事故の翌日はTちゃんのお遊戯会でした。
少し話はさかのぼりますが、事故の前日(29日)はお遊戯会のリハーサルでした。
初めての会場で、かってが分からず、ずっと走り回っていました。
正直、
これって、園側の仕事じゃない?
と思うような確認事項まで、役員に回ってきました。
結局こうなるんだよね~
まぁ、分かってたけど~
と思いつつ、とにかく時間が押していたので、早く終わらせる事を優先してやりました。
園児達もお昼御飯を食べられたのは、おそらく1時半を過ぎていたと思います。
気の毒でした…。
今年の幼稚園の行事は、幸か不幸か変更の連続で、年間計画などあった物ではありませんでした。
お遊戯会についても、会場や日時だけでなく、舞台裏、座席の件などの細々した事が全て初めての為、先生方も役員もそして父母も不安を抱える年でした。
幼稚園から配布されたプリント1枚で父母達が大騒ぎする事もありました
リハーサルも先生、役員、会場のスタッフさんの連携がきちんと取れず、いつもより気疲れの多い年だと思います
それでも『園児達の為に』という思いが一致しているからなのか、何とかなる物ですね
『終わり良ければ全て良し』
です
リハーサルは大変でしたが、子ども達は本当に良く頑張っていました
いよいよ、本番当日。
朝が苦手な私ですが、がんばって起きました
(起こされた)
段取り表を見ながら、それぞれに準備を進めます。
・・・が。
朝食の時から、兄ちゃんの様子が少し変でした。
いつもなら完食する兄ちゃんが、半分も食べずに残したのです。
「なんか食欲ない…」
あれ~
と思いました。
熱を測りましたが、平熱でした。
実は、幼稚園と小学校、マンション内で『RSウィルス』と『嘔吐下痢』が流行っています。
もらったか
ちょっと、心配になりました。
それでも、みんな身支度をして、出かける準備は取りあえず整いました。
突然、兄ちゃんが
「お腹痛い…」
と言いだしました。
トイレへ行きましたが、下痢では無かったようでした。
でも、腹痛が治まらず、様子が何となく良くない感じがしました。
勘っていうんですかね
吐くかも…
会場で吐かれたら、まずいな~…
と思いました。
パパに、
「私とTちゃんを送って、そのまま兄ちゃんを病院に連れて行って」
言いました。
段取り表を書いている時間は無いので、口頭で説明しました。
パパに頼むという事は…
絶対いくつか抜けるぞ
と思っていたので、絶対に忘れて欲しくない事だけ、何度も念押ししました。
「吐き気止めと解熱剤は絶対もらってきて」
と言うと、
「吐き気止めって?」
と聞き返されました。
いろいろと情報を入れると肝心な事を忘れてしまうので、
「後で説明するから、必ずもらって来て。
先生に何か言われたら、「母親にそう言われました」と言って」
と言い、銀行に先に寄ってから行くようにお願いしました。
(お金はいるので…)
兄ちゃんには念のため、吐く時の為の袋を渡していました。
お遊戯会場に着きました。
私とTちゃんを降ろし、車は去って行きました。
その時はTちゃんの事まで気が周りませんでした。
予定の時間より早めに着きました。
でも、私は役員としての仕事がありましたので、到着してすぐにバタバタと走り回る事になりました。
Tちゃんに声をかける事もなく、顔を見る事もなく、忙しくなってしまいました。
先に子ども達が会場入りし準備が始まると、私達もさらに慌ただしくなりました。
その後、父母たちが会場入りし開演するはずが、状況確認できません。
当日の混乱から指示系統がはっきりしない上に指示が的確ではない為、なかなかうまく連携が取れない状況が出てきました。
この時点で、
今日は、役員側がガッツリ動くんだな…
と感じました。
なんとか定刻通りお遊戯会は始まりました。
ところが嬉しい事に当日は、リハーサルより余裕がありました。
もちろん、リハーサルより忙しかったのですが、意外にも客席から我が子の姿を見る事が出来ました。
私は、
客席で見れるなんて、嬉し~
と思いました。
そしてその時に、初めて気付きました。
Tちゃんの悲しそうな顔…
そうです。
Tちゃんは、
客席には誰もいない…
と思っているのです。
みんなは、家族やおじちゃん、おばあちゃんまで来ているところもあるのに、僕は誰も見てもらえない…
と思っていたのでしょうか…。
