そして山下りです。日も暮れた暗闇の中、疲れた体に鞭打って屋台を担いで下ります。下りはスピードが出すぎないように、後ろからロープで引っ張って調節します。
(3)中村の山下りです。
(4)妻鹿の山下りです。暗闇の中に浮かび上がる屋台の姿が美しいです。
祭りもあとわずか……。下りでは、幼い子ども達も辛抱たまらずロープを持つ仲間の輪に入って行きます。
そして、子どもの安全確保のためお母ちゃんも輪の中に……。おじいちゃんは可愛い孫と、嫁の姿にニコニコ顔……。微笑ましいひとこまです。
御旅山の麓の広畠で練った後、御旅山の山頂にある御旅所に向かいます。
山頂への上り下りは苦行にも似ています。
多くの男たちが屋台を綱で引っ張り、練り子と力を合わせて山頂の御旅所を目指します。
(4)妻鹿の山登りです。
続いて(5)宇佐崎の山登りです。男たちの苦労をよそに、のんきに屋台について行く少女たちの楽しげな声が聞こえます。
そして、最後の(6)八家の山登りです。だいぶん日も暮れかけています。幼な子の「よーいやさ」というかわいい声が聞こえてきます。
のんびりと「灘のけんか祭り」に行ってきました。今回は最後まで見るつもり……。
「灘祭り」とは姫路市白浜町にある松原八幡神社の秋季例大祭のことです。一の丸、二の丸、三の丸の三基の神輿を激しくぶつけ合う神事があり、そのため、けんか祭りと呼ばれています。
普段は静かな神社です。今年、8月17日の風景です。
(山陽電車白浜の宮駅) (普段の松原八幡神社) (楼門) (宮前の練り場)
祭りの本宮、10月15日です。
本殿・拝殿前で松原の屋台を練っています。拝殿には三基の神輿が鎮座しています。楼門前で中村の屋台が擬宝珠(ぎぼし)と露盤をはずして宮入の準備をしています。宮前の練り場の人々です。
(山陽電車白浜の宮駅)(本殿・拝殿前 松原の屋台) (三基の神輿) (楼門前 中村の屋台)(宮前の練り場)
各町(旧村)の屋台です。番号は御旅山に登る順番です。カッコ内は紋と紙手(しで)の色です。
1.木場(菊水と三つ巴:若緑)、2.松原(三つ巴:赤)、3.中村(五七の桐と三つ巴:青)、4.妻鹿(三つ巴:朱)、5.宇佐崎(昇り龍と三つ巴:黄)、6.八家(三つ巴:黄色と赤)。この他に東山(千成瓢箪と三つ巴:桃色)がありますが、今年は神輿の練り番のため屋台は宵山だけで、本宮には出しません。
(1.木場) (2.松原) (3.中村) (4.妻鹿(右)、左は松原)(5.宇佐崎) (6.八家)
境内、宮前の広場で練り合わせが行われます。また、境内で三基の神輿を激しくぶつけ合う神事が行われます。
画像は続いての御旅山の麓の広畠の練り場でのものをお見せします。