シャンパンブレイク

30年以上JAL国際線客室乗務員としてフライトし現在癌の治療中。お酒大好き旅が大好き趣味はランニング~

人であって人以下の人、カースト制度と奴婢

2017年04月28日 | おしゃべりフライト
長い国際線乗務員時代に身分制度を身近に感じたことがあります。

それはインドのデリー空港での出来事

カースト制度についてある程度は知っていましたが、実際に体験したのは南回りのフライト(成田発バンコクデリー経由で中近東、ヨーロッパ)

バンコクからデリー経由でアブダビへ行くフライト

経由地のデリーでは乗客はすべて降機、その間に給油と客室の清掃をします。

デリーでは客室乗務員の我々が、シートポケットや座席の上ののごみなどを床に捨てます。

清掃のスタッフは身分が低く座席に触ることは許されていないからです。

わたしたちは、清掃スタッフに話しかけたり微笑んだりもしてはいけないと注意されていました。

床に捨てたごみをインド人の清掃係が拾ってすべてきれいにしてくれます。

初めての時は人種差別をしているようで抵抗がありましたが

あらかじめブリーフィングで、カースト制度のため絶対に手伝ったり、ごみを拾って彼らに渡したりしてはいけないと言われていました。

カースト制度はインドで生まれた独特の社会的身分制度のことです。

4つの階級が存在し、上からバラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラに分けられます。

そのカースト制度に入れない身分の人がいます。

カースト制度に属さない最下位の階級の種族が、「アウトカースト」とも呼ばれ迫害を受けてきました。

「触れると穢れる人間」とされ、触れることも、近づくことも、声を聞くことも、見ることもいけないとされ、カースト制度の人たちが使用する井戸や貯水池の使用も禁止されています。

そのため、彼らが近づくと、音で彼らがいる場所を知らせたりしていました。

1950年にはインド憲法の17条が制定され、不可触民を意味する差別用語は禁止され、カーストによる差別も禁止されるようになりました。

しかしまだその差別は違う形で残っています。

エアーインディアには、いまはどうなのかわかりませんが、当時はこのカースト制度のため飛行機に乗れない身分の人がいました。

エアーインディアの乗務員より身分の低い人はエアーインディアの飛行機に乗れないのです。

身分制度がない国

なのでそういう身分の人は日本航空には乗れます。

日本は身分制度がないから平和で自由な国でいいですね。

でもこのことを知ってからは、わたしたちはエアーインディアのクルーより身分が低いの~、なんてクルー同士と笑いながら話したことを懐かしく思い出します。

今更この話題はどうして、と思われるかもしれませんが、最近韓国時代劇を見て身分制度をもう一度考えてみようかと

次回は(ぬひ)」についてお話したいと思います。


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