全く笑顔がありません。
去年はパパと兄ちゃんが来ていると分かっていたので、全然違う方向でしたが、笑顔で手を振っていたTちゃん。
今年は下を向いて、楽器をいじっています。
私は手を振りましたが、ステージからは見えないようでした。
最後まで私には気付かずに演目は終わってしまいました…
今日の我が家の主役だったのに…
と、少し涙が出そうになりました
ママ失格だ…
せめて拍手だけは…と、いっぱいしました
裏に戻り、片づけ等があります。
Tちゃんのところに行く余裕しばらくありませんでした。
ただ、幸いな事にTちゃんの2つめの出演まで時間があり、次の演目前に楽屋に行く事が出来ました。
この演目で、Tちゃんは終了です。
Tちゃんは私を見て喜んで抱きついてきました。
「さっきの合奏、ちゃんと見てたよ。
あくびしてたね~」
と言うと、嬉しそうに
「ママ、見てたの~?」
と言いました。
「うん。すごく良くがんばってたね。大きな声が聞こえたよ。
次のも、ちゃんと客席から見るから、がんばってね」
と言うと、とても喜んでいました。
次の演目で、ママ達で頑張って作ったビニールの衣装を着て踊ります。
カラフルな衣装に照明が当たり、きらきらしてとても可愛いかったです
親バカですが、
うちの子がサイコー
裏方はその場その場で対応が変化していきます。
その対応に追われ、パパや兄ちゃんの事は全く気遣えませんでした。
お遊戯会は大きな混乱も無く無事に終了しました。
役員に解散を告げ、先生に挨拶をして、足早に会場を後にしました。
ようやくパパに電話する事が出来ました。
兄ちゃんはやっぱり『嘔吐下痢』でした。
「銀行でお金引き出して車に戻ったら、吐いてた。
で、病院で先生の前で吐いた。
だから、何も言わなくても吐き気止めくれたよ」
と言っていました。
様子を聞くと
「寝てる」
という事でした。
車の中で吐いたので、まだ綺麗に掃除も出来ておらず、
「まだ乗らない方がいいだろうね(移るから)」
とパパに言われました。
予定外にも、私とTちゃんは自力で帰る事になりました。
12時半を周っていたので、Tちゃんは
「お腹すいた~」
と言っていました。
少し話はさかのぼりますが、事故の前日(29日)はお遊戯会のリハーサルでした。
初めての会場で、かってが分からず、ずっと走り回っていました。
正直、
これって、園側の仕事じゃない?
と思うような確認事項まで、役員に回ってきました。
結局こうなるんだよね~
まぁ、分かってたけど~
と思いつつ、とにかく時間が押していたので、早く終わらせる事を優先してやりました。
園児達もお昼御飯を食べられたのは、おそらく1時半を過ぎていたと思います。
気の毒でした…。
今年の幼稚園の行事は、幸か不幸か変更の連続で、年間計画などあった物ではありませんでした。
お遊戯会についても、会場や日時だけでなく、舞台裏、座席の件などの細々した事が全て初めての為、先生方も役員もそして父母も不安を抱える年でした。
幼稚園から配布されたプリント1枚で父母達が大騒ぎする事もありました
リハーサルも先生、役員、会場のスタッフさんの連携がきちんと取れず、いつもより気疲れの多い年だと思います
それでも『園児達の為に』という思いが一致しているからなのか、何とかなる物ですね
『終わり良ければ全て良し』
です
リハーサルは大変でしたが、子ども達は本当に良く頑張っていました
いよいよ、本番当日。
朝が苦手な私ですが、がんばって起きました
(起こされた)
段取り表を見ながら、それぞれに準備を進めます。
・・・が。
朝食の時から、兄ちゃんの様子が少し変でした。
いつもなら完食する兄ちゃんが、半分も食べずに残したのです。
「なんか食欲ない…」
あれ~
と思いました。
熱を測りましたが、平熱でした。
実は、幼稚園と小学校、マンション内で『RSウィルス』と『嘔吐下痢』が流行っています。
もらったか
ちょっと、心配になりました。
それでも、みんな身支度をして、出かける準備は取りあえず整いました。
突然、兄ちゃんが
「お腹痛い…」
と言いだしました。
トイレへ行きましたが、下痢では無かったようでした。
でも、腹痛が治まらず、様子が何となく良くない感じがしました。
勘っていうんですかね
吐くかも…
会場で吐かれたら、まずいな~…
と思いました。
