のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

福島第一原発、別系統復水器の配管が8年前から外されていた

2012年04月11日 17時42分04秒 | Weblog



原発の発災時、

蒸発系冷却システムという

安全装置である設備を取り外す選択が

8年前、なぜできたのか――。

不思議ですね。

調べたところ、

浜岡原発で

同設備の配管の破断事故があり、

削除(管の閉鎖)をしたとのことです

「げんぱつニュース」)。

しかし、仮に、

取り外さなかったら、

原口前総務相が指摘するように

福島の原発事故は、

過酷事故に至らなかったのでしょうか。

至らなかったと言いたげな

原口前総務相の主張は、

唐突過ぎないでしょうか・・・

安全装置の

“実効性”につき、

説明がないからです。

これについて、

小出裕章氏は次のように述べておられるようです

「ざまあみやがれい!」参照)。

『原子炉を止めても”残留熱”という崩壊熱は続きますから、原子炉の中の水は沸騰する。沸騰すると圧力が上がってきますので、それを外に導いて凝縮させて冷却するという蒸気凝縮系のシステムは必要なのです。

 もともと必要があるから付けた機能を、削除するなんて通常は考えられないことです。設備を増強し、安全を期すというなら分かるが、事故の恐れがあるから外すというのは本末転倒。当時からなんでそんなことをするのかと不思議に思っていました』(週刊文春6月9日号26Pより引用)

さすが専門家ですね。

きちんと、

考え方の道筋は述べられてあります。

ただ、小出氏の説を

全面的に受け入れるにしても、

「設備を増強し、安全を期す」

ため、

過渡的に配管を閉じた

と言えなくもないわけです。

もし、配管を閉じなきゃ事故が起きます。

これは、

浜岡原発で得た知見なわけでしょ?

福島で事故が起きたとき、

配管を閉じていなかったとすれば

事態がより混乱しただけとは言えないでしょうか。

もしまた、仮に混乱を避け得たとしえても、役に立たなかった・・・

という推測が許される以上、

蒸発系冷却システムを

外したことのみを取り出して責められないと思います。

ところで、原口氏は、

核燃料サイクルが欺瞞とおっしゃいます。

それにつき、

異議はありませんけど、

ならばなぜ、

取り外した復水器(蒸発系冷却システム)を

無条件に完全無欠なごとくに評価されるのでしょう?

乱暴です。

いかに優れた機器であったと仮定するにしろ

むしろ、科学的な

途中の解説をすっぽかした

結論だけの主張に、

いかがわしさを感じます。

それを記録すべく、

前総務相であられた

原口氏の

動画を紹介した次第です。

なお、原口氏が触れる上原元佐賀大学学長の

動画も見つけましたので、ここに掲げておきます。


[ustream]
(1)http://www.ustream.tv/recorded/13809646

(2)http://www.ustream.tv/recorded/13809885


[ニコ生]
http://live.nicovideo.jp/watch/lv45748912


下記サイトに上原氏の

ustreamでの質疑応答、すなわち(2)の部分につき、

書き起こしがあるので

転載します。

☆ 「上原元佐賀大学長の福島第一原発冷却案まとめ」




【インタビュー視聴者による書き起こし】



739 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 20:23:14.91 ID:BGnqUK4W

Q:被覆冠やペレットが溶けているのではないか、圧力容器の底部に
  何らかの形で穴が開いているとすれば、冷却を続ければ続けるほど
  海洋汚染しつづけなければならない。

A:現状のままでは、今おっしゃったとおりにならざるをえない。
  一日600トンが10年流れたらどうなるか、小学生でもわかる論理だ。
  それを止めようというのが私の提案だ。

Q:底部に穴は開いているか。メルトダウンは起きているか。

A:水をいれないと2~3日でメルトダウンおこす。
  海水を入れると燃料棒の外に、「湯垢」(ハイダウト現象)がおきる。
  外に水を流しても、ハイドアウトが水を遮断し冷えなくなる。
  そうなるとバーンアウト(限界熱量)を引き起こし、メルトダウンへとつながる。

  入れっぱなしは非常に危険。すぐに方式を変える必要がある。
  変えてしまえばひとまず安全。

  海に出るとか有り得ん、だれだそんなことをほざいたやつは。
  世界中の容器を運んできていれりゃいいだろ馬鹿やろう。



749 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 20:28:59.77 ID:BGnqUK4W

Q:なんでプレート交換式がいいの?

