あれってそれってどっちだったっけ ~ 間違えやすい訓読み漢字(1)
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去年リクエストがあったのですが、平均睡眠時間3時間余り、、あまりに眠くて書けなかった、、
実は去年の2月に残務処理しながらのタイミングで時間を作って書き始めていたものです。
一通りの暗記が終わったらのタイミングでどうぞ、、(去年の理社同様です。)
-- ผิด /phìtピット 間違った,正しくない,誤って 破る,違反する,犯す[約束や規則を] 間違える,誤る,ミスする 間違い,誤り 〜にあたる[水・食べ物に] ※ごったい先生作 間違えがちな ง่ายที่จะทำผิดพลาด /Ng̀āay thī̀ ca thảm p̄hid phlādt ※G先生作+補正
ーーーーーーーーーーーーーーー M:【間違えやすい 訓読み漢字(同訓異字) 】
常用漢字は一般の社会生活(法令や公用文書、新聞や雑誌など)において現代の国語を書き表す際に使用する漢字の「目安」です。
漢字とかなの使い分け、ふりがな(ルビ)の有無など、読者への配慮として判断基準となるのが常用漢字ではないでしょうか。
このサイトでは、現在の常用漢字はもちろんのこと、平成22年(2010年)11月改定前の常用漢字に関する情報もあわせて掲載しています。
常用漢字チェッカー 常用漢字一覧 学年別常用漢字 部首画数別一覧 コード表 異字同訓 人名用漢字
異字同訓
このコンテンツは、間違いやすい「異字同訓」の使い分けの用例を示したものです。
※文化庁の『「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)』を参考にしています。
【】あ行【】
あう(会合遭)
【会う】主に人と人が顔を合わせる。
客と会う時刻。人に会いに行く。駅でばったり友人と会った*。投票に立ち会う。二人が出会った場所**。
【合う】一致する。調和する。互いにする。
意見が合う。答えが合う。計算が合う。目が合う。服が体に合う。好みに合う。部屋に合った家具。割に合わない仕事。会議で話し合う。幸運に巡り合う**。
【遭う】思わぬことや好ましくない出来事に出くわす。
思い掛けない反対に遭う。災難に遭う。にわか雨に遭う。
*「駅でばったり友人とあった」の「あう」については、「思わぬことに出くわす」という意で「遭」を当てることもあるが、「友人と顔を合わせる」という視点から捉えて、「会」を当てるのが一般的である。
**「出会う」は、「人と人が顔を合わせる」意だけでなく、「生涯忘れられない作品と出会う」のように、「その人にとって強い印象を受けたもの、価値あるものなどに触れる」意でもよく使われる。また、「事故の現場に出合う」や「二つの道路が出合う地点」のように、「思わぬことや好ましくない出来事に出くわす。合流する」意では「出合う」と表記することが多い。
「巡りあう」の「あう」についても、「互いに出くわす」意で「合」を当てるが、「出くわす」ものが人同士の場合には「人と人が顔を合わせる」という視点から捉えて、「会」を当てることもできる。
あからむ(赤明)
【明らむ】明るくなる。
日が差して部屋の中が明らむ。次第に東の空が明らんでくる。
【赤らむ】赤くなる。
顔が赤らむ。夕焼けで西の空が赤らむ。
あがる(上揚挙)
【上がる】位置・程度などが高い方に動く。与える。声や音を出す。終わる。
二階に上がる。地位が上がる。成果が上がる。歓声が上がる。雨が上がる。
【挙がる】はっきりと示す。結果を残す。執り行う。こぞってする。捕らえる。
手が挙がる。
【揚がる】空中に浮かぶ。場所を移す。油で調理する。
国旗が揚がる。花火が揚(上)がる*。
*「花火があがる」は、「空中に浮かぶ」花火の様子に視点を置いて「揚」を当てるが、「空高く上がっていく(高い方に動く)」花火の様子に視点を置いた場合には「上」を当てることが多い。
あく(明空開)
【明く】目が見えるようになる。期間が終わる。遮っていたものがなくなる。
子犬の目が明く。らちが明かない。
【空く】からになる。
席が空く。空き箱。
【開く】ひらく。
幕が開く。ドアが開かない。
あける(明空開)
【明ける】目が見えるようになる。期間が終わる。遮っていたものがなくなる。
夜が明ける。年が明ける。喪が明ける。
【空ける】からになる。
家を空ける。時間を空ける。
【開ける】ひらく。
店を開ける。窓を開ける。そっと目を開ける。
あげる(上揚挙)
【上げる】位置・程度などが高い方に動く。与える。声や音を出す。終わる。
料金を引き上げる。腕前を上げる。お祝いの品物を上げる。
【挙げる】はっきりと示す。結果を残す。執り行う。こぞってする。捕らえる。
例を挙げる。勝ち星を挙げる。式を挙げる。国を挙げて取り組む。全力を挙げる。犯人を挙げる。
【揚げる】空中に浮かぶ。場所を移す。油で調理する。
たこ揚げをして遊ぶ。船荷を揚げる。海外から引き揚げる。天ぷらを揚げる。
*「花火があがる」は、「空中に浮かぶ」花火の様子に視点を置いて「揚」を当てるが、「空高く上がっていく(高い方に動く)」花火の様子に視点を置いた場合には「上」を当てることが多い。
あし(足脚)
【脚】動物の胴から下に伸びた部分。また、それに見立てたもの。
キリンの長い脚。脚の線が美しい。机の脚(足)*。
【足】足首から先の部分*。歩く、走る、行くなどの動作に見立てたもの。
足に合わない靴。足の裏。足しげく通う。逃げ足が速い。出足が鋭い。客足が遠のく。足が出る。
