なんで、「セレブ気取り」なんて下品な批判するのか。賞賛すべき。迷走するローラ、どこへ行く? ユニセフ1000万円寄付に「セレブ気取り」の声も https://t.co/aAjJocE4DD @zakdeskより
— 白石草 (@hamemen) August 23, 2018
〔資料〕
「ローラを「セレブ気取り」とバカにするムラ社会! ローラが慈善事業に積極的な背景」
WEZZY(2018.08.24)
☆ 記事URL:https://wezz-y.com/archives/57875
モデルでタレントのローラを「セレブ気取り」などと評した記事が現在波紋を呼んでいる。
それは、2018年8月23日付ニュースサイト「zakzak」の「迷走するローラ、どこへ行く? ユニセフ1000万円寄付に「セレブ気取り」の声も」なる記事。
そのなかでは、所属事務所・リベラとのトラブルは解決したはずなのに<いまだにテレビ番組からは遠ざかったままだ>としたうえで、<最近は環境問題について発言するなど、これまでのキャラからは思いも及ばない世界へと踏み出しているのだ>と揶揄する。
記事では特に、8月12日にユニセフのイベントに参加し1000万円の寄付をしたこと、そしてインスタグラムに<わたしはいま頭の中が子供達や動物の幸せと地球をまもることでいっぱいです><今回は自分ができる事として1000万円を寄付する事にしました>との文章を投稿したことを皮肉った。
「芸能サイト編集者」の弁として、この寄付には称賛の声がありつつも、<“セレブ気取り”“ほかにやることがあるのでは”といった批判も上がっているのです>と解説。また、近年のローラは海外で仕事をすることも多いので、ハリウッドセレブなどの<行動に感化されているのでしょう>とも語っていた。
「zakzak」の記事ではユニセフへの寄付という社会貢献活動を<これまでのキャラからは思いも及ばない世界>としているが、そもそも、ローラは日本のテレビバラエティやファッション誌に多く出ていた当時からチャリティー活動に意識的で、特に、恵まれない環境で苦しんでいる子どもたちの役に立ちたいという思いを抱いていた人だ。「ViVi」(講談社)2016年1月号に掲載されたインタビューのなかでローラはこのように答えている。
<事務所に入った時に社長さんに話した夢というか、最終的な目標があって――。お金がなくて勉強できない子供たちってまだ世界にたくさんいて、その気持ちは私もすごくよくわかる。自分が苦労してきた部分でもあって、私にとってはすごく現実的なことだから。そういう人たちの役に立ちたいの。ずっとその想いは変わってなくて、これからはもっと積極的にやっていきたい>
ローラがこのような思いを抱いた背景には、彼女自身の生い立ちも多分に影響しているだろう。
ローラはバングラデシュ人の父と、日本人とロシア人のクォーターである母親とのあいだに日本で生まれるが、幼少の頃に両親が離婚し、父の再婚相手となった中国人の継母に育てられている。
彼女は1歳でバングラデシュへ渡り、7歳で帰国するが、ベンガル語しかわからず、学校ではコミュニケーションに苦労した。その苦労は家庭内においても同じ。継母は中国語しかわからなかったため、<家の中がわけがわからなくて>(2017年2月15日放送『1周回って知らない話』/日本テレビ系)と語っている。
ローラ自身は<苦しかったけど『あの頃に戻りたくない』とは思わない><そういう経験があるからいまの自分もいる>(同『1周回って知らない話』)と明るく振り返るが、このような子ども時代のつらい経験があるからこそ、かつての自分と同じような境遇にある子どもの手助けをしたいという発想があるのだろう。
とても素晴らしい考えだ。称賛されるならまだしも、「セレブ気取り」などとバカにされる筋合いは微塵もない。
また、そもそもこういった生い立ちがあろうとなかろうと、芸能人が慈善事業に乗り出すのを「意識が高い」と言ってバカにしたり、「売名行為」と揶揄したりする風潮は、まったくもって噴飯ものだ。
欧米では「ノブレス・オブリージュ」という考え方がある。これは、経済的に成功をおさめた人物は、その富を社会のなかで不遇な立場に追いやられている人々に還元する責任と義務があるというもので、海外の俳優やミュージシャンが慈善事業に積極的な背景にはこういった道徳観がある。
ローラのような行動は海外では当たり前のこととして褒められ、メディアから揶揄されるなんてことはない。
近年のローラは海外の仕事が増えているが、「おバカタレント」の女の子としていつまでもバカなままでいてほしく、そこから抜け出そうとした瞬間足を引っ張ろうとしてくる日本で、自分の可能性を自ら狭めながら仕事をするぐらいなら、どんどん海外に飛び出して行くべきだろう。
(倉野尾 実)
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