自分が癌という病気になり、今こうして入院して治療をしていると、色んな事を考える
上橋菜穂子さんが、とても好きな作家なので、何冊か買った本を持って来た。
「ほの暗い永久から出でて「」っていう本は、上橋さんのお母様が、癌で入院された時、診てくださった津田篤太郎さんという、大学病院の先生との、往復書簡だ。
この本は上橋さんが、命の疑問を投げかけたり、津田先生が、自分の話をしたりと、とても面白かった!
最初に上橋さんが、蓑虫の雌の話を書いていて、まったく私もしらなかったので、家の門柱にたまにぶら下がっている蓑虫を思い出して、感慨深かった。
蓑虫の雄は口もなく、食べ物をとることもなく、生きる時間は限られていて飛び立ち雌を探す。
雌はただ、腹部に数千個の成熟卵がつまった卵巣小管で、消化器もなく交尾の孔と産卵器だけ。
外の世界を見ることも、何か食べることもなく、性の機能だけで、蓑の底の皮を破ってフェロモンを出し、雄を呼び卵を産み、幼虫が孵化したあとは小さく縮んで穴から落ちて一生を終える。
雌に食べられるカマキリもすごいけど、生命をつないでいくためにだけ、生きている。
多分人間も、驚くべき精密さで命を支えながら、その一方で、驚くべき精密さで個体の命を終えるようにしているんだと思います。
閉経して、緑内障になったり、還暦過ぎた途端、ガンになったりするのも、ある意味、性の機能をなくしたので、命も少しずつ、終わる準備をしているのだなあ、と自然に考えることが、できた本でした。
吐き気もなく、ご飯もしっかり食べています!
上橋菜穂子さんが、とても好きな作家なので、何冊か買った本を持って来た。
「ほの暗い永久から出でて「」っていう本は、上橋さんのお母様が、癌で入院された時、診てくださった津田篤太郎さんという、大学病院の先生との、往復書簡だ。
この本は上橋さんが、命の疑問を投げかけたり、津田先生が、自分の話をしたりと、とても面白かった!
最初に上橋さんが、蓑虫の雌の話を書いていて、まったく私もしらなかったので、家の門柱にたまにぶら下がっている蓑虫を思い出して、感慨深かった。
蓑虫の雄は口もなく、食べ物をとることもなく、生きる時間は限られていて飛び立ち雌を探す。
雌はただ、腹部に数千個の成熟卵がつまった卵巣小管で、消化器もなく交尾の孔と産卵器だけ。
外の世界を見ることも、何か食べることもなく、性の機能だけで、蓑の底の皮を破ってフェロモンを出し、雄を呼び卵を産み、幼虫が孵化したあとは小さく縮んで穴から落ちて一生を終える。
雌に食べられるカマキリもすごいけど、生命をつないでいくためにだけ、生きている。
多分人間も、驚くべき精密さで命を支えながら、その一方で、驚くべき精密さで個体の命を終えるようにしているんだと思います。
閉経して、緑内障になったり、還暦過ぎた途端、ガンになったりするのも、ある意味、性の機能をなくしたので、命も少しずつ、終わる準備をしているのだなあ、と自然に考えることが、できた本でした。
吐き気もなく、ご飯もしっかり食べています!