*「足」は、「脚」との対比においては「足首から先の部分」を指すが、「足を組む」「足を伸ばす」「手足が長い」など、「胴から下に伸びた部分」を指して用いる場合もある。「机のあし」に「足」を当てることができるのは、このような用い方に基づくものである。
あたい(値価)
【価】値段。価格。
手間に見合った価を付ける。
【値】値打ち。文字や式が表す数値。
千金の値がある。称賛に値する。未知数xの値を求める。
あたたかい(温暖温)
【暖かい】寒くない(主に気象や気温で使う)。
暖かい日差し。
【温かい】冷たくない。愛情や思いやりが感じられる。
温かい料理。温かい心。温かい人柄。温かいもてなし。
あたたかだ(温暖温)
【暖かだ】寒くない(主に気象や気温で使う)。
暖かな毛布。
【温かだ】冷たくない。愛情や思いやりが感じられる。
温かな家庭。
あたたまる(温暖温)
【暖まる】寒くない(主に気象や気温で使う)。
暖まった空気。
【温まる】冷たくない。愛情や思いやりが感じられる。
心温まる話。
あたためる(温暖温)
【暖める】寒くない(主に気象や気温で使う)。
室内を暖める。
【温める】冷たくない。愛情や思いやりが感じられる。
スープを温める。
あつい(熱暑厚)
【暑い】不快になるくらい気温が高い。
今年の夏は暑い。暑さ寒さも彼岸まで。日中はまだまだ暑い。暑い部屋。暑がり屋。
【熱い】温度がとても高く感じられる。感情が高ぶる。
お茶が熱くて飲めない。熱い湯。熱くなって論じ合う。熱い声援を送る。熱い思い。 【厚い】厚みがある。
あてる(当充宛)
【充てる】ある目的や用途に振り向ける。
建築費に充てる。後任に充てる。地下室を倉庫に充てる。
【宛てる】手紙などの届け先とする。
本社に宛てて送られた書類。手紙の宛先。
【当てる】触れる。的中する。対応させる。
胸に手を当てる。ボールを当てる。くじを当てる。仮名に漢字を当てる。
あと(後跡痕)
【後】(⇔先・前)。順序や時間などが遅いこと。次に続くもの。
後の祭り。後から行く。後になり先になり。事故が後を絶たない。社長の後継ぎ。
【痕】傷のように生々しく残る印。
壁に残る弾丸の痕。手術の痕。台風の爪痕。傷痕が痛む。
【跡】通り過ぎた所に残された印。何かが行われたり存在したりした印。家督。
車輪の跡。船の通った跡。苦心の跡が見える。縄文時代の住居の跡。立つ鳥跡を濁さず。父の跡を継ぐ。旧家の跡継ぎ。
あぶら(油脂)
【油】常温で液体状のもの(主に植物性・鉱物性)。
事故で油が流出する。ごま油で揚げる。火に油を注ぐ。水と油。
【脂】常温で固体状のもの(主に動物性)。皮膚から分泌される脂肪。
牛肉の脂。脂の多い切り身。脂ぎった顔。脂汗が出る。脂が乗る年頃。
あやしい(怪妖)
【妖しい】なまめかしい。神秘的な感じがする。
妖しい魅力。妖しく輝く瞳。宝石が妖しく光る。
【怪しい】疑わしい。普通でない。はっきりしない。
挙動が怪しい。怪しい人影を見る。怪しい声がする。約束が守られるか怪しい。空模様が怪しい。
あやまる(誤謝)
【誤る】間違う。
使い方を誤る。誤りを見付ける。言い誤る。
【謝る】わびる。
謝って済ます。落ち度を謝る。平謝りに謝る。
あらい(荒粗)
【粗い】細かくない。雑である。
網の目が粗い。きめが粗い。粗塩。粗びき。仕事が粗い。
【荒い】勢いが激しい。乱暴である。
波が荒い。荒海。金遣いが荒い。気が荒い。荒療治。
あらわす(表現著)
【現す】隠れていたものが見えるようになる。
姿を現す。本性を現す。馬脚を現す。
【著す】本などを書いて世に出す。
書物を著す。
【表す】思いが外に出る。表現する。表に出る。
喜びを顔に表す。言葉に表す。
あらわれる(表現)
【現れる】隠れていたものが見えるようになる。
太陽が現れる。救世主が現れる。
【表れる】思いが外に出る。表現する。表に出る。
甘えが態度に表れる。不景気の影響が表れる。
ある(有在)
【在る*】存在する。
財宝の在りかを探る。教育の在り方を論じる。在りし日の面影。
【有る*】(⇔無い)。備わる。所有する。ありのままである。
有り余る才能。有り合わせの材料で作った料理。有り金。有り体に言えば。
*「財源がある」「教養がある」「会議がある」「子がある」などの「ある」は、漢字で書く場合、「有」を、また、「日本はアジアの東にある」「責任は私にある」などの「ある」は「在」を当てるが、現在の表記実態としては、仮名書きの「ある」が一般的である。
あわせる(合併)
【併せる】別のものを並べて一緒に行う。
両者を併せ考える。交通費を併せて支給する。併せて健康を祈る。清濁併せのむ。
【合わせる】一つにする。一致させる。合算する。
手を合わせて拝む。力を合わせる。合わせみそ。時計を合わせる。調子を合わせる。二人の所持金を合わせる。
いく・ゆく(行逝)
【行く】移動する。進む。過ぎ去る。
電車で行く。早く行こう。仕事帰りに図書館に行った。仕事がうまく行かない。行く秋を惜しむ。
【逝く】亡くなる。
彼が逝って3年たつ。安らかに逝った。多くの人に惜しまれて逝く。
いたむ(痛傷悼)
【傷む】傷が付く。壊れる。質が劣化する。
家の傷みがひどい。髪が傷む。傷んだ果物。
【悼む】人の死を嘆き悲しむ。
故人を悼む。親友の死を悼む。
【痛む】肉体や精神に苦痛を感じる。
足が痛む。今でも胸が痛む。
いためる(痛傷)
【傷める】傷が付く。壊れる。質が劣化する。
引っ越しで家具を傷める。
【痛める】肉体や精神に苦痛を感じる。
腰を痛める。借金の返済に頭を痛める。
いる(入要)
【入る】中にはいる。ある状態になる。
念入りに仕上げる。仲間入り。気に入る。恐れ入る。悦に入る。
【要る】必要とする。
金が要る。保証人が要る。親の承諾が要る。何も要らない。
うける(受請)
【受ける】与えられる。応じる。好まれる。
