更年期の箱の中

更年期の毎日の中で思うことなどを書いています。

マイナス我慢の潮時

2023-02-11 13:51:13 | 更年期のお悩み

最近胃痛がひどく、先週は胃が痛くて夜中に目が覚めることもあって流石に病院に行きました。診察の結果、いくつか薬を処方してもらってしばらく様子見です。

この胃痛と並行してイライラする日が続きました。特定できる事象に対してすごくイライラしているのではなく、なーんかイライラするわーというやつです。いつもだったら「もうすぐ生理かな?」くらいで片付けていたけれど、今回のイライラはちょっと粘度が強い気もして、胃が痛いっていうのに更にイライラもしていてまったくもってめんどくさいのでした。

そんな状態のピークがやってきました。ハンガーに掛けていた夫の上着が落ちていたので、それを拾って掛け直していた時に、「あー、落としたー」と放った夫の一言に反応してしまいました。普段だったら聞き流して次の瞬間忘れてしまうようなことも、その日はイライラの粘度がそれを逃さず捕まえて「私は落ちていたものを拾って掛け直してるんですけど、私が『落とした』とコメントすることで、あなたは良い気持ちになるんですか?」なんて、言ってしまいました。

夫と私はほとんど喧嘩をしません。言い争いはしたことがありません。夫に対して私が、私に対して夫が嫌味を言ったり声を荒げることなんてありません。なので些細なことで私が突っかかったことに夫はびっくりしているようでした。もれなく私もびっくりしました。

そもそも夫に突っかかるつもりもなく、突っかかるような大事な理由もなかったので、夫にはその後、なんかイライラしているのでいつもとは違う反応をしてしまったことを謝りました。

その後に考えてみました。なんでイライラしているんだろう?まず、朝目覚めてから夜寝るまで、意識のどこかに胃が痛いというのが入っていること、病院に行ったり、いつものルーティーンと違うことが入ったこと、病院に行ったことで仕事のスケジュールが少し押し気味になっていること、挙げればそれらしい理由は幾つでも出てきますが、なーんかしっくりと腹落しません。なので深掘りしていきました。

まず、夫との共同生活についてです。夫も私も「ちゃんとしている」ことを大切にする性質があります。家庭の中のことで言えば、料理以外の家事は役割分担をしていて、(お互い再婚同士なので)結婚する前は一人でやっていたことを、同じクオリティで半分だけすれば良くなったので楽チン三昧。特に洗濯物の干し方やたたみ方や扱い方(脱いだものを脱いだ所に脱ぎっぱなしにしない、たたんだものをたたんだ所に置きっぱなしにしない)が妥協や無理なく合っている事は、私たちの共同生活の幸せポイント=ストレス軽減ポイントが一番高い所です。

家庭の運用方法の中で夫と私に目立った違いがあるとすれば、夫は料理をしない代わりに「ちゃんとしてますか?パトロール」をしてしまいがち。あまりにも「ちゃんとしている」ことが当たり前過ぎて、「自分はちゃんとしてますけどあなたはどうですか?」的な圧が無いことも無く、私の場合は夫が「できない」と言い張る料理をしているので、「私は料理をしていますが何か!」という別の圧を返して均衡を保っています。

先日の件でも夫は「ちゃんとしてますか?パトロール」中に上着が落ちていたら気になるし、自分が落としたのでなければ私が落としたことになるので、「あー落としたー(落とした人が拾って元に戻すことは当たり前ですよね)」と言ってしまうのです。夫と私の共同生活の中では、このコメントに悪意はないのです。それでもやはり、その犯人探しみたいな視点と言い方、どうにかならないだろうか?ということを伝えてみました。

それまで夫がパトロール中に悪意なく放って来た言葉の数々にも、受け流す前に一旦我慢を挟んでいたのでしょう。せっかくそれが意識の表面に上がってきたので、これからの共同生活を少し良いかたちで継続していくために夫に改善を促した。この一連の流れが私を新境地へ誘い、この次の日に自分に対して「もう生産性のない我慢をすることをやめよう」という宣言をしました。

生きていく上で、必要な我慢もあるんだと思います。捉え方次第だとも言えますが例えば、何か欲しいものがあるからしばらくは節約をするというのは生産性のある我慢。ひとまわり大きな目標を達成するために、目の前のことを我慢するケース。生産性のない我慢というのは、自分が飲み込んでしまえば荒波立てずに済むケース。つまり「無かったこと」にする我慢。

私はこの狭小新境地で声高らかに「美容院を変えちゃうぞ!」ともう少し具体的な宣言をするのでした。