この度父親から長いこと使われていなかったパソコンを譲り受けました。
中身がWindows XPであるなど、このままでは使い物になりなさそうなので、実験がてら他のOSを動かしてみることにしました。
このパソコンは富士通のLX50Hという一体型パソコンであり、スペックは以下の通り
- CPU: Celeron 2.6GHz (32bit)
- メモリ: 768MHz (256MHzメモリ + 512MHzメモリ)
- HDD: 160GB
なんだこの骨董品... (今さら)
これでも5年位前までは家族共有で普通に使っていたのですが、自分でも信じられません ( _ _ ;
それはともかくOSです。上記のような低スペパソコンでも動かせるように設計された様々なOSが世に出ていますが、まず初めにChromeOSを使ってみることに。
注意: 32bit版ChromeOSですが、ChromeOSの開発チームがサポートを終了すると発表したことに伴い、ChromeOSのカスタムビルドを行っていた有志の製作者様もサポートを終了することを表明しています。
2018年6月現在、今回使用するOSは完全にサポートが遅れている状態のものであり今後のアップデートが行われる見込みはありません。
必要なもの
- 富士通 FMV-DESKPOWER LX50H
- USBメモリ 32GB
- ChromeOS カスタムビルド版イメージファイル (R60-9592.96.2017_09_20_2221)
- Win32 Desk Power
以下が作業の順序です。今回はいきなりHDDに上書きはせずにUSBブートで動かすことにしました。
- Chrome OSのビルド済みイメージファイルを Chromium OS Custom Build からダウンロードする
- ダウンロードしたイメージファイルを解凍し、Win32 Desk Imagerを用いてUSBメモリに書き込む
- LX50HにUSBメモリを差し込み電源を入れ、BIOS設定でOS起動をUSBメモリを最優先にしてから再起動する (こちらのサイト様が参考になります)
- Chrome OSが起動する
実際の動作について
Chrome OS on LX50H
自分自身の不手際(SDカードからではブートできないなど)意外とてこずってしまいましたがどうにか起動することに成功。
起動したばかりのChrome OSにはGoogle Chromeしか入っておらず、ブラウジングしかできません。
そこでGoogleのウェブストアからアプリなどをダウンロードする必要があります。(今回は深くは試していません)
ブラウジングの操作ですが、検索画面では特に我慢できなくなるほどの遅延ではなかったため少し驚きました。
が、サイトによっては動作が非常に重くなってしまい画像や動画が表示されるまで待たされることも多いです。
特にYoutubeでは再生された動画が、昔の携帯電話を思い出させるほど荒い画質になってしまいました。(これに関してはパソコンの限界なのか、我が家のインターネット環境が弱小のせいなのかわかりませんが...)
以下にGoogleの検索フォームからTwitterを開くまでの録画を載せておきます。
結論としては、動かすことはできるがセキュリティや動作を鑑みてあまり実用的ではないと思います。
このパソコンには別の最適なOSが見つかるまで待っててもらうことになりそうです。