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朝日新聞 / 「凍土壁の凍結『待った』 福島第一原発、汚染水漏れ懸念」

2016年02月14日 00時00分37秒 | フクイチ原発事故
ハッピー
‏@Happy11311 さんのツイート。

――国費320億円投入し2年の歳月をかけ、多くの作業員が被曝しながら完成させた凍土壁。うまくいくかどうかは未知数だけど、「関心ない」は酷いよ。

田中規制委員長「凍土壁関心ない」=処理の水、放出求める―福島第1
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160213-00000074-jij-soci … #Yahooニュース〔20:59 - 2016年2月13日 〕――

朝日新聞は、

規制委の考え方を

「汚染水漏れは何としても避けたい」立場としている

(下記〔資料〕参照)。

しかし、実際に

東電に要求しているのは、

「処理した水は海に捨てるという持続性のある形をつくらないと、廃炉は進まない」

ということだ

(下記〔資料-2〕参照)。

海に流せるのなら、

都合がいいだろうな。

しかし、「(持続的に)海に捨てる」

ようなことをすれば、

間違いなく、太平洋は死んでしまう。

「已む無し」

と考えているということだろうか。


<追記>

「凍土壁」に関して、

15日、段階的に運用する方向で合意した

(下記〔資料-3〕参照)。

しかし、

規制委の田中委員長は、

「少しばかり水の入るのを減らしたからといって、汚染水問題は解決しない」

と釘をさした。

2016年2月16日夜 記



〔資料〕

「凍土壁の凍結『待った』 福島第一原発、汚染水漏れ懸念」

   朝日新聞(2016年2月10日10時27分)

☆ 記事URL:http://digital.asahi.com/articles/ASJ24107QJ23ULBJ01G.html?rm=616



 東京電力が福島第一原発の汚染水対策の柱として建設している凍土壁が、凍結を始められない事態に陥っている。地下水の動きによっては汚染水の増加を抑えるどころか、逆に汚染水が漏れ出すおそれがあるとして、原子力規制委員会が凍結開始を認可しないからだ。東電は9日、工事の完了を発表したが、規制委を納得させられるかどうかは見通せない。

 凍土壁は1~4号機の建屋地下を長さ1500メートルの「氷の壁」で取り囲み、地下水を遮断する計画。計1568本の凍結管を約1メートル間隔で深さ30メートルまで埋め、零下30度に冷やした液体を循環させて周りの土を凍らせる。9日、最後に残った温度計の取り付け作業が終わり、スイッチを入れれば凍結できる状態になった。

 福島第一原発では、溶けた燃料が落ちている建屋地下に地下水が流れ込むことで、高濃度汚染水が生まれ続けている。凍土壁は抜本対策の柱として経済産業省の委員会が2013年5月に導入案をまとめ、東電が14年6月に着工。研究開発名目で約345億円の国費が投入された。稼働すれば、建屋そばの井戸で地下水をくみ上げるなど他の対策とあわせて、1日約400トンとされる地下水流入を100トンほどに減らせると東電は期待する。

 だが、凍土壁を認可する立場の規制委は当初から効果を疑問視してきた。「氷の壁」で囲んで地下水位が下がりすぎると、建屋にたまっている高濃度汚染水が逆に地中へ漏れ出してしまうリスクがあるからだ。

 ログイン前の続き安全に運用できるか審査する検討会で、東電に再三説明を求めてきた。他の対策もある中で凍土壁の早期凍結にこだわる東電への不信感もあり、田中俊一委員長は昨春、「凍土壁ができたら汚染水の問題がなくなるかのような変な錯覚をまき散らしているところに過ちがある」とまで述べた。

 実際、昨春に始まった試験凍結では、予想外に水位が下がる場所が見つかった。水位は場所ごとに異なり、流速や流れる向きも未解明な部分が多い。いったん凍らせると溶けるまでに2カ月ほどかかるといい、問題が起きてもすぐに後戻りできない。

 東電は「地下水の予測には限界がある」と認めるものの、水位が下がりすぎてもくみ上げ用の井戸から水を注入するなどして漏れを防げると主張している。

 敷地内にたまった処理済みの汚染水は70万トンを超え、タンクの増設も難しくなってきた。新たな汚染水の発生をとにかく減らしたい東電。汚染水漏れは何としても避けたい規制委。昨秋の検討会では「一日も早い判断が欲しい」と言う東電幹部に、更田豊志委員が「判断できる材料が得られていない。受け入れ難い」と声を荒らげた。

 隔たりが埋まらないまま工事完了が近づいた昨年12月。規制委は、建屋から汚染水が漏れ出すおそれが少ない凍土壁の部分凍結を文書で「提案」する異例の対応をとった。

 東電は全面凍結を目指す姿勢を崩さないが、「提案」の検討も進める。次の検討会は今月15日。広瀬直己社長は9日、廃炉の全体状況を説明するとして規制委を訪れ、凍土壁について田中委員長に「ご意見を踏まえ、しっかり(回答を)返していきたい」と話した。(熊井洋美)


〔資料-2〕

「田中規制委員長「凍土壁関心ない」=処理の水、放出求める―福島第1」

   時事通信( 2月13日(土)18時3分配信 )

☆ 記事URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160213-00000074-jij-soci

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は13日、東京電力福島第1原発を視察した。
 汚染水の増加抑制策として1~4号機建屋周囲の土壌を凍らせ、地下水の流入を減らす凍土遮水壁も視察したが、「少しばかり水が入るのを減らしたからといって、汚染水問題は解決しない。あまり関心はない」と述べた。
 田中委員長は「処理した水は海に捨てるという持続性のある形をつくらないと、廃炉は進まない」と指摘。汚染水の放射性物質を減らした上で海に放出するよう改めて求めた。第1原発を視察後、福島県楢葉町で記者団に語った。


〔資料-3〕

「凍土壁 大幅遅れ」

   日刊ゲンダイ(2016年2月17日<16日発行>)


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