注文を受ける。命令を受ける。ショックを受ける。保護を受ける。相談を受ける。若者に受ける。
【請ける】仕事などを行う約束をする。
入札で仕事を請ける。納期を請け合う。改築工事を請け負う。下請けに出す。
うた(歌唄)
【唄】邦楽・民謡など。
小唄の師匠。長唄を習う。馬子唄が聞こえる。
【歌】曲の付いた歌詞。和歌。
小学校時代に習った歌。美しい歌声が響く。古今集の歌。
うたう(歌謡)
【歌う】節を付けて声を出す。
童謡を歌う。ピアノに合わせて歌う。
【謡う】謡曲をうたう。
謡曲を謡う。結婚披露宴で「高砂(たかさご)」を謡う。
うつ(打討撃)
【打つ】強く当てる。たたく。あることを行う。
くぎを打つ。転倒して頭を打つ。平手で打つ。電報を打つ。心を打つ話。碁を打つ。芝居を打つ。逃げを打つ。
【撃つ】鉄砲などで射撃する。
拳銃を撃つ。いのししを猟銃で撃つ。鳥を撃ち落とす。敵を迎え撃つ。
【討つ】相手を攻め滅ぼす。
賊を討つ。あだを討つ。闇討ち。義士の討ち入り。相手を討ち取る。
うつす(写映移)
【写す】そのとおりに書く。画像として残す。透ける。
書類を写す。写真を写す。
【映す】画像を再生する。投影する。反映する。印象を与える。
ビデオを映す*。スクリーンに映す。時代を映す流行語。
【移す】動かす。移動させる。
*「ビデオに写る」は、被写体として撮影され、画像として残ることであるが、その画像を再生して映写する場合は「ビデオを映す」と「映」を当てる。「ビデオに映る姿」のように、再生中の画像を指す場合は「映」を当てることもある。また、防犯ビデオや胃カメラなど、撮影と同時に画像を再生する場合も、再生する方に視点を置いて「ビデオに映る」と書くこともできる。
うつる(写映)
【写る】そのとおりに書く。画像として残す。透ける。
ビデオに写る*。裏のページが写って読みにくい。
【映る】画像を再生する。投影する。反映する。印象を与える。
壁に影が映る。鏡に姿が映る。彼の態度は生意気に映った。
*「ビデオに写る」は、被写体として撮影され、画像として残ることであるが、その画像を再生して映写する場合は「ビデオを映す」と「映」を当てる。「ビデオに映る姿」のように、再生中の画像を指す場合は「映」を当てることもある。また、防犯ビデオや胃カメラなど、撮影と同時に画像を再生する場合も、再生する方に視点を置いて「ビデオに映る」と書くこともできる。
うまれる(生産)
【生まれる】誕生する。新しく作り出す。
京都に生まれる。子供が生まれる*。下町の生まれ。
【産まれる】母の体外に出る。
予定日が来てもなかなか産まれない。
*「子供がうまれる」については、「母の体外に出る(出産)」という視点から捉えて、「産」を当てることもあるが、現在の表記実態としては、「誕生する」という視点から捉えて、「生」を当てるのが一般的である。
うむ(生産)
【生む】誕生する。新しく作り出す。
新記録を生む。傑作を生む。
【産む】母の体外に出る。
卵を産み付ける。来月が産み月になる。
うれい(憂愁)
【愁い】もの悲しい気持ち。嘆き悲しむ。
春の愁い。愁いに沈む。
【憂い】心配すること。心を痛める。
後顧の憂い。災害を招く憂いがある。
うれえる(憂愁)
【愁える】もの悲しい気持ち。嘆き悲しむ。
友の死を愁える。
【憂える】心配すること。心を痛める。
国の将来を憂える。
おかす(犯侵冒)
【侵す】領土や権利などを侵害する。
国境を侵す。権利を侵す。学問の自由を侵す。
【冒す】あえて行う。神聖なものを汚す。
危険を冒す。激しい雨を冒して行く。尊厳を冒す。
【犯す】法律や倫理などに反する。
法を犯す。過ちを犯す。罪を犯す。ミスを犯す。
おくる(送贈)
【贈る】金品などを人に与える。
お祝いの品を贈る。感謝状を贈る。名誉博士の称号を贈る。
【送る】届ける。見送る。次に移す。過ごす。
荷物を送る。声援を送る。送り状。卒業生を送る。順に席を送る。楽しい日々を送る。
おくれる(遅後)
【後れる】後ろになる。取り残される。
先頭から後(遅)れる*。人に後(遅)れを取る*。気後れする。後れ毛。死に後れる。
【遅れる】時刻や日時に間に合わない。進み方が遅い。
完成が遅れる。会合に遅れる。手遅れになる。開発の遅れた地域。出世が遅れる。
*「先頭からおくれる」については、「先頭より後ろの位置になる」という意で「後」を当てるが、「先頭より進み方が遅い」という視点から捉えて、「遅」を当てることもできる。
また、「人におくれを取る」についても、このような考え方で、「後」と「遅」のそれぞれを当てることができる。
おこす(起興)
【興す】始めて盛んにする。
産業を興す。没落した家を興す。
【起こす】立たせる。新たに始める。発生する。目を覚まさせる。
体を起こす。訴訟を起こす。事業を起こす*。やる気を起こす。朝早く起こす。
*「事業をおこす」の「おこす」については、「新たに始める」意で「起」を当てるが、その事業を「(始めて)盛んにする」という視点から捉えて、「興」を当てることもできる。
おこる(起興)
【興る】始めて盛んにする。
国が興る。
【起こる】立たせる。新たに始める。発生する。目を覚まさせる。
持病が起こる。物事の起こり。事件が起こる。
おさえる(押抑)
【抑える】勢いを止める。こらえる。
物価の上昇を抑える。反撃を抑える。要求を抑える。怒りを抑える。
【押さえる】力を加えて動かないようにする。確保する。つかむ。手などで覆う。
紙の端を押さえる。証拠を押さえる。差し押さえる。要点を押さえる。耳を押さえる。
おさまる(収納治修)
【修まる】人格や行いを立派にする。身に付ける。
【収まる】中に入る。収束する。手に入れる。良い結果を得る。