A:片方側は放射能を含んだ熱水がある。
  もう片方は海水。

  従来型のプレート式の交換機を使った場合、パッキンが放射能で持たない。
  全溶出型という方式のものを使う必要がある。

  プレート式は小さくて軽くて高性能。ヘリコプターの輸送にも耐えられる。
  全溶出式ならば、放射能にも海水にも耐えられる。
  チューブ式は重くて搬送が難しい。

  ただ、テストタイプで秘密裏に製作されていたもので、世界に一つしかない。
  社長に幅1メートル、長さ2メートル、重さ5トン。

Q:圧力容器に二箇所新しく穴あけるん?

A:炉心を冷やすのに、入ってるパイプがある。緊急冷却装置の配管の
  どれかを使おうと思っているが、東京電力も保安院が図面を出してこない。
  機密書類指定されている。



764 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 20:37:09.73 ID:BGnqUK4W

世界で一番最初にオールチタン製復水機を担当しました(5号)。
それ以前は黄銅製で事故続きだった。
福島の1・2がチタン製になっているかアルブラック製かは聞いていない。

Q:アメリカには外から水を持ってきて冷やすというシミュレーションがある。
  なぜ日本にはそのようなシミュレーションがないのか。
  また、チェルノブイリよりも閉じ込めがおくれてるが大丈夫か?

A:1960~70年代まで設計に参加していた。
  どんなことがあっても緊急冷却装置が作動するように、と設計されていた。
  どれも働かないというのが、どうも私は納得がいかない。
  電源が切れても働くように設計していたのに。
  だから、もう外付けしか考えようがない。

  私の案をいれれば全部解決なのに・・・・・・

Q:ガンマ線でてるんじゃ退避するしかないんじゃないのか?

A:シェルター等準備でいける。
  距離が遠くなれば濃度は薄まっていく、屋内退避でも問題ない。

  一番の問題は垂れ流しになっている水をどう止めるかということ

  冷えてからでないとコンクリートで固めるのは危ない。
  崩壊熱が出力の0.05パーセントくらいになったらいい、という理論があるので、
  そこまで冷却しないとだめ。今は0.2パーセント。

  冷えるのに10年かかる。このまま垂れ流したら地球は破滅ですよ。



781 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 20:47:45.11 ID:BGnqUK4W

Q:政府与党についてどうおもいますか?

A:日本国民として、こんな政府をもったことを情けなく思う。

Q:今後の日本のエネルギー政策は?

A:福島の原発が止まれば、日本の電力の1割がたりなくなる。
  1000万kwの電力を何で補うかというと、簡単に出来るものではない。

  今の産業構造を維持した状態で2年以内にできる限界というのは、
  250~300万kwしか追加できない。のこり700万kwをどうするかというと、
  使う側のエネルギーをいかにセーブするかということになる。

  じゃあ電気を節約しろというはなしだが、それは違う。
  それをしたら日本は潰れる。日本の脳細胞が死ぬ。

  たとえば蛍光灯だが、照度を維持しつつ、使用電力の少ない蛍光灯を使う必要がある。
  それだけで、かなりの電力をまかなうことができる。
  また、地熱発電、温泉水発電を利用する手もある。200万はいける。 
  あと私の発明した海洋なんとか発電とか。

  石油は発電に回すので自動車は電気自動車に。電池用リチウムは海水からとれる。
  太陽光・風力もいそいで増設する必要があるが、800万kwしか補いが突かない
 (全部ひっくるめての話と思われる)。のこり200万kwはほかの人の知恵を借りるしかない。

  今後原油の高騰は確実で、それに日本の経済がどれだけ耐えられるのかがわからない。
  産業構造全体をみなの力で大幅に変えていく必要がある。

Q:それは福島以外の原発も全部止めるという話か

A:とめるのは無理。ただ危ない原発というのはわかる。 
  建設から30年たった原発を稼動させ続けるのは無理。順次とめていかなければならない。
  2000万kwは残す必要がある、日本が潰れてしまう。



788 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 20:57:28.33 ID:BGnqUK4W

Q:枝野長官とのやりとりなのだが、図面の件で相談があったのはいつ?

A:3日。4日12時30分に提出した。

  やくちゅう(薬品注入)という方法があるのだが、あのくらいの水は一発でとめられる。
  日本の技術はそれくらいのことは出来る。それも提案した。
  提出した方法は、長くて一ヶ月で終わる。

  枝野は、ぜひこの方法でやりたいと返答があった。
  だが発注書がきていないので、とりかかれないのが現状。

Q:政府の人にいいたいことありますか?

A:いっぱいあります(怒)

Q:二号機に関してなんだが、格納容器に傷があって、もれている。
  人の手で溶接する必要があるんじゃないだろうか。
  そこにいたるまで何年かかるか。

A:割れている部分はぱっくり割れているのではなく、ひび割れ程度だと思う。

  抵抗が大きい。パイプに負圧をかけてやると、水はパイプから抜けていく。
  そして亀裂から空気が入ってくる。水漏れをとめることが出来る。
  この点でも私の案が優れていると思う。

  溶接をしないでとめる方法もある。先ほど言った「薬注」もその方法。

Q:温度が下がるのはどれくらいの前提?

