<書き起こし>
典拠:サイト「みんな楽しくHappy♡がいい♪」
☆ 記事URL:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3527.html
いよいよ今日から、これからの国の行方、あるいは東京の行方、
あるいは私たちの生き方にもかかわる大事な選択の機会がやってまいりました。
わたくしは沢山の事を訴えたいんですが、絞って言いますと、
ひとつはちょっと抽象的になりますが、「価値観の問題」とでも言ってもいいのかもと思っています。
ふたつめは「平和にかかわる問題」。
これもちょっと抽象的な言い方かもしれません。オリンピックとかいろいろな事があると思いますが。
それからみっつめは「原発の問題」。
主にこの3点について私はこの都知事選で都民の皆さんに訴えをしていきたいと思っています。
「価値観の問題」
最初の「価値観の問題」というのは、
私は政治の世界を引いてから15年余り、
田舎に引っ込んで、焼き物したり絵を描いたり、庭いじりをしたりして過ごしてまいりました。
しかし何か、国が進めている様々な政策というものを、時々新聞を見て、テレビを見たりして感じておりましたのは、
「どうも少し、私の考え方とずれているのではないか」
たとえば、日本の人口は今1億3000万人ですが、あと50年すると9000万人になる。
100年経ったら4000万人になる。
4000万人と言えば、江戸時代の人口です。
江戸時代の人口とほぼ近い、そういうことになると、
これは今までのような大量生産・大量消費、そういう経済成長至上主義というもので
果たして日本という国はやっていけるのかどうか?と。
私は難しいと思います。
これからは原発をあちこちの国に売り込んだりするような、そういう欲張りな資本主義ではなくて、
もう少し、自然エネルギーとか、脱成長とか、
そうした心豊かな生き方というもので満足できるような、
そうした国作りというものを進めていかなければならないのではないかと。
それが「価値観の転換」と申し上げた一つの大きなテーマです。
心豊かな幸せの成熟社会へのパラダイムの転換をしていかなければならないんじゃないか。
私はそう思っております。
特に私が心配しているのは、今度の知事選挙の立候補のきっかけにもなったんですが、
「成長のためには原発が不可欠だ」と言って、原発を再稼働させようとしている国の姿勢。
この事に私は強い危機感を持って、
その事が今日ここにも来てもらっている小泉さんにも強く背中を押されて、立候補するきっかけとなりました。
それが一つ私が申し上げる「価値観の問題」です。
「平和にかかわる問題」
もうひとつは、これも多少抽象的な話ですが、
大くくりに申し上げて「平和」といってもいいと思うんですが、
今度の選挙のテーマはもちろん原発だけではありません。
都政に関わる様々な問題。
いつ来るか分からない直下型地震に備えての基盤の整備とか、
あるいは高齢者や待機児童の問題。
さまざまな問題に、できる限り急いで、メリハリをつけて対応していかなければならない。
それも当然のことであります。
外国との様々な問題、オリンピックはまさに平和の祭典でありますから、
都としても善隣的な近隣諸国との付き合いについては、
何時も知事は念頭に置いておかなければならない事だと思います。
オリンピックは、しかしかつての五輪のように東京五輪のように、
大きな投資をして、大きな建物をつくってという訳にはいきませんから、
出来るだけコンパクトな、しかしソフトな面で
おもてなしの心というものを十分に感じていただけるような、そういうオリンピックにしていかなければならないし、
また、東京だけが良い思いをするのではなくて、
東北の人達にも是非一緒になってオリンピックの嘉日というものを分かち合えるような、
そういうオリンピックにしていかなければならないと思います。
「原発の問題」
もうひとつ最後の問題は「原発の問題」です。
私は「国の存亡にかかわる大きな事故が何時起きるか」と、本当にこれは不安で仕方がない。
福島の事故がありましたけれども、
東京の周辺100km、200km位のところには、
浜岡とか、あるいは東海第二とか、いくつかの大きな原発が立地しております。
もしそういう原発が大きな事故を起こしたら、これは、日本は壊滅的な打撃を受ける。
日本だけではない、世界中にその影響が及ぶことは必至であります。
ですから一刻も早く原発再稼働というものを止めて、
世界の先進国がやっているように、自然エネルギー、あるいは再生エネルギーなどを活用した、
分散型のエネルギー社会というものをつくっていかなければ日本は成り立っていけない。
