HIVって、
そんなに騒がれなくなりました。
しかし、依然として
差別される人たちなのですね。
医者が自分の
担当したHIV感染者の末路について
映画の中で、
次のように語るくだりが
あるようです。
読みながら、何かこう背筋が
凍る思いがしました。
「最近死亡した7人の感染者の内、
2人は自殺、
2人は薬物接取、
2人は他殺(うち1人は夫に)、
1人は服薬拒否で命を落とした。
エイズが原因で
死亡した患者は1人もいない」
どうです?
(えっ!)
と思いませんか。
この報告を、
僕は、
「THE BIG ISSUE](VOL.235 2014 Mar.15 )所収、
稗田和博・文
「EYE 18」という記事
にあった坂上 香監督の粘り強い取材活動の紹介を通して
知りました。
なぜ、こんな個人情報が
話題かと言うと、
それが
HIVに感染した女性たちの
演劇活動を
していた理由だからです。
この人たちは、
もともと独立して
演劇活動をしていたわけではありません。
女囚たちの働きかけが
あったからです。
ここでも、
(えっ?)
となるでしょう。
監督の坂上さんは、
女囚たちの演劇集団
「メディア・プロジェクト」
に出会い、
米国での彼女たちの活動を
「ライファーズ(Lifers) 終身刑を超えて」
というタイトルの下に
映画として記録したとのことです。
その女囚たちと
HIV陽性者との出会いがあり、
そこで生まれた
演劇活動をまとめたものが
このブログ記事のタイトルにした
「トークバック 沈黙を破る女たち」
という映画になりました。
彼女たちに
なぜ、演劇が必要か――。
それは、
上掲HIVの専門医の
次の言葉の中にあると思います。
「HIVは貧困の病。
病気を隠すことが患者を孤立させ、
うつ状態に追い込んでいる」と。
タイトルにあるトークバックとは、
声を上げる・呼応しあうという意味なようです。
「カミングアウト」が
比較的近いかもしれないですね。
ただ、「カミングアウト」の場合は、
暴露の
ニューアンスが
あります。
エイズだとか、女囚というのは、
その意味では
秘密にされてません。
みんな知っているのです。
メデアという
演劇集団は、
公演の後、客席に乗り込み、
対話をするらしいのです。
その際、
台本はないです。
「彼女たちは、犯罪者ですよね」
という言葉を
投げかけられたりします。
そのときに、
「じゃあ、あなたは彼女が
3歳で性暴力を受けていたとき、
何をしてくれたの?」
という風な問い直しをすると言います。
演劇と言っても、
興味本位では観ることが
許されない雰囲気があるようです。
坂上監督の表現を借りれば、
「メデアは、
演じる側と観る側の境界を蹴破り、
社会の側も問う」
ということです。
要するに、社会の変容を求めての
活動らしいです。
この映画、
3月22日から渋谷シアター・イメージフォーラムほか、
全国順次公演されるとのことです。
最後に
映画の予告編を紹介。
映画『トークバック 沈黙を破る女たち』予告編
映画情報等は、↓のサイトから御入手できます。
☆ Out of Frame:http://outofframe.org/top.html
そんなに騒がれなくなりました。
しかし、依然として
差別される人たちなのですね。
医者が自分の
担当したHIV感染者の末路について
映画の中で、
次のように語るくだりが
あるようです。
読みながら、何かこう背筋が
凍る思いがしました。
「最近死亡した7人の感染者の内、
2人は自殺、
2人は薬物接取、
2人は他殺(うち1人は夫に)、
1人は服薬拒否で命を落とした。
エイズが原因で
死亡した患者は1人もいない」
どうです?
(えっ!)
と思いませんか。
この報告を、
僕は、
「THE BIG ISSUE](VOL.235 2014 Mar.15 )所収、
稗田和博・文
「EYE 18」という記事
にあった坂上 香監督の粘り強い取材活動の紹介を通して
知りました。
なぜ、こんな個人情報が
話題かと言うと、
それが
HIVに感染した女性たちの
演劇活動を
していた理由だからです。
この人たちは、
もともと独立して
演劇活動をしていたわけではありません。
女囚たちの働きかけが
あったからです。
ここでも、
(えっ?)
となるでしょう。
監督の坂上さんは、
女囚たちの演劇集団
「メディア・プロジェクト」
に出会い、
米国での彼女たちの活動を
「ライファーズ(Lifers) 終身刑を超えて」
というタイトルの下に
映画として記録したとのことです。
その女囚たちと
HIV陽性者との出会いがあり、
そこで生まれた
演劇活動をまとめたものが
このブログ記事のタイトルにした
「トークバック 沈黙を破る女たち」
という映画になりました。
彼女たちに
なぜ、演劇が必要か――。
それは、
上掲HIVの専門医の
次の言葉の中にあると思います。
「HIVは貧困の病。
病気を隠すことが患者を孤立させ、
うつ状態に追い込んでいる」と。
タイトルにあるトークバックとは、
声を上げる・呼応しあうという意味なようです。
「カミングアウト」が
比較的近いかもしれないですね。
ただ、「カミングアウト」の場合は、
暴露の
ニューアンスが
あります。
エイズだとか、女囚というのは、
その意味では
秘密にされてません。
みんな知っているのです。
メデアという
演劇集団は、
公演の後、客席に乗り込み、
対話をするらしいのです。
その際、
台本はないです。
「彼女たちは、犯罪者ですよね」
という言葉を
投げかけられたりします。
そのときに、
「じゃあ、あなたは彼女が
3歳で性暴力を受けていたとき、
何をしてくれたの?」
という風な問い直しをすると言います。
演劇と言っても、
興味本位では観ることが
許されない雰囲気があるようです。
坂上監督の表現を借りれば、
「メデアは、
演じる側と観る側の境界を蹴破り、
社会の側も問う」
ということです。
要するに、社会の変容を求めての
活動らしいです。
この映画、
3月22日から渋谷シアター・イメージフォーラムほか、
全国順次公演されるとのことです。
最後に
映画の予告編を紹介。
映画『トークバック 沈黙を破る女たち』予告編
映画情報等は、↓のサイトから御入手できます。
☆ Out of Frame:http://outofframe.org/top.html
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