博物館に収まる。争いが収まる。丸く収まる。
【治まる】問題のない状態になる。統治する。
痛みが治まる。せきが治まる。国内がよく治まる。
【納まる】あるべきところに落ち着く。とどめる。引き渡す。終わりにする。
国庫に納まる。社長の椅子に納まる。
おさめる(収納治修)
【修める】人格や行いを立派にする。身に付ける。
身を修める。学を修める。ラテン語を修める。
【収める】中に入る。収束する。手に入れる。良い結果を得る。
目録に収める。手中に収める。効果を収める。成功を収める。
【治める】問題のない状態になる。統治する。
領地を治める。
【納める】あるべきところに落ち着く。とどめる。引き渡す。終わりにする。
税を納める。に納める。注文の品を納める。歌い納める。見納め。
おす(押推)
【押す】上や横などから力を加える。
ベルを押す。印を押す。横車を押す。押し付けがましい。
【推す】推薦する。推測する。推進する。
会長に推す。推して知るべしだ。計画を推し進める。
おそれ(恐畏虞)
【恐れ】おそろしいと感じる。
死への恐れが強い。報復を恐れて逃亡する。
【畏れ】おそれ敬う。かたじけなく思う。
神仏に対する畏れ。師を畏れ敬う。畏(恐)れ多いお言葉*。
【虞**】心配・懸念。
*「おそれ多いお言葉」の「おそれ」については、「かたじけなく思う」という意で「畏」を当てるが、「恐れ入る」「恐縮」などの語との関連から、「恐」を当てることも多い。
**「公の秩序又は善良の風俗を害する虞がある……(「日本国憲法」第82 条)」というように、「心配・懸念」の意で用いる「おそれ」に対して「虞」を当てるが、現在の表記実態としては、「恐れ」又は「おそれ」を用いることが一般的である。
おそれる(恐畏)
【恐れる】おそろしいと感じる。
失敗を恐れるな。
【畏れる】おそれ敬う。かたじけなく思う。
おどる(踊躍)
【踊る】リズムに合わせて体を動かす。操られる。
音楽に乗って踊る。盆踊り。踊り場。踊らされて動く。甘言に踊らされる。
【躍る】跳び上がる。心が弾む。
吉報に躍り上がって喜ぶ。小躍りする。胸が躍る思い。心躍る出来事。
おもて(表面)
【表】(⇔裏)。表面や正面など主だった方。公になること。家の外。
表と裏。表玄関。表参道。畳の表替え。表向き。不祥事が表沙汰になる。表で遊ぶ。
【面】顔。物の表面や外面。
面を伏せる。湖の面に映る山影。批判の矢面に立つ。
おりる(降下)
【下りる】上から下へ動く。切り落とす。引き出す。新しくする。
幕が下りる。錠が下りる。許可が下りる。
【降りる】乗り物から出る。高い所から低い所へ移る。辞めさせる。
電車を降りる。高所から飛び降りる。月面に降り立つ。霜が降りる。
おろす(降下卸)
【下ろす】上から下へ動く。切り落とす。引き出す。新しくする。
肩の荷を下ろす。腰を下ろす。枝を下ろす。貯金を下ろす。下ろし立ての背広。書き下ろしの短編小説。
【卸す】問屋が小売店に売り渡す。
小売りに卸す。定価の6掛けで卸す。卸売物価指数。卸問屋を営む。卸値。
【降ろす】乗り物から出る。高い所から低い所へ移る。辞めさせる。
病院の前で車から降ろす。主役から降ろされる。
【】か行【】
かえす(返帰)
【帰す】自分の家や元の場所に戻る。
親元へ帰す。
【返す】元の持ち主や元の状態などに戻る。向きを逆にする。重ねて行う。
持ち主に返す。借金を返す。恩返し。手のひらを返す。言葉を返す。読み返す。思い返す。
かえりみる(顧省)
【省みる】自らを振り返る。反省する。
我が身を省みる。自らを省みて恥じるところがない。
【顧みる】過ぎ去ったことを思い返す。気にする。
半生を顧みる。家庭を顧みる余裕がない。結果を顧みない。
かえる(変換替代)
【代える】ある役割を別のものにさせる。
書面をもって挨拶に代える。投手を代える。余人をもって代え難い。
【変える】前と異なる状態になる。
形を変える。観点を変える。顔色を変える。
【換える】物と物を交換する。
物を金に換える。名義を書き換える。電車を乗り換える。
【替える】新しく別のものにする。
頭を切り替える。クラス替えをする。振り替え休日。図表を差し替える*。替え歌。
*「差しかえる」「入れかえる」「組みかえる」などの「かえる」については、「新しく別のものにする」意で「替」を当てるが、別のものと「交換する」という視点から捉えて、「換」を当てることもある。
かえる(返帰)
【帰る】自分の家や元の場所に戻る。
故郷へ帰る。生きて帰る。帰らぬ人となる。帰り道。
【返る】元の持ち主や元の状態などに戻る。向きを逆にする。重ねて行う。
正気に返る。返り咲き。とんぼ返り。
かおり(香薫)
【薫り】主に比喩的あるいは抽象的なかおり。
文化の薫り。初夏の薫り。
【香り】鼻で感じられる良い匂い。
茶の香り。香水の香り。
かおる(香薫)
【薫る】主に比喩的あるいは抽象的なかおり。
菊薫る佳日。風薫る五月。
【香る】鼻で感じられる良い匂い。
菊が香る。梅の花が香る。
かかる(掛懸架係)
【係る】関係する。
本件に係る訴訟。名誉に係る重要な問題。係り結び。
【懸かる】宙に浮く。託す。
月が中天に懸かる。雲が懸かる。優勝が懸かった試合。
【掛かる】他に及ぶ。ぶら下げる。上から下に動く。上に置く。作用する。
迷惑が掛かる。疑いが掛かる。
【架かる】一方から他方へ差し渡す。
橋が架かる。ケーブルが架かる。
かく(書描)
【描く】絵や図に表す。
油絵を描く。ノートに地図を描く。漫画を描く。設計図を描く。眉を描く。
【書く】文字や文章を記す。
漢字を書く。楷書で氏名を書く。手紙を書く。小説を書く。日記を書く。
かける(掛懸架賭)
【懸ける】宙に浮く。託す。
懸(架)け橋*。賞金を懸ける。命を懸けて戦う。
【掛ける】他に及ぶ。ぶら下げる。上から下に動く。上に置く。作用する。
言葉を掛ける。看板を掛ける。壁掛け。お湯を掛ける。布団を掛ける。腰を掛ける。ブレーキを掛ける。保険を掛ける。
【架ける】一方から他方へ差し渡す。
鉄橋を架ける。電線を架ける。
【賭ける】賭け事をする。
大金を賭ける。賭けに勝つ。危険な賭け。
*「かけ橋」は、本来、谷をまたいで「宙に浮く」ようにかけ渡した、つり橋のようなもので、「懸」を当てるが、「一方から他方へ差し渡す」という視点から捉えて、「架」を当てることも多い。
かげ(陰影)
【影】光が遮られてできる黒いもの。光。姿。
障子に影が映る。影も形もない。影が薄い。月影。影を潜める。島影が見える。
【陰】光の当たらない所。目の届かない所。
山の陰。木陰で休む。日陰に入る。陰で支える。陰の声。陰口を利く。
かた(形型)
【型】決まった形式。タイプ。
型にはまる。型破りな青年。大型の台風。2014年型の自動車。血液型。鋳型。
【形】目に見える形状。フォーム。
ピラミッド形の建物。扇形の土地。跡形もない。柔道の形を習う。水泳の自由形。
かたい(堅固硬)
【固い】結び付きが強い。揺るがない。
団結が固い。固い友情。固い決意。固く信じる。頭が固い。
【堅い】中身が詰まっていて強い。確かである。
堅い材木。堅い守り。手堅い商売。合格は堅い。口が堅い。堅苦しい。
【硬い】(⇔軟らかい)。外力に強い。こわばっている。
硬い石。硬い殻を割る。硬い表現。表情が硬い。選手が緊張で硬くなっている。
かま(釜窯)
【窯】焼き物などを作る装置。
炭を焼く窯。窯元に話を聞く。登り窯。
【釜】炊飯などをするための器具。
鍋と釜。釜飯。電気釜。風呂釜。釜揚げうどん。
かわ(皮革)
【皮】動植物の表皮。本質を隠すもの。
虎の皮。木の皮。面の皮が厚い。化けの皮が剥がれる。
【革】加工した獣の皮。
革のバンド。革製品を買う。革靴。なめし革。革ジャンパー。革細工。
かわく(乾渇)
【乾く】水分がなくなる。
空気が乾く。干し物が乾く。乾いた土。舌の根の乾かぬうちに。
【渇く】喉に潤いがなくなる。強く求める。
喉が渇く。渇きを覚える。心の渇きを癒やす。親の愛情に渇く。
かわる(変換替代)
【代わる】ある役割を別のものにさせる。
父に代わって言う。身代わりになる。親代わり。
【変わる】前と異なる状態になる。
位置が変わる。気が変わる。心変わりする。声変わり。
【換わる】物と物を交換する。
現金に換わる。
【替わる】新しく別のものにする。
入れ替わる。日替わり定食。
きく(利効)
【利く】十分に働く。可能である。
左手が利く。目が利く。機転が利く。無理が利く。小回りが利く。
【効く】効果・効能が表れる。
薬が効く。宣伝が効く。効き目がある。
きく(聞聴)
【聞く】音が耳に入る。受け入れる。問う。嗅ぐ。
話し声を聞く。物音を聞いた。うわさを聞く。聞き流しにする。願いを聞く。親の言うことを聞く。転居した事情を聞く。駅までの道を聞く。香を聞く。
【聴く】身を入れて耳を傾けて聞く。
音楽を聴く。国民の声を聴く。恩師の最終講義を聴く。
きる(切斬)
【切る】刃物で断ち分ける。つながりを断つ。
野菜を切る。切り傷。期限を切る。電源を切る。縁を切る。電話を切る。
【斬る】刀で傷つける。鋭く批判する。
武士が敵を斬(切)り捨てる*。世相を斬る。
*「武士が敵をきり捨てる」の「きり捨てる」については、「刀で傷つける」意で「斬」を当てるが、「刃物で断ち分ける」意で広く一般に使われる「切」を当てることもできる。
きわまる(窮極)
【極まる】限界・頂点・最上に至る。
不都合極まる言動。
【窮まる】行き詰まる。突き詰める。
進退窮まる。窮まりなき宇宙。
きわめる(窮極究)
【極める】限界・頂点・最上に至る。
栄華を極める。山頂を極める。極めて優秀な成績。見極める。
【究める】奥深いところに達する。
学を究(窮)める*。
【窮める】行き詰まる。突き詰める。
真理を窮(究)める*。
*「突き詰める」意で用いる「窮」と、「奥深いところに達する」意で用いる「究」については、「突き詰めた結果、達した状態・状況」と「奥深いところに達した状態・状況」とがほぼ同義になることから、この意で用いる「窮」と「究」は、どちらを当てることもできる。
こう(請乞)
【乞う】そうするように強く願い求める。
乞う御期待。命乞いをする。雨乞いの儀式。慈悲を乞う。
【請う】そうするように相手に求める。
認可を請う。案内を請(乞)う*。紹介を請(乞)う*。
*「案内をこう」「紹介をこう」などの「こう」は、「そうするように相手に求める」意で「請」を当てるが、相手に対して「そうするようにお願いする」という意味合いを強く出したい場合には、「乞」を当てることもできる。
こえる(越超)
【超える】ある基準・範囲・程度を上回る。
現代の技術水準を超える建築物。人間の能力を超える。想定を超える大きな災害。10万円を超える額。
【越える】ある場所・地点・時を過ぎて、その先に進む。
県境を越える。選手としてのピークを越える。困難を乗り越える。
こす(越超)
【超す】ある基準・範囲・程度を上回る。
1億人を超す人口。
【越す】ある場所・地点・時を過ぎて、その先に進む。
峠を越す。年を越す。度を越す。勝ち越す。
こたえる(答応)
【応える】応じる。報いる。
時代の要請に応える。期待に応える。声援に応える。恩顧に応える。
【答える】解答する。返事をする。
設問に答える。質問に対して的確に答える。名前を呼ばれて答える。
こむ(混込)
【混む】混雑する。
電車が混(込)む*。混(込)み合う店内*。人混(込)みを避ける*。
