コミュニケーション作用とは、かりに相互に作用する個人対個人が動的なシステムとして連続的に構成を変化させ、さらに構造の変換の過程においてそれぞれのモードに、「心」を保ちつつ相互作用によって個人のうちで選択するなら、そのとき相互作用する個人は、コミュニケーション作用の再帰的、拡大的な領域として、結ばれた(絆)構造の転換の過程を構成していく。これらの結ばれた(絆)構造の転換の過程は、過程を通じて特定される合意行動を互いに触発するような領域を構成する。行動的に結ばれる(絆)個人が相互に他を方向づけ、行動に共通している一定のスタイルが、結ばれた(絆)構造の転換の過程を通じて特殊化されるようなコミュニケーション作用の合意領域、それが言語領域である。
こうした合意領域においてそれぞれの個人の行為は、客観的に覗く者にとっては、他者の行為が適用される物事に共通な性質の集合を構成するものとして見て取れるだろうし、その者自身の概念の領域においては、行為の合意が適用される物事の集合として扱うだろう。しかし、コミュニケーション作用や言語作用は本来情報の伝達を行なうものではない。・・・・・つづく。
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