前回の記事までにLubuntuOSとして使用することにした元・WindowsXPのLX50Hですが、
約14年前のパソコンであるだけにさしものLubuntuであっても動作が時折カクつきます。
これを使い続けるのは辛いものがあるので、可能な限り使うに耐えられるようにグレードアップすることにしました。
交換対象部品一覧
パーツ | 交換前 | 交換後 |
---|---|---|
メモリ(DDR PC3200) | 768MB(512MB + 256MB) | 2GB(1GB + 1GB) |
CPU | Intel Celeron 2.6GHz (型番:SL6VV) | Intel Pentium 4 2.8GHz (型番:SL6PF) |
部品交換
以下に部品交換の手順を記します。
- まず最初にパソコンのガワを外します。パソコンの背側のうち白色の部分にある4つのネジを外します。
- 次にディスプレイの白いカバーを、側面にある溝に沿って半分に分けます。マイナスドライバーなどを用いて隙間を作り、指などを入れてこじ開けなければいけません。
写真のようになります。
- カバーを外すとさらに金属のカバーが出てくるのでこれも外します。傍に『1』という刻印があるネジを外します。
- 金属のカバーを外すとマザーボードがお目見えです。いよいよ部品を取り換えていきます。
- メモリーの交換
本体背面(マザーボードの正面)から向かって左上に位置するのがメモリです。各メモリごとに、サイドの白く小さなレバーを押してメモリを取り外し空いたスロットに新しいメモリを差し込みます。
- CPUの交換
- 本体背面(マザーボードの正面)の中央付近に位置する、上部にファンの付いた立方体の部品がCPUの発熱を抑えるためのヒートシンクです。このヒートシンクに覆いかぶさられる形でCPUが取り付けられているので、まずはこのヒートシンクを外す必要があります。
- ヒートシンク上部のファンのケーブルをマザーボードから外します。
写真の赤と黄色のケーブルです。
- このパソコンのヒートシンクは二つの金属製の抑えによって固定されているのでこれをを外す必要があります。方法としては「抑えのレバーのように平たい部分を手のひらで下に力を入れながらシンク側に押す」感じで取り外せます。
稚拙ながら写真に図を入れてみました。番号の順に矢印の向きに力を入れる感じです。
- 無事シンクを取り外せるとCPUが顔を見せます。灰色の汚れは古いグリスの凝固物なので、ウェットティッシュ等で拭き取りましょう。
- 後は古いCPUと新しいCPUを取り換え、新しいグリスを塗ります。グリスはCPUとヒートシンクとの熱伝導率を上げるためのものですが、厚くても薄すぎてもダメらしいです。自分はアイスのへらでグリスを塗りつけたのち、指で抉って厚さを調整しました。
- グリスを適切に塗った後は、逆の順番で部品を付けていきます。
- 本体背面(マザーボードの正面)の中央付近に位置する、上部にファンの付いた立方体の部品がCPUの発熱を抑えるためのヒートシンクです。このヒートシンクに覆いかぶさられる形でCPUが取り付けられているので、まずはこのヒートシンクを外す必要があります。
- パソコンの電源を入れ、BIOSの確認画面へと移動します。CPUの名前とメモリの容量が正しい値で表示されていれば認識できています。
- また、パソコンの起動中の温度を計測し、放熱がきちんとできているかを確認したほうが良いでしょう。Lubuntuの場合、lm-sensors等のツールを使用することで確かめることができます。今回使用したCPUは70度を超さなければきちんと動くようですが、私が実際に動かしてみたところ最高で52度を超えなかったのでこの方法では大丈夫だと思います。
交換後の使用感覚
CPUとメモリを取り換えた後、Lubuntu上での動作は確かに改善したと思います。複数のアプリケーションを起動させるとカクつくほか、動画サイトも再生されるまでかなり待つ必要がありますが、短いコーディングであれば使用できると思います。そう思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます