何を書けばいいのでしょう。。。
ここ4、5日ほど、胸が苦しかったです。だって、結末を書いてしまうと、それっきりでしょう?
何の因果でこんな話になったのか、考え込んでしまいました。中島みゆきの音楽に刺激されたのかもしれません。
「ファイト!」
時間が高校時代にまでさかのぼりました。
記憶の底から浮かびあがってきたのは、前記事の彼女のことでした。
“燃えなかった恋”として心の奥の方に沈んでいました。しかし、ブログで何げなく書き、記憶がまざまざと甦るにつれ前に進めない、しかし、かと言って、後ろにも戻れない迷子の子供のような状態になりました。ごちゃごちゃと言ってても始まりません。思い切って、結末を書きます。
もちろん、別れたんです。きっかけは僕が作りました。なぜって?
屋上で二人で話したとき感じた神々しさが原因です。とても違和感を感じました。
笑わないで下さいね。当時の思いを正直に書いているのですから。
眼前に広がる光景は、まるでヴィーナスに愛された男でした。間男がひっきりなしに出てきそうなんです。しかし、それでいて、裏切られる気配がまるでありませんでした。
(なんで、僕を選んだの?)という疑問だけが生き生きとしていました。
星新一のショート・ショートにヴィーナスと結ばれた男の話が出てきます。新婚の当初から間男が出現します。まずは、狼男です。それから、ドラキュラ伯爵、透明人間等々が続きます。主人公は、初めこそ、心中穏やかではありません。しかし、だんだんと胸躍る気持ちになっていきます。ついには、次に登場する間男が楽しみで仕方なくなる、というストーリーでした。
ヴィーナスって、光で出来ているようです。そもそも独占の対象にならないものですから、恋の対象にしてはいけないのです。これで合点が行かなければ、阿弥陀如来を考えて下さい。変化(へんげ)して、女人の姿を取ったイメージです。そうと思ってなお、その方を恋の相手に選べるでしょうか・・・?
くすぶったその思いが、僕に他の女性を選ばせました。裏切りですね。
関係が破綻してから、申し訳ないという感情が芽生えました。やがて、その感情が後悔の念へと育ち、別に作った女性との関係も立ち行かなくなりました。
悔悟は、友達から「お前、一体、あの子に何をした? まったくの別人になったぞ」と、難詰されたときなぞをきっかけにして、生じました。彼女の方は、髪型も変わってしまって、男という男を、片っ端から伸しているようでした。そういう噂が耳に届くにつれて、ひょっとすると僕を本気で愛してくれていたのではないかと、やっと実感しえるようになりました。その裏側で苦しみ出したのです。友達に「もったいないことするやつやな」と呆れかえられもしました。嬉しそうに、にやにやしながら近況やらを報告してくれましたので、(さては、言い寄ったな)と思いましたけれどね。
これが映画なら、後悔した主人公が雨にでも打たれながら、彼女に許しを乞うパターンでしょうね。しかし、“あなたがヴィーナスに見えた”なんて、許しを乞う理由になるのかどうか、などと考えている内に、時が流れ去りました。
今さらながら、なのですが一言――。
僕は、相手がたとえダイヤでも燃えないのであれば、石炭の方がいいと考えた、と受け取られたかもしれません。そうではないです。他の女性に逃げたように記しましたけど、その方はその方で、魅力的な方でした。って言うか、当時は、その人こそ、ダイヤだと思っていたわけです。僕の側からすれば、あくまでヴィーナスでない方の方がダイヤだったのです。ただ、心で結ばれていた相手がどちらだったかというと、話が別になるのです。縁がないはずのヴィーナスに、むしろ縁がありました。罪の意識とともに、それが後にはっきりし出しました。燃えない恋でも、繋がっていたんですね。だからダイヤになったんだ、と過去を振り返って思います。人の関係がこれほど見えにくいものだと想像さえしてませんでした。若い頃の、これ以上にない苦い体験です。
さて、そんなちょいスネ親父の本日のお勧めの一曲が、これです。
(ライブの場所は、飲み屋のようです。大阪の串カツ屋って、こんな感じです。ソースの2度付けの是非のことなど考えながら聞いて下されば、嬉しいです)
木村充揮(憂歌団) 宝石箱
ここ4、5日ほど、胸が苦しかったです。だって、結末を書いてしまうと、それっきりでしょう?