【込む】重なる。入り組む。
負けが込む。日程が込んでいる。仕事が立て込む。手の込んだ細工を施す。
*「混雑する」意では、元々、多くの人や物が重なるように1か所に集まる様子から「込む」と書かれてきたが、現在は、「混雑」という語との関連から「混む」と書く方が一般的である。
【】さ行【】
さがす(探捜)
【捜す】所在の分からない物や人を尋ね求める。
うちの中を捜す。犯人を捜す。紛失物を捜す。行方不明者を捜す。
【探す】欲しいものを尋ね求める。
貸家を探す。仕事を探す。講演の題材を探す。他人の粗を探す。
さく(裂割)
【割く】一部を分け与える。
時間を割く。事件の報道に紙面を割く。警備のために人手を割く。
【裂く】破る。引き離す。
布を裂く。生木を裂く。二人の仲を裂く。岩の裂け目。切り裂く。
さげる(下提)
【下げる】低くする。下に垂らす。
値段を下げる。室温を下げる。問題のレベルを下げる。等級を下げる。軒に下げる。
【提げる】つるすように手に持つ。
大きな荷物を手に提げる。手提げかばんで通学する。手提げ金庫。
さす(差指刺挿)
【刺す】とがった物を突き入れる。刺激を与える。野球でアウトにする。
針を刺す。蜂に刺される。串刺しにする。鼻を刺す嫌な臭い。本塁で刺される。
【差す】挟み込む。かざす。注ぐ。生じる。
腰に刀を差す。抜き差しならない状況にある。傘を差す。日が差す。目薬を差す。差しつ差されつ。顔に赤みが差す。嫌気が差す。魔が差す。
【指す】方向・事物などを明らかに示す。
目的地を指して進む。名指しをする。授業中に何度も指された。指し示す。
【挿す】細長い物を中に入れる。
花瓶に花を挿す。髪にかんざしを挿す。一輪挿し。
さます(覚冷)
【冷ます】温度を下げる。高ぶった感情などを冷やす。
湯冷まし。
【覚ます】睡眠や迷いなどの状態から元に戻る。
太平の眠りを覚ます。迷いを覚ます。
さめる(覚冷)
【冷める】温度を下げる。高ぶった感情などを冷やす。
湯が冷める。料理が冷める。熱が冷める。興奮が冷める。
【覚める】睡眠や迷いなどの状態から元に戻る。
目が覚める。寝覚めが悪い。
さわる(触障)
【触る】触れる。関わり合う。
そっと手で触る。展示品に触らない。政治的な問題には触らない。
【障る】害や妨げになる。不快になる。
激務が体に障る。出世に障る。気に障る言い方をされる。
しずまる(静鎮)
【鎮まる】押さえ付けて落ち着かせる。鎮座する。
内乱が鎮まる。神々が鎮まる。
【静まる】動きがなくなり落ち着く。
心が静まる。嵐が静まる。
しずめる(静鎮沈)
【沈める】水中などに没するようにする。低くする。
船を沈める。ベッドに身を沈める。身を沈めて銃弾をよける。
【鎮める】押さえ付けて落ち着かせる。鎮座する。
反乱を鎮める。痛みを鎮める。せきを鎮める薬。
【静める】動きがなくなり落ち着く。
騒がしい場内を静める。気を静める。
しぼる(絞搾)
【搾る】締め付けて液体を取り出す。無理に取り立てる。
乳を搾る。レモンを搾った汁。ゴマの油を搾る。年貢を搾り取られる。
【絞る】ねじって水分を出す。無理に出す。小さくする。
手拭いを絞る。知恵を絞る。声を振り絞る。範囲を絞る。音量を絞る。
しまる(締絞閉)
【絞まる】首の周りを強く圧迫する。
ネクタイで首が絞まって苦しい。
【締まる】緩みのないようにする。区切りを付ける。
ひもが締まる。引き締まった顔。
【閉まる】開いているものを閉じる。
戸が閉まる。カーテンが閉まる。
しめる(締絞閉)
【絞める】首の周りを強く圧迫する。
柔道の絞め技。自らの首を絞める発言。
【締める】緩みのないようにする。区切りを付ける。
帯を締める。ねじを締める。心を引き締める。財布のひもを締める。羽交い締め。売上げを月末で締める。申し込みの締め切り。
【閉める】開いているものを閉じる。
蓋を閉める。店を閉める。扉を閉め切りにする。
すすめる(進勧薦)
【勧める*】そうするように働き掛ける。
入会を勧める。転地を勧める。読書を勧める。辞任を勧める。
【薦める*】推薦する。
候補者として薦める。良書を薦める。お薦めの銘柄を尋ねる。
【進める】前や先に動かす。物事を進行させる。
前へ進める。時計を進める。交渉を進める。議事を進める。
*「勧める」と「薦める」の使い分けについては、例えば、「読書」といった行為(本を読む)をするように働き掛けたり、促したりする場合に「勧める」を用い、「候補者」や「良書」といった特定の人や物がそれにふさわしい、望ましいとして推薦する場合に「薦める」を用いる。
する(刷擦)
【刷る】印刷する。
名刺を刷る。新聞を刷る。版画を刷る。社名を刷り込む。刷り物。
【擦る】こする。
転んで膝を擦りむく。マッチを擦る。擦り傷。洋服が擦り切れる。
すわる(座据)
【座る】腰を下ろす。ある位置や地位に就く。
椅子に座る。上座に座る。社長のポストに座る。
【据わる】安定する。動かない状態になる。
赤ん坊の首が据わる。目が据わる。腹の据わった人物。
せめる(攻責)
【攻める】攻撃する。
敵の陣地を一気に攻める。積極的に攻め込む。兵糧攻めにする。質問攻めにする。
【責める】非難する。苦しめる。
過失を責める。無責任な言動を責める。自らを繰り返し責める。拷問で責められる。
そう(沿添)
【沿う】長く続いているものや決まりなどから離れないようにする。
川沿いの家。線路に沿って歩く。決定された方針に沿(添)って行動する*。希望に沿(添)う*。
【添う】そばに付いている。夫婦になる。
母に寄り添って歩く。病人の付き添い。仲むつまじく添い遂げる。連れ添う。
