こんにちは。
今日はちょっとテイストが違います。
というのも、昨日のお休みで、町にある図書館にふらっと行ってきました。
図書館はいくつになっても良いですね。
「小学校の国語の教科書に載っている本」が並んでいる本棚を見ては「ウヒヒヒ……」とぺらぺらめくり、『ハリー・ポッター』シリーズと『ダレン・シャン』シリーズが近くに並んでいるのを見ては「うひょ……」と思い、『キノの旅』シリーズが見当たらなくて頭を抱えました。嗚呼、私の青春はどこへ。
国語の教科書もあったのでちょっと覗いてみたのですが、長田弘の『おおきな木』という詩を読んで度肝を抜か。
詩が木の形に並んでいるんです。
こりゃすげぇぜ……これを小四で見れる羨ましさよ。
杉井光の『世界でいちばん透きとおった物語』という本を大学四年の時に読んだのですが、趣味で小説をよく書く人間としては、あまりのギミックに、読んでるだけなのに「もう二度とこんな小説書きたくない」と思うぐらいキました。ぜひ読んでみてね。
話がそれました。
今回借りた本の中に宮藤官九郎の『いまなんつった?』があります。これは週刊文春に載せているエッセイを集めた本で、中野に住んでいた時足繁く通っていた銭湯で文春を読みそのエッセイに「ぐふ…」と笑っていた中学校の自分が懐かしくなり、借りました。
っていうかクドカンっていま54歳なんだ。NHKで放送された『あべ一座』って舞台、2009年なんだ!?日本全国のあべさんを集めて舞台をやる、トンデモ企画だった。「あべさんを集めてアヴェ・マリアを歌わせたらおもろそう」とかどうやって思いつくんだ。
また話がそれている。
まあとにかくこの「いまなんつった?」は、日常で聞いた一言に「いまなんつった?」と思わずツッコんでしまったというのが軸のエッセイです。
この話の中で(※あくまで私の解釈で噛み砕いています)「ブログを書いている芸能人は多いけど、ブログは人に見せる用の文章になっちゃうから本来の姿ではないよね」という内容がありました。うーん、本当にそう。
実際、冬にめちゃくちゃ鬱になりブログを一切書けませんでした。なんでかって、「ブログの中では陽気でいたかった」からです。せめて元気なことをお伝えしたかったが、元気な言葉が思い浮かばなくてブログなんか到底書けそうになかったのです。
このまま「誰かに見られる用の文章」を書くか、「自分の日記」を書くかという2択を考え、いまだに答えは出ていないですが、「まあこんな感じで好きなことについてだらだら書くのもええやろ」と思った次第でございます。
しかし、これから滔々と何かを語るにはちょっと文字数が多すぎるな。
今回借りた本でも紹介するか。
吉田修一の『罪名、一万年愛す』です。
罪名、一万年愛す | 吉田 修一 |本 | 通販 | Amazon
ある探偵が、資産家の孫から「『一万年愛す』という宝石を祖父が持っているらしい。探して欲しい」という依頼を受け、資産家の米寿を祝うパーティに参加するため絶海の孤島へと行くが、そこで資産家が忽然と姿を消し…
みたいな話です。
吉田修一、『怒り』しか読んだことがなく、しかも中学生だったものですから、そのときのなんとな〜く残っている難解さみたいなもので敬遠してたのですが、今回思い立って手に取ってみてよかったです。め〜ちゃくちゃおもろいじゃん。あと吉田修一って猫に囲まれながら小説書いてるらしい。め〜ちゃくちゃいいじゃん。羨まし〜
図書館で並ぶ背表紙をダーっと見た時に「あ〜〜これこれ〜〜」と思う気持ちがあります。Amazonで並ぶ本のタイトルを見ているだけでは味わえない感覚です。「この本が欲しい」と思っているわけではないから、ただぼんやりと眺めている。何に出会っても良い。逆に言えば、「何かに出会いたいだけ」。そんな人間を救ってくれる。それが図書館や本屋だと思います。
あと装丁を見るのがすっげー好きなんです。図書館だと表紙の手触りが確認できない(保護のため)のでちょっと印象は変わりますが、それを差し引いても本の装丁って眺めてるだけでうきうきします。
とにもかくにも本が好き。そんな話でした。
今年の目標はインプットとアウトプット、どっちもやるってこと。本出すぞー!