB48『久しぶりのリップグロス』(初回限定盤TypeA)

 
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