そういう方向に早く踏み出していくべきだと思います。
オリンピックや消費税やいろいろな問題があるんですけれども、
もちろんそういう問題も、原発の事故が起きたとしたら、起きたら、
そんな問題はもういっぺんに吹き飛んでしまう。
知事の最大の任務は、第一の任務は都民の生命と財産を守る事です。
「原発は都政のテーマではない」と言う人たちもいますけれども、
都民の生命と財産を守るという事は、これはもっとも重要なテーマでありますから、
それが今度の選挙のテーマではないという事は、私は全くおかしな話だと思います。
この間の福島の事故の後も、水道が止まったり停電になったり、都内の一部では大きな問題が起こりました。
迷惑をされた方が沢山ありました。
その原発依存型のエネルギー多消費型社会というものを
先程も申しあげたように180度方向転換して、新しい時代に対応していくものにしなければならないと思います。
3・11が起こるまで、私も「原発は安全でクリーンだ」という事を信じてまいりましたが、
しかし、この事故によってそれが如何に欺瞞であるという事が明らかになりました。
「原発がなければ日本の経済は成り立たない」と言う人がおりますが、
2年間原発が止まっていても日本の経済は順調にまわっております。
勿論石炭火力などの燃料台というものが沢山かかる事はわかりますが、
しかし、原発には実は天文学的なコストがかかっている。
事故があった時のコスト、あるいは廃炉にする時のコスト。
いろいろな点で天文学的なコストがかかっている。
それが見えない形で国民の負担にされて、「原発のコストは安い」という誤魔化しがまかり通ってきました。
原発の安全性の問題や核のゴミの問題を考えたら、原発とは早くここで区切りをつけて
欧米の先進国がやっているように自然エネルギーなどに変えていく方が、よほど生産的だし、
新しい雇用や技術を生み出していくきっかけになると思います。
今ここで原発ゼロという方向を明確に打ち出して再稼働(阻止)に向けてスタートを切っていく
自然エネルギー大国日本というものを打ち出してくことが何よりも大事なテーマだと思っている訳です。
もちろん東京都は東電の大株主でもありますから、
東電に対していろいろ注文を付けていかなければならない。
その東京で原発ゼロを目指す事は、先ほども申しあげたように今度の選挙で都民の皆さんに問うべき、
それこそ重要なテーマだという事を重ねて申し上げたいと思います。
これが、小泉さんからも話がありましたが、
原発を無くして再生エネルギーで活力のある日本をつくっていくか?
それとも今までの、コストの高いリスクのある原発というものにしがみついて、日本という国の衰退にかけるか?
「そのどちらを選ぶか?」という、今回は大事な選挙であります。
私は原発を止めて、自然エネルギー・再生エネルギーなどで日本の未来に賭けていく、
そういう方々の先頭に立って、日本の新しい国作りに邁進していきたい。
そういうふうに思っておりますので、
どうぞ都民の皆さんの少しでも多いお力添えをいただけたらありがたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします、ありがとうございます。
それでは、小泉(元)総理にバトンタッチいたします。
ありがとうございます。
<小泉氏の応援演説・書き起こし>
出典:サイト「みんな楽しくHappy♡がいい♪」
☆ 記事URL:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3528.html
小泉純一郎です。
細川さんよく立候補を決意してくれた。
敬意を表したいと思います。
私ども二人は政界を引退していた。
「なにをいまさら」と言う人もいるでしょう。
しかし、あの3年前の3月11日の原発事故・地震・津波、大震災を見て、
「これは大変なことが起こっているんだな」非常な危機意識を持ちました。
今までの政界の経験。
出来る事と出来ない事があるけれども、
「今なら元気がある、なにか自分たちに出来ることはないか」という事を考え始めました。
今、多くの中で「都政の問題は原発だけじゃない」
確かにそうです。
防災の問題、あるいは医療福祉の問題、待機児童の問題、
さまざまな都市機能の問題、課題は沢山ある。
しかし原発を除いて、他の様々な重要な問題は、候補者、だれが知事になっても大して違いはないと思いますよ。
最も大きな違いは、「原発をどうするか?」じゃないですか。
私どもは「原発は安全だ」
「原発のコストが他のエネルギーに比べて一番コストが安い」と、専門家の話を信じていた。