A:1~2日で下がるんじゃね?圧が上がらない程度には下がる。
  技術的には難しいもんじゃない。



816 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 21:07:12.93 ID:BGnqUK4W

Q:CCFLの下りで、事故を想定していたといいますが、設計の時点で
  想定していたのか。事故を想定していたにも関わらず、対応できていない
  というギャップについてはどう思うか。

A:(2015年石油欠乏問題について熱弁を振るう、回答なし)

Q:今回原子力発電所で事故を起こしたのが東芝がらみのものばかりなのだが、
  東芝のシステムが弱いという印象はあるか。

A:いや、東芝のやつはいいと思ってる。当時の段階では、あの技術が良いものだった。
  だが、経年劣化のことが配慮されていないしメンテナンスにも問題があった。
  また、トラブルへの対応もよくなかった。

  日本政府・東電・保安院の責任ですわ。 

Q:この装置が明日導入された場合と、されなかった場合。試算はどうなるか。

A:1日おくれれば、1ヶ月遅れると考えたほうがいい。1ヶ月で18000トン。

  送れれば遅れるほど濃度が上がるから近づけなくなる。一秒でも早く採用して欲しい。

  一基はすでに完成している。外国に売る予定だったが止めてもらった。
  向こうには我慢してもらっているが、決定されないと外国に行く。



828 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 21:15:06.79 ID:BGnqUK4W

Q:今の状況を見ていると、だれも法律的な因果関係を把握していないように見える。
  地震や津波に対する基準をつくっているのは文部科学省。
  許可は国交省の砂防部が出す形になっている。
  縦割り行政の結果責任が分散されており、結果として先生の案が採用されるのが
  遅れているのではないか

A:ともかく、議論よりも水がだだもれになるのを防ぐのが先。
  こんな情けない日本の姿は見たくない。

Q:外付けの方法を取らざるをえないから、採用するだろう。 
  ほかの方法を採用するのではないか?

A:チューブ式は数十トン、重すぎ、無理。
  パッキン式はもっとひどい二次災害になる、ダイレクトに海に言ってしまう。

  比較表も出し、説明ずみ。枝野さんはこの方法でいくと納得してくれている。 

Q:比較票をだすことはできるか

A:私は見せたいけども、枝野さんにおくっているからねぇ。  
  あまり遅れるようなら、枝野さんに断って公表せざるを得ない。



843 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 21:21:42.12 ID:BGnqUK4W

Q:新聞・マスコミではプルトニウムは食べても安全と報道されているがどう思われるか。

A:プルトニウムは体内に入ったら遺伝子の中に入ってしまう。
  それでどのくらい苦しんでなくなった方がいるか知れない、頭がおかしいとしか言いようがない。

Q:緊急冷却装置はどんなことがあっても働くはず、図面もあるとおっしゃっていたが、
  先生の業界で、現場では出来上がりを確認しているのか。
  緊急冷却装置が図面どおりにつくられていない可能性はあるか。

A:原子炉周りは、当時私たちは直接やっていない。原子炉は当時アメリカの特許だった。
  GEの技術を買って、GEが全部施工している。

  自然循環式という方式が一本はいっていたはずなんだが無いと言われた。
  わからない。ないというのが正しいのかもしれない。



852 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 21:27:58.94 ID:BGnqUK4W

Q:もんじゅについてはどう思うか?

A:今のもんじゅの状況を把握していないので分からない。

Q:プルサーマルについてはどう思われるか。続けていくことの出来る技術か。

A:しばらく業界から離れていたので、答える能力がない。 
  ウラン+プルトニウム燃料の場合の反応の仕方がわからない。

Q:どこで事故処理をあやまったとおもわれますか?

A:最初から間違ってた。こういう事態が起こること事態を想定できなかったことが間違ってた。

  事故が起きてからやるべきことは、そんなに難しいことじゃない。
  水素爆発が起きる前に対策できることだった。それを何故出来なかったのか。 

  ぶざまだ。日本人としてみっともない。



857 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2011/04/06(水) 21:30:01.87 ID:BGnqUK4W

最後に先生から

私の意見に反対する人もいると思います。
冷却方法について、それはおかしいという意見があるかもしれませんので、
そういう意見がありましたら私に教えて欲しいと思います。

会見終り、つたないまとめですまん。
なんか展開がリアルに宇宙戦艦ヤマトじみてきたな・・・・・さらばの方だけど

最新の画像もっと見る

コメントを投稿