S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

願いの日

2008-08-06 16:25:35 | Weblog
サリン事件の河野さんの奥様が亡くなられた。
14年の闘病生活はとても大変だったと思う。

河野さんは、事件の実行犯を今でもうらんでいないと言っていた。
そして河野さんは、講演などで、犯罪被害者だけでなく、犯罪者の家族の受け皿も充実しなければいけないといつも言っておられた。

最初容疑者と疑われた河野さんは、そうして反対の立場にもなりうる危うさをもいつも指摘して来られた。
(長野県警の能力の無さを全国に露呈した事件だった)

松本被告に死刑判決が出たときも、河野さんは、事件の真相が永久に解明されないとコメントしていた。他の被害者の方とは少し温度差がいつもあった。感情だけでは事件の真相が究明されないことを知っていたのだと思う。

今でもサリン事件の真相はわからないまま、松本被告は、廃人のようになってしまったままの死刑囚となってしまった・・・

河野さんのように、犯罪被害者と犯罪者の家族の立場でものを言ってこられた方はあまりいないし、わたしはいつも河野さんの言葉の重みを感じていた。
我が家もいろんなことがあったから、なおさら重さを感じる。

本当に教祖が命令した事件だったのか?
弁護士の安田さんの本を読んでもどこか疑問が残る。


きょうは、広島に原爆が投下された日。
あの日と同じように、暑い広島の夏。
そして我が家も、父が亡くなって、7回忌を迎えた。

広島の記念式典で、市長が言った言葉がずっしりと胸に残り、本当にそうだと思った。
「核兵器は廃絶されるためにこそ意味がある」

子ども達の言葉もとても感動した。

そして、福田総理の言葉は、前安倍さんや小泉さんの言葉よりはずっと誠実さを感じた。

同じような言葉を使っていても、やはり人柄はにじみ出る.

心から、核兵器廃絶を願う。

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