しかしあの事故を見て、スリーマイル島のアメリカの事故を見て、チェルノブイリの事故をよく勉強してみて、
「原発が安全だ」「原発のコストが一番安い」が、とんでもないごまかしだというのが分かった。
今までの反省も踏まえて、
「日本はこれから原発なしでやっていける社会を目指さなければならない」と思ったんです。
細川さんならできる。
「東京、オリンピック・パラリンピックを原発ゼロで成功させたい」って言ったら、
「なんと無責任な事を言うんだ」と、オリンピック関係者が言いだした。(←下記参照)
「原発なしでオリンピックなんかできるのか!」と小泉批判を始めた。
ところが調べてみた。
昨年、オリンピック招致委員会は世界に向かって、IOCに向かって
「東京オリンピック・パラリンピック大会は原発無しでやっていける」と盛大に宣伝していたじゃないですか。
東京が原発無しでオリンピック・パラリンピックを成功させる。
それを世界に発信させる。
東京の様々な暮らし、経済活動。
これも原発無しでやっていけるんだという姿を見せれば、日本は変わっていくと思います。
その力を都民は持っている。
私は今回の都知事の選挙で多くの課題があるけれども、何を重要視するかは、
有権者それぞれ自身の判断です。
私は原発の問題を最重視している。
そういう人の大きな批判の一つは、
「小泉はそんな事を言っているけれども代案を出さないじゃないか」と言っている。
原発の問題は広くて深くて大きい問題です。
原発を廃炉にするにしても、40年、50年かかるじゃないですか。
その場合、廃炉の技術の研究者は、これは責任を持って国も育成していかなければならない。
原発無き後の地域の復興・発展はどういう産業が必要か?
原発に代わるし自然再生エネルギー、さまざまなエネルギー源があるでしょう。
各地で今始まっています。そういう資源をどうするか?
さらに今後、原発無しで起こる問題というのは、私一人でできるわけないじゃないですか。
また、私一人で成したら、それこそ無責任なんです。
政治が方向を出して、原発無しでやっていける方々の知識と知恵と見識を生かして、
原発無しでやっていけるプログラム対策を考えて、それに向かって進むべき方向。
これが私は適切だと思う。
「ひとりで原発の代案も出さないで無責任」というなら、
「『ひとりで出せ』という方が私は無責任だ」と思いますよ。
日本には様々ないい知恵を持った方がいます。
また外国でも「原発無し」これが大事な問題だと考えている人が沢山いる。
昨年11月、国連の事務総長・潘基文(バン・キムン)事務総長と、世界銀行の総裁・ジム・ヨン・キム総裁が、
「国連は、また世界銀行は今後原発に対する支援は行わない」と発表したじゃないですか。(←下記参照)
多くの日本の新聞マスコミは報道しなかったけれども、
良く調べて下さい。
国連の各国も、これは原発というのは新興国においても、豊かでない国においても、
「これから原発が欲しい」という国があるけれども、果たして、
「国連がそんな危険性が高いものに対して支援をしていいのか?」という危機感の表れだと思います。
私どもは夢を持ってる。
「利生を掲げるのは政治じゃない」と批判する人もいます。
しかし、この原発ゼロで東京は発展できる。
原発ゼロで日本の経済は成長できるという、
そういう姿を見せることによって、日本は再び世界で、
「ああ、日本は自然をエネルギーにする国なんだな」と、
「環境を大事にする国なんだな」そういう発信ができる国になり得る。
その夢を持った使命感を持って、細川さんは立ち上がってくれたんです。
どうかみなさん、この大事な都知事の選挙。
今回の都知事選挙ほど、都知事が誰になるかによって国政を動かせる事が出来る選挙は滅多にない。
細川さんだったら、細川さんが知事に当選する事が出来たならば、
必ず今の「原発が無くては日本はやっていけないんだ」という方向を変える事が出来る!
だから私は細川さんを応援するんです。
非常に厳しい戦いなのは分かっているけれども、
皆さん自身がこれからの、都政だけじゃない、国政に対して、
「本当に原発を進めていいのか」
「原発無しでやっていけるのか」それを考えてもらう。
そしてやはり生き方を変えていく。
使命感を持って昔ながらの「自然と共に生きる」事が出来る日本をつくろう、東京都をつくろう。
こういう思いに立ち返って、この選挙は是非とも細川東京都知事実現のために、皆さんの御支援をお願いしたい。
心から、小泉、お願い申し上げます。
ありがとうございました。
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