自走式移動胃袋 ~ The nomadic stomach ~

遍路物語 2006 (最終回 ~ 高野山へ)

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【高野山へ】

2006年5月25日(木)
家を出てから18日目になる今日は遍路としての最終日だ。
巡礼の旅に終わりの日を設ける必要もないのだが、今日を最後にとりあえず白衣=南無大師金剛ベストを脱ぐので遍路から常の世界への復帰の日ということだ。 
流石に少しは我が家が恋しくなる…と、書いておかないと妻が怒るだろう。 
なにせ今日は結婚記念日なのだ。

高野山の宿へのお願いも確認できて、いざ出発という段になってから宿主さんと話し込んでしまい、出発が遅れ気味になったが高速を使い一気に京都に向かう。

結願のお礼参りに京都・東寺を廻るかについては少し迷ったのだが、なにせワシの別格用の納経帳の最終ページに東寺 又は 高野山(八十八ヶ寺用は高野山のみ)とあるのでついつい行くことにしてしまった。 
恐ろしく久しぶりに訪れた東寺は修学旅行の花盛りで白ベストは少々恥ずかしかったが、色々と見学してまわれたのが楽しかった。 
さすがに東寺はすごいと感心しつつ高野山へ向かうことにする。

と、このあたりまではのんびりしていたのだが、高野山への道はほとんどが一般道なので距離の割には近づいてこない。 
結構急いだのだがワインディングをとばしても高野山に到着したのが4時半過ぎになってしまい少々焦る(納経所は5時まで)。 

それでも奥の院でもじっくりとお参りすることもできたし、その後に本堂も廻れ、考えていたお礼のお参りをすべて済ませることができたので感慨ひとしおだ。 
正直なところ、大窪寺で感じたものより数層倍の喜びかもしれない。 
奥の院でのお参りの後はぽーっとしながら参道を戻って金剛峰寺の本堂に行き、別格用の納経帳に朱印をいただきこれにて万事終了し宿坊へ向かう。

ろくな予定も立てない中で狙っていたのが、一番札所スタート → 諸々札所番号順 → 別格二十番結願寺 → 八十八番 頁岩寺 → 東寺/別格納経帳の締め → 高野山 奥の院/八十八ヶ寺納経帳の締め → 金剛峰寺本堂/別格納経帳の締めの締めの純順打ちだったので、きっちりと目標達成だ。 

家を出てから18日目で高野山まで来ることができたのだがこれが長いか短いかはともかく充実した日々だったのは確かだ。 
18日中14日まで雨に降られたのはさておいて、いくつかの失敗や後悔はあったもののよい旅でした。 
そしてこの巡礼の旅を支えてくれた仏様、お大師さん、御先祖様方、師僧方、妻をはじめとする多くの方々には感謝するばかりだし、特に勝手に会社を辞めて遊びほうけているワシがこの旅に出る時も優しく送り出してくれた妻は本当に得難い伴侶だ(と言っておかないとね♪)。

宿坊でも遍路を終えたということもあり大変優しくしていただき、泡般若(ビール)もご馳走いただくなど色々な心配りをいただいている。
高野山の夜の独特の雰囲気の中でこの遍路物語は終了するのだが、これを機会に更なる精進を重ね修行を積んで…ということになるかな?!

感謝&合掌 / みなさまも良い旅を!

最後になりますが、この長いような短いような巡礼の旅の長い長い記事を読んでくださった、または飛ばし飛ばしでもここまでお付き合いくださった皆様に心より御礼申し上げます。

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