8月4日(火)私たち民主連合議員団で、行政視察に出かけました。
行き先は、石川県小松市です。
10時半に小松市役所に到着し、市議会に通され、1)小松市及び小松市議会の概要について、議会事務局課長堀さんから説明を受けました。
面積371平方キロ、人口11万弱。小松製作所発祥の地でありますが、来年には、コマツが撤退する事が決定したことに憂慮されていることが、事務局長の挨拶にありました。他には、子ども歌舞伎が有名で、長浜の子ども歌舞伎は男の子が、小松では女の子が演じるとのことです。最近では少子化の影響で、男女関係ないらしいですが…
前市長が「子育て日本一」をめざされていたとのことで、図書館司書が全校に配置されていたり、読み聞かせを目的にした「空と子どもの絵本館」が歴史的建物保存としても設置されているそうです。ブックスタートも全国的にも早期に取り組まれたとのことです。
2)中心市街地活性化に向けた「こまつ町家情報バンク」について 都市計画課長 藤田さんから説明を受けました。そして現地視察させていただきました。
昭和5年、7年に大火があり、現在のこまつ町家のほとんどは、昭和初期に建てられたものだそうです。同時期に建てられた為、建築様式がそろっているのが特徴だそうです。平成18年に小松市が中心市街地35町において実態調査をされ、2713軒の建物が確認され、そのうち約1100軒が町家であることがわかったそうです。石川県内で有数の町家が立地する金沢などと比べても集積度が抜群ということらしいです。
そこで、町家と240余年の伝統を持つ「曳山子供歌舞伎」との両輪をこまつ固有の文化資源として、小松のまちづくりの中心に据えていく取組として、「こまつ町家」を保存・再生していく事業を進められているのです。市としては、外見は普通の建物でも中が町家のところもあり、また今は住む人がいなくなり、放置されている町家もあるので、「北国街道の町並み形成」=「町家の再生と活用」の事業推進を図るため、「こまつ町家情報バンク検討委員会」を平成19年9月に発足し、ホームページで様々な情報発信をしています。「空家バンク」(町家を売りたい、貸したい物件を紹介)「活用バンク」(町家を住宅や店舗などに活用している様子を紹介)「認定バンク」(小松のまちなかに残っているたくさんの町家を認定)の3つのバンクで構成されています。こまつ町家認定されている町家の中を見せていただきました。
新旧の調和のとれた改修のために、改修費用の半分、上限250万円の補助があります。「こまつ町家DE一福」(お茶席、お琴の演奏、俳句会、こまつの民話を語る、こまつ和菓子作りの実演)、「こまつ町家DEライブ」横笛の音色にのせて、ジャズライブなどのイベントもあります。
枚方市では、京街道枚方宿があります。枚方宿まちづくり協議会がまちなみ再生・活性化に取り組まれていて、くらわんか五六市、町家情報バンク「五十六番館」、枚方ジャズストリート、街道菊花祭などが行なわれています。町家そのものは、小松市のものより古くなります。
東海道五七次という考え方で56番目の宿場町、くらわんか舟が収められている鍵や資料館など、枚方市は枚方市でとても積極的な取り組みが行われていると思っています。
こまつ町家認定など、参考になることもありました。まちなみ保存、再生・活性化については、さらに進めていかなければならないと思います。
その後、コマツ粟津工場を訪問し、特機製造部、建機製造部を見学させていただきました。私にとっては、特殊機械はもちろん建設機械も組み立てられるラインを見たのは初めてで興味深いものでした。
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