S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

共に生きること。

2009-12-10 16:21:18 | Weblog
きのうのクローズアップ現代を見ていた。

共生介護施設というのを取り上げていた。
高齢者、障害者、そして保育。みんながひとつの施設で生活していて、認知症だった人が一生懸命障害を持った人にご飯を食べさせていたり、認知症で立ち上がることができなかった老人が、3歳の男の子が「来て」というと自分で立ち上がったり、その子の鼻をかんでやるために、階段まで昇っちゃったり・・・

すごいと思った。

みんながいきいきと暮らしていて、人が人のためにしてあげることによって、埋もれていた力やエネルギーが出てくるのだ。

すごいと思った。

けれど行政は縦割りだから、高齢者と子どもを分けなさい、高齢者を看る人は、子どもをみてはいけない・・とか。

昔は、みんないっしょだった。
わたしが小さい頃は、町には障害を持った人もふつうに暮らしていたし、どこの家にもおじいさんやおばあさんがいたし、

人の力はすごいと思った。
薬ではなおらないのに、人と人がつながると障害が軽くなったり、認知症が良くなったり、子どもはお年寄りに守られ安心して育っていく。

こういうのが健全な社会なんだろうなっと思った。
障害者や高齢者といっしょに生活することによって、子どもは自然にそういう人たちを受け入れていく。


冬のひかりが山を照らしている。
静かなひかりにふっとため息がもれる。きれいだな、そしてなんだか哀しい。

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