某バラエティ番組で取り上げられたリンガーハット… お笑い番組の類ですし、飲食式チェーン店経営を専門としない料理人のミナサンがジャッジする仕組みですから、ソコでの評価なんてのは気にする必要もない… と、思いつつリンガーファンとしては気になるコメントがありましたのでワシ式評価を入れておこうと思います。
コチラの番組へエントリーしたメニューや登場したしゃっちょサンとか責任者の方のアピールやリアクションにもモヤモヤ感はありましたが、ちょっと気になったのはリンガー側がトップ2と出したメニューが二品とも不合格となったコトです。
No.2は 海鮮ちゃんぽん でありまして、HPの
「具材はキャベツ、もやし、玉ねぎなど6種類の国産野菜に旨味と食感が強いマツイカ、より海鮮感が際立つようあえて尻尾を残したバナメイエビ。スープは新たに開発した特製の塩ベースで、ほたてやアサリなどの貝出汁をふんだんにきかせています。
魚介の旨味を際立たせるために余計な味付けはしない澄んだスープに、モチモチ食感が特徴の自家製中太麺を入れて煮込み、仕上げに魚介の風味がさらに増すアサリをトッピングした一皿です。」
魚介の旨味を際立たせるために余計な味付けはしない澄んだスープに、モチモチ食感が特徴の自家製中太麺を入れて煮込み、仕上げに魚介の風味がさらに増すアサリをトッピングした一皿です。」
というアピールに対して
「ちゃんぽんの良さが消されていて完成度が低いのは、いろんな味が混ざっているのがちゃんぽんの良さなのに、クリアなスープを目指したからなのか層が薄く、野菜の位置づけも中途半端で一体感がない。魚の骨の乳化スープをベースにすると一体感が出るかもしれない。きのこや昆布のうま味で味の相乗効果を狙うとよくなる。」
とかの評価だったかと思います。

ちなみに、期間限定ではない標準仕様の海鮮ちゃんぽんには、3個餃子と白飯のセットを付けております。

中華でいうトコロの海鮮タンメンのイメージですし、コレはコレでさっぱりしていますし、求めるモノ、又は目指すモノは海鮮入りのちゃんぽんではなく、ちゃんぽん麺に合う海鮮スープ with 海鮮具材 なので、コレにはクタっとした野菜エキスや魚の骨の類とかキノコなんてのは要らないと思うのです。 より具体式に言うと、玉泉亭におけるサンマーメンに対するタンメンの位置づけくらいかと思いますので、メインにならない程度の美味しさでヨイのですよぉ (謎)


ちょいと閑話…是々非々式に言うなら、餃子 オンザライスなんてのはマナー式には不適切かもしれませんが、この程度であればご容赦いただきたいと思います (頼) ちなみに、ほどよき感じのスープでしたし完飲するのに抵抗感はありませんでした。


でもって、リンガーが自社のトップにもってきた 北海道コーンみそちゃんぽん にはミニ炒飯を添えています。

「新たな秋冬限定のちゃんぽんメニューです。7種類の国産野菜にえび、豚肉などの具材を鍋に入れ、4種類をブレンドした特製味噌を加えて中太麺を煮込み、お皿に盛り付けてからたっぷりのスイートコーンを乗せました。
使用するのはガーリックバターで炒めた甘みが強いスーパースイートコーンで、味噌スープとの相性も抜群!」
使用するのはガーリックバターで炒めた甘みが強いスーパースイートコーンで、味噌スープとの相性も抜群!」
というリンガーのHPにおけるアピールに対して
「スープに改善の余地があるのは明白で、塩味を支えするうま味やコクが足らないので、スープのベースを改善すればずっと美味しくなる。
ガーリックバター醤油で絡めたコーンは美味しいし野菜もたっぷりだが、スープの味がぼやけていてまとまりがない。
ガーリックバター醤油で絡めたコーンは美味しいし野菜もたっぷりだが、スープの味がぼやけていてまとまりがない。
ピリ辛みそのスープをベースにしてみそを加えて、動物性のエキスも加えればスープに深みと厚みが出るはず。」
とのコメントでした… が、コレには同意する部分が多いですね (笑)

コチラのメニューは前シーズにも投入されており、その時の拙ブログのレポでは、
「味噌という感じはそれほど強くありませんが、常のちゃんぽんと比べれば味噌味なんでしょうねぇ…」
とういうようなコメントをしておりました。
しかしながら、今回の品にはバターのトッピングも無いし炒めたというかビミョーな焦げ感もないのでインパクト式には二段くらい落ちています。 可能性としては、立派なマニュアルがありながら、店舗間の調理能力に格差があるチェーン店ですから、個体差というコトも否定はできません… って、逸れそうになった話を戻しますと、おそらく… 前作に対する評価だったであろう
「フツーのちゃんぽんに味噌を加えただけで、コーンを濃いめにしてバターで誤魔化した…」
に対してバージョンを上げてきたつもりだったのかと推察いたします。


そうそう、チャーハンは通常バージョンのちゃんぽんや皿うどんの添え物としてはヨイのですし、単体でも美味しいのですが、味噌味ちゃんぽんには少しクセが強いように思います。


イロイロと書きましたが、批評の批評なんかするな! と言われそうですし、料理人のミナサンの真意がドコにあるのかは知りませんが、リンガーハットのちゃんぽんは「こうあるべき」みたいなモノとの違いを一所懸命に言っているような印象がありました。 だが、しかし… 毎週とは言いませんが、月に1回か2回の訪問を狙うのであれば、同じようなモノではなく対比が分かりやすいモノとか、意表を突くモノとかを限定品、若しくは意図式にマイナーなモノとして出すのがチェーン店には必要かと思うのです。