こんにちは!さいたです。
大変ご無沙汰しておりました。
記事に間ができてしまいましたので、夏の今ですが、春の内容を書かせていただきます。
桜の絵の話です。
春すぎるっっ!!!!
桜の絵を描いてみたのですが、タイトルにも書きましたように、1ヶ月もチャレンジしておいて最終的に没になりました。
なぜ没になってしまったのか。
白でありピンク色である桜の、掴みどころのない色の表現の難しさと、その表現に対して私自身にアート力が足りなかったのです。
何度もチャレンジするうちに、見えてきたきっかけを順を追って書いていきたいと思います。
(ここで言う桜は『ソメイヨシノ』のことです。)
前回、下地を学ぶときに桜を描いていました。
▼これなんですけど。
描いているうちに桜の色がわからなくなってしまったんですね。
色を濃くしようとするとピンク色になっちゃう。
薄くしたら白なんですよ。全部同じような色になって花が目立たなくなるんです。
この絵の元になった写真は、空が曇っていました。写真でははっきりと桜と空が分かれて見えるのに、絵で描くと同じような色になって、違いがわからなくなる。
どうにもならず、構図が悪かったかな?と言い訳して描き直しました。
今度は晴天の桜にしました。
▼これがモデルの写真
▼チャレンジ2回目
背景の桜が紫すぎて、もはや何かわからない。
色を薄くすると白くなる。
このふんわりピンクはどうやって表現すればいいんだ???
桜の色がつかめません。
もう嫌だっ!と放り投げました。
数日後、気を取り直しました。
▼チャレンジ3回目
一部分だけ載せてます。
途中までなんとかなりそうでした。
どうにもならなくなったのは、
手前の桜が白くなりすぎているのを直すと、やはり背景と同化することです。
濃くすると不自然なピンク色になる。
晴天とか曇天は関係ないのかもしれない。
やはり桜の色の表現の仕方がわかりません。
遠い桜も近い桜も、遠近感の出し方もこんがらがって、何をどうしたらいいのか、わからなくなってしまいました。
ただ、桜の描き方が写真と同じでは、絵としての桜を表現できないかもしれない、と感じるようになりました。
なぜなら▼
桜の背景の下の方を青くする方が、不自然でもなく、引き締まった絵になったんですね。
写真では当然青色はありません。
これが絵で表現するということなのでは?
アートの力です。
とはいえぐちゃぐちゃになってしまった私の頭。
この絵はくちゃくちゃポイしました。
桜を描くのはまだ早いんだと諦めようとしましたが、ここでやめるのはなんだか悔しい。
桜の下の部分を青色にするという、写真とは違う絵の表現というのを試してみたい。
そこで
1、写真は参考程度にする。
2、遠い桜、中間の桜、近い桜をきちんと整理して、遠近感をしっかり描く。
3、色は違っても気にしない。
これを心に刻んでラストチャレンジ▼
遠い桜と中間の桜を描き分けました。
下の方には写真と違い青色を使います。
しかし▼
近い桜にどうやって影をつけても、桜になりませんでした。
近い桜の影もアートの力を使わなければ、桜にならない??
そもそも私が花を描く画力も足りなかったのか。
私にはこの影を表現できなかった。
どうすることもできない。
ここで桜を描くのを心から納得して中断しました。
桜の花を一厘描く練習が必要だと思います。
桜は空の雲と同じ。
雲は空の他に大地があるから美しい。
雲だけ描いたら目立たなくて意味のわからない絵になりやすい。
桜の花も同じです。桜だけ描いても色が掴みにくい。
花は白いのに、集まるとピンク色になる。
形はあるのに、まるで掴みどころのない雲のようです。
周りに桜でないものを描けば、絵になるのかもしれない。
でも、世の中の芸術家は、桜だけの絵を描いている。
それはすごいことだったんだなぁと思いました。
私に足りないのは、近いものを描く力と、写真とは違う、見えないものに色を見つけるアートの技術です。
そこに存在するものを、同じように描いては、写真を超えることはできない。
(同じように描くこともまだまだできてないくせに、大きなことを言ってます。)
まずは掴みどころのある色のものをコツコツと描いていこうと思いました。
そこで技術を掴めたら、
また桜を描いてみせるぞという意気込みを持ちました。
そう思って気がつけば、1ヶ月の間、桜を描いたのに完成はできなかったのでした。
周りはとっくに初夏の景色。
あっという間の春でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました!次回もよろしくお願いします。
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