パパに、
「私とTちゃんを送って、そのまま兄ちゃんを病院に連れて行って」
言いました。
段取り表を書いている時間は無いので、口頭で説明しました。
パパに頼むという事は…
絶対いくつか抜けるぞ
と思っていたので、絶対に忘れて欲しくない事だけ、何度も念押ししました。
「吐き気止めと解熱剤は絶対もらってきて」
と言うと、
「吐き気止めって?」
と聞き返されました。
いろいろと情報を入れると肝心な事を忘れてしまうので、
「後で説明するから、必ずもらって来て。
先生に何か言われたら、「母親にそう言われました」と言って」
と言い、銀行に先に寄ってから行くようにお願いしました。
(お金はいるので…)
兄ちゃんには念のため、吐く時の為の袋を渡していました。
お遊戯会場に着きました。
私とTちゃんを降ろし、車は去って行きました。
その時はTちゃんの事まで気が周りませんでした。
予定の時間より早めに着きました。
でも、私は役員としての仕事がありましたので、到着してすぐにバタバタと走り回る事になりました。
Tちゃんに声をかける事もなく、顔を見る事もなく、忙しくなってしまいました。
先に子ども達が会場入りし準備が始まると、私達もさらに慌ただしくなりました。
その後、父母たちが会場入りし開演するはずが、状況確認できません。
当日の混乱から指示系統がはっきりしない上に指示が的確ではない為、なかなかうまく連携が取れない状況が出てきました。
この時点で、
今日は、役員側がガッツリ動くんだな…
と感じました。
なんとか定刻通りお遊戯会は始まりました。
ところが嬉しい事に当日は、リハーサルより余裕がありました。
もちろん、リハーサルより忙しかったのですが、意外にも客席から我が子の姿を見る事が出来ました。
私は、
客席で見れるなんて、嬉し~
と思いました。
そしてその時に、初めて気付きました。
Tちゃんの悲しそうな顔…
そうです。
Tちゃんは、
客席には誰もいない…
と思っているのです。
みんなは、家族やおじちゃん、おばあちゃんまで来ているところもあるのに、僕は誰も見てもらえない…
と思っていたのでしょうか…。
全く笑顔がありません。
去年はパパと兄ちゃんが来ていると分かっていたので、全然違う方向でしたが、笑顔で手を振っていたTちゃん。
今年は下を向いて、楽器をいじっています。
私は手を振りましたが、ステージからは見えないようでした。
最後まで私には気付かずに演目は終わってしまいました…
今日の我が家の主役だったのに…
と、少し涙が出そうになりました
ママ失格だ…
せめて拍手だけは…と、いっぱいしました
裏に戻り、片づけ等があります。
Tちゃんのところに行く余裕しばらくありませんでした。
ただ、幸いな事にTちゃんの2つめの出演まで時間があり、次の演目前に楽屋に行く事が出来ました。
この演目で、Tちゃんは終了です。
Tちゃんは私を見て喜んで抱きついてきました。
「さっきの合奏、ちゃんと見てたよ。
あくびしてたね~」
と言うと、嬉しそうに
「ママ、見てたの~?」
と言いました。
「うん。すごく良くがんばってたね。大きな声が聞こえたよ。
次のも、ちゃんと客席から見るから、がんばってね」
と言うと、とても喜んでいました。
次の演目で、ママ達で頑張って作ったビニールの衣装を着て踊ります。
カラフルな衣装に照明が当たり、きらきらしてとても可愛いかったです
親バカですが、
うちの子がサイコー
裏方はその場その場で対応が変化していきます。
その対応に追われ、パパや兄ちゃんの事は全く気遣えませんでした。
お遊戯会は大きな混乱も無く無事に終了しました。
役員に解散を告げ、先生に挨拶をして、足早に会場を後にしました。
ようやくパパに電話する事が出来ました。
兄ちゃんはやっぱり『嘔吐下痢』でした。
「銀行でお金引き出して車に戻ったら、吐いてた。
で、病院で先生の前で吐いた。
だから、何も言わなくても吐き気止めくれたよ」
と言っていました。
様子を聞くと
「寝てる」
という事でした。
車の中で吐いたので、まだ綺麗に掃除も出来ておらず、
「まだ乗らない方がいいだろうね(移るから)」
とパパに言われました。
予定外にも、私とTちゃんは自力で帰る事になりました。
12時半を周っていたので、Tちゃんは
「お腹すいた~」
と言っていました。