*「沿う」は「決まりなどから離れないようにする」、「添う」は「そばに付いている」の意で、どちらも「その近くから離れない」という共通の意を持つため、「方針」や「希望」に「そう」という場合には、「沿」と「添」のどちらも当てることができる。
そなえる(備供)
【供える】神仏などの前に物をささげる。
お神酒を供える。霊前に花を供える。鏡餅を供える。お供え物。
【備える】準備する。具備する。
台風に備える。老後の備え。各部屋に消火器を備える。防犯カメラを備えた施設。
【】た行【】
たえる(耐堪)
【堪える】その能力や価値がある。その感情を抑える。
任に堪える。批判に堪える学説。鑑賞に堪えない。見るに堪えない作品。憂慮に堪えない。遺憾に堪えない。
【耐える】苦しいことや外部の圧力などをこらえる。
重圧に耐える。苦痛に耐える。猛暑に耐える。風雪に耐える。困苦欠乏に耐える。
たずねる(尋訪)
【尋ねる】問う。捜し求める。調べる。
道を尋ねる。研究者に尋ねる。失踪した友人を尋ねる。尋ね人。由来を尋ねる。
【訪ねる】おとずれる。
知人を訪ねる。史跡を訪ねる。古都を訪ねる旅。教え子が訪ねてくる。
たたかう(戦闘)
【戦う】武力や知力などを使って争う。勝ち負けや優劣を競う。
敵と戦う。選挙で戦う。優勝を懸けて戦う。意見を戦わせる。
【闘う】困難や障害などに打ち勝とうとする。闘争する。
病気と闘う。貧苦と闘う。寒さと闘う。自分との闘い。労使の闘い。
たっとい・とうとい(尊貴)
【尊い】尊厳があり敬うべきである。
尊い神。尊い犠牲を払う。
【貴い】貴重である。
貴い資料。貴い体験。
たっとぶ・とうとぶ(尊貴)
【尊ぶ】尊厳があり敬うべきである。
神仏を尊ぶ。祖先を尊ぶ。
【貴ぶ】貴重である。
和をもって貴しとなす。時間を貴ぶ。
たつ(断絶裁)
【断つ】つながっていたものを切り離す。やめる。
退路を断つ。国交を断(絶)つ*。関係を断(絶)つ*。快刀乱麻を断つ。酒を断つ。
【絶つ】続くはずのものを途中で切る。途絶える。
縁を絶つ。命を絶つ。消息を絶つ。最後の望みが絶たれる。交通事故が後を絶たない。
【裁つ】布や紙をある寸法に合わせて切る。
生地を裁つ。着物を裁つ。紙を裁つ。裁ちばさみ。
*「国交をたつ」や「関係をたつ」の「たつ」については、「つながっていたものを切り離す」意で「断」を当てるが、「続くはずのものを途中で切る」という視点から捉えて、「絶」を当てることもできる。
たつ(立建)
【建つ】建物や国などを造る。
家が建つ。
【立つ】直立する。ある状況や立場に身を置く。離れる。成立する。
演壇に立つ。鳥肌が立つ。優位に立つ。岐路に立つ。使者に立つ。席を立つ。見通しが立つ。評判が立つ。
たてる(立建)
【建てる】建物や国などを造る。
ビルを建てる。銅像を建てる。一戸建ての家。国を建てる。都を建てる。
【立てる】直立する。ある状況や立場に身を置く。離れる。成立する。
計画を立てる。手柄を立てる。相手の顔を立てる。
たま(玉球弾)
【弾】弾丸。
拳銃の弾。大砲に弾を込める。流れ弾に当たって大けがをする。
【玉】宝石。円形や球体のもの。
玉を磨く。玉にきず。運動会の玉入れ。シャボン玉。玉砂利。善玉悪玉。
【球】球技に使うボール。電球。
速い球を投げる。決め球を持っている。ピンポン球。電気の球。
つかう(使遣)
【使う】人や物などを用いる。
通勤に車を使う。電力を使う。機械を使って仕事をする。予算を使う。道具を使う。人間関係に神経を使う。頭を使う。人使いが荒い。大金を使う。体力を使う仕事。
【遣う】十分に働かせる。
心を遣(使)う*。気を遣(使)う*。安否を気遣う。息遣いが荒い。心遣い。言葉遣い。仮名遣い。筆遣い。人形遣い。上目遣い。無駄遣い。金遣い。小遣い銭。
*現在の表記実態としては、「使う」が広く用いられる関係で、「遣う」を動詞の形で用いることは少なく、「○○遣い」と名詞の形で用いることがほとんどである。特に、心の働き、技や金銭などに関わる「○○づかい」の場合に「遣」を当てることが多い。
つく(付着就)
【付く】付着する。加わる。意識などを働かせる。
墨が顔に付く。足跡が付く。利息が付く。味方に付く。目に付く。
【就く】仕事や役職、ある状況などに身を置く。
職に就く。床に就く。緒に就く。帰路に就く。眠りに就く。
【着く】達する。ある場所を占める。着る。
手紙が着く。東京に着く。席に着く。
つくる(作造創)
【作る】こしらえる。
米を作る。規則を作る。新記録を作る。計画を作る。詩を作る。笑顔を作る。会社を作る。機会を作る。組織を作る。
【創る*】独創性のあるものを生み出す。
新しい文化を創(作)る。画期的な商品を創(作)り出す。
【造る】大きなものをこしらえる。醸造する。
船を造る。庭園を造る。宅地を造る。道路を造る。数寄屋造りの家。酒を造る。
*一般的には「創る」の代わりに「作る」と表記しても差し支えないが、事柄の「独創性」を明確に示したい場合には、「創る」を用いる。
つぐ(次継接)
【接ぐ】つなぎ合わせる。
骨を接ぐ。新しいパイプを接ぐ。接ぎ木。
【次ぐ】すぐ後に続く。
事件が相次ぐ。首相に次ぐ実力者。富士山に次いで高い山。次の日。
【継ぐ】後を受けて続ける。足す。
跡を継ぐ。引き継ぐ。布を継ぐ。言葉を継ぐ。継ぎ目。継ぎを当てる。
つける(付着就)
【付ける】付着する。加わる。意識などを働かせる。
知識を身に付(着)ける*。名前を付ける。条件を付ける。付け加える。気を付ける。
【就ける】仕事や役職、ある状況などに身を置く。
役に就ける。
【着ける】達する。ある場所を占める。着る。
船を岸に着ける。車を正面玄関に着ける。衣服を身に着ける。
*「知識を身につける」の「つける」は、「付着する」意で「付」を当てるが、「知識」を「着る」という比喩的な視点から捉えて、「着」を当てることもできる。
