S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

絶望から生まれるものは?

2013-06-11 16:38:20 | Weblog
最近発売された、辺見庸「青い花」を読んでいる。

今までの辺見氏の小説と勝手がちがって、読みづらい・・・

読みづらいというか、いかりが渦巻いていて、読む者を威圧する。

3.11以後、辺見氏はかなりいかっている気がする。
その後書かれたものをずっと読んできたので、それを感じる。

辺見氏のいかりに自分も低いうなり声のようなものを発して、共鳴する。

けれど、本来、辺見氏の小説の「自動起床装置」や「ゆで卵」にあったようなゆらぎが消えてしまっている。

3.11という歴史の底辺から血みどろで立ちあがろうとしているかのようだ、
それでも虚しさがおおいかぶさっている。


今、この国は、国民自身が国家の解体に同意している、あり得ないことなのにそれをしている。

収奪されるだけの弱者が弱者を守る制度をなじってたりしている。

自分だけは弱者ではないと信じているのか?

自分は収奪されるだけの人間ではないと自負しているのか?


死亡消費税なるものの存在すらちらつかせている政党に唾をはきかけたい思いにかられる。


辺見氏はこの国に絶望している。

これから読んでいくこの小説の末路はどうなっていくのか今はわからないけれど。



絶望から何が生まれるか?
たたきつけられ、ふみつぶされ、地にはいつくばった状態から何が生まれるか?

絶望から生まれるものは悪意か?

いや、それだけではないだろう、立ちあがろうと前を向き必死に力ふりしぼるものも
必ずあるはず・・・・・


こだまに真夜中に起こされ、ずっと細切れの睡眠ばかりの最近、夜明けの空をみてぼうっと考えている。

わたしも最近、おこってばかりいる(と息子に言われた)

ひとのことを考えない人ばかり。
ジムに行っても人のことなどおかまいなしのルールを守らないババアにむかついている。

TPP反対の人たちを左翼と位置付けるお馬鹿ソウリに腹が立つ。

沖縄の負担を軽減する」といいながら、日本の空をオスプレイなどという怪鳥が飛ぶことを
あっさり容認しているどこかの市長に腹が立つ。本末転倒!

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