つつしむ(慎謹)
【慎む】控え目にする。
身を慎む。酒を慎む。言葉を慎む。
【謹む】かしこまる。
謹んで承る。謹んで祝意を表する。
つとまる(勤務)
【務まる】役目や任務を果たす。
彼には主役は務まらない。会長が務まるかどうか不安だ。
【勤まる】給料をもらって仕事をする。仏事を行う。
この会社は私には勤まらない。
つとめる(勤務努)
【努める】力を尽くす。努力する。
完成に努める。解決に努める。努めて早起きする。
【務める】役目や任務を果たす。
議長を務める。親の務めを果たす。
【勤める】給料をもらって仕事をする。仏事を行う。
銀行に勤める。永年勤め上げた人。勤め人。本堂でお勤めをする。法事を勤める。
とかす(解溶)
【溶かす】液状にする。固形物などを液体に入れて混ぜる。一体となる。
鉄を溶かす。絵の具を溶かす。
【解かす】固まっていたものが緩む。答えを出す。元の状態に戻る。
相手の警戒心を解かす。
とく(解溶)
【溶く】液状にする。固形物などを液体に入れて混ぜる。一体となる。
小麦粉を水で溶く。
【解く】固まっていたものが緩む。答えを出す。元の状態に戻る。
結び目を解く。包囲を解く。会長の任を解く。
とける(解溶)
【溶ける】液状にする。固形物などを液体に入れて混ぜる。一体となる。
雪や氷が溶(解)ける*。チョコレートが溶ける。砂糖が水に溶ける。地域社会に溶け込む。
【解ける】固まっていたものが緩む。答えを出す。元の状態に戻る。
雪解け*。問題が解ける。緊張が解ける。誤解が解ける。
*「雪や氷がとける」の「とける」については、「雪や氷が液状になる」意で「溶」を当てるが、「固まっていた雪や氷が緩む」と捉えて「解」を当てることもできる。「雪解け」はこのような捉え方で「解」を用いるものである。
ととのう(整調)
【整う】乱れがない状態になる。
体制が整う。整った文章。
【調う】必要なものがそろう。望ましい状態にする。
家財道具が調う。
ととのえる(整調)
【整える】乱れがない状態になる。
隊列を整える。身辺を整える。呼吸を整える。
【調える】必要なものがそろう。望ましい状態にする。
旅行の支度を調える。費用を調える。味を調える。
とぶ(飛跳)
【跳ぶ】地面を蹴って高く上がる。
溝を跳ぶ。三段跳び。跳び上がって喜ぶ。跳びはねる*。うれしくて跳び回る。縄跳びをする。跳び箱。
【飛ぶ】空中を移動する。速く移動する。広まる。順序どおりでなく先に進む。
鳥が空を飛ぶ。海に飛び込む。アメリカに飛ぶ。家を飛び出す。デマが飛ぶ。うわさが飛ぶ。途中を飛ばして読む。飛び級。飛び石。
*「跳」は、常用漢字表に「とぶ」と「はねる」の二つの訓が採られているので、「跳び跳ねる」と表記することができるが、読みやすさを考えて「跳びはねる」と表記することが多い。
とまる(止留泊)
【止まる】動きがなくなる。
交通が止まる。水道が止まる。小鳥が木の枝に止(留)まる*。笑いが止まらない。止まり木。
【泊まる】宿泊する。停泊する。
宿直室に泊まる。船が港に泊まる。
【留まる】固定される。感覚に残る。とどめる。
目に留まる。
*「小鳥が木の枝にとまる」の「とまる」については、小鳥が飛ぶのをやめて「木の枝に静止する(動きがなくなる)」意で「止」を当てるが、「木の枝にとどまっている(固定される)」という視点から捉えて、「留」を当てることもできる。
とめる(止留泊)
【止める】動きがなくなる。
息を止める。車を止める。通行止め。
【泊める】宿泊する。停泊する。
友達を家に泊める。
【留める】固定される。感覚に残る。とどめる。
ピンで留める。ボタンを留める。心に留める。留め置く。局留めで送る。
とらえる(捕捉)
【捉える】的確につかむ。
文章の要点を捉える。問題の捉え方が難しい。真相を捉える。聴衆の心を捉える。
【捕らえる】取り押さえる。
逃げようとする犯人を捕らえる。獲物の捕らえ方。密漁船を捕らえる。
とる(取採執捕撮)
【取る】手で持つ。手に入れる。書き記す。つながる。除く。
本を手に取る。魚を取(捕)る*。資格を取る。新聞を取る。政権を取る。年を取る。メモを取る。連絡を取る。着物の汚れを取る。疲れを取る。痛みを取る。
【執る】手に持って使う。役目として事に当たる。
筆を執る。事務を執る。指揮を執る。政務を執る。式を執り行う。
【捕る】つかまえる。
ねずみを捕る。鯨を捕る。外野フライを捕る。生け捕る。捕り物。
【採る】採取する。採用する。採決する。
血を採る。きのこを採る。指紋を採る。新入社員を採る。こちらの案を採る。会議で決を採る。
【撮る】撮影する。
写真を撮る。映画を撮る。ビデオカメラで撮る。
*「魚をとる」の「とる」は「手に入れる」という意で「取」を当てるが、「つかまえる」という視点から捉えて、「捕」を当てることもできる。
【】な行【】
※字数オーバーにつき、次ページへ、、 <()>
(出展; /12Net Corporation.)
ーーー 初版20250105
ー (画像・ 1) 「下」も多いと思うが、「生」なのですね、、 /読み方が一番多い漢字は“生”。何通りあるのか?」について考える - 団塊オヤジの短編小説goo
(画像・ 2) /日経 校閲 on X: "常用漢字表(本表)では「生」に12通りの読み方が示されており、このうち「生まれる・生む」など同じ読みのものを1つと数えると8通りになります。さらに付表には「芝生(しばふ)」「弥生(やよい)」もあります。1つの字がこれだけの読み方をするの ...
(画像・ 3) /小学生で習う漢字の難読訓読み30選 | 鈴音色
(画像・ 4)/(画像・)/(画像・)/
ー※以下は時節項画像👇 👉(画像・)/ー