何の因果でこんな話になったのか、考え込んでしまいました。中島みゆきの音楽に刺激されたのかもしれません。
「ファイト!」
時間が高校時代にまでさかのぼりました。
記憶の底から浮かびあがってきたのは、前記事の彼女のことでした。
“燃えなかった恋”として心の奥の方に沈んでいました。しかし、ブログで何げなく書き、記憶がまざまざと甦るにつれ前に進めない、しかし、かと言って、後ろにも戻れない迷子の子供のような状態になりました。ごちゃごちゃと言ってても始まりません。思い切って、結末を書きます。
もちろん、別れたんです。きっかけは僕が作りました。なぜって?
屋上で二人で話したとき感じた神々しさが原因です。とても違和感を感じました。
笑わないで下さいね。当時の思いを正直に書いているのですから。
眼前に広がる光景は、まるでヴィーナスに愛された男でした。間男がひっきりなしに出てきそうなんです。しかし、それでいて、裏切られる気配がまるでありませんでした。
(なんで、僕を選んだの?)という疑問だけが生き生きとしていました。
星新一のショート・ショートにヴィーナスと結ばれた男の話が出てきます。新婚の当初から間男が出現します。まずは、狼男です。それから、ドラキュラ伯爵、透明人間等々が続きます。主人公は、初めこそ、心中穏やかではありません。しかし、だんだんと胸躍る気持ちになっていきます。ついには、次に登場する間男が楽しみで仕方なくなる、というストーリーでした。
ヴィーナスって、光で出来ているようです。そもそも独占の対象にならないものですから、恋の対象にしてはいけないのです。これで合点が行かなければ、阿弥陀如来を考えて下さい。変化(へんげ)して、女人の姿を取ったイメージです。そうと思ってなお、その方を恋の相手に選べるでしょうか・・・?
くすぶったその思いが、僕に他の女性を選ばせました。裏切りですね。
関係が破綻してから、申し訳ないという感情が芽生えました。やがて、その感情が後悔の念へと育ち、別に作った女性との関係も立ち行かなくなりました。
悔悟は、友達から「お前、一体、あの子に何をした? まったくの別人になったぞ」と、難詰されたときなぞをきっかけにして、生じました。彼女の方は、髪型も変わってしまって、男という男を、片っ端から伸しているようでした。そういう噂が耳に届くにつれて、ひょっとすると僕を本気で愛してくれていたのではないかと、やっと実感しえるようになりました。その裏側で苦しみ出したのです。友達に「もったいないことするやつやな」と呆れかえられもしました。嬉しそうに、にやにやしながら近況やらを報告してくれましたので、(さては、言い寄ったな)と思いましたけれどね。
これが映画なら、後悔した主人公が雨にでも打たれながら、彼女に許しを乞うパターンでしょうね。しかし、“あなたがヴィーナスに見えた”なんて、許しを乞う理由になるのかどうか、などと考えている内に、時が流れ去りました。
今さらながら、なのですが一言――。
僕は、相手がたとえダイヤでも燃えないのであれば、石炭の方がいいと考えた、と受け取られたかもしれません。そうではないです。他の女性に逃げたように記しましたけど、その方はその方で、魅力的な方でした。って言うか、当時は、その人こそ、ダイヤだと思っていたわけです。僕の側からすれば、あくまでヴィーナスでない方の方がダイヤだったのです。ただ、心で結ばれていた相手がどちらだったかというと、話が別になるのです。縁がないはずのヴィーナスに、むしろ縁がありました。罪の意識とともに、それが後にはっきりし出しました。燃えない恋でも、繋がっていたんですね。だからダイヤになったんだ、と過去を振り返って思います。人の関係がこれほど見えにくいものだと想像さえしてませんでした。若い頃の、これ以上にない苦い体験です。
さて、そんなちょいスネ親父の本日のお勧めの一曲が、これです。
(ライブの場所は、飲み屋のようです。大阪の串カツ屋って、こんな感じです。ソースの2度付けの是非のことなど考えながら聞いて下されば、嬉しいです)
木村充揮(憂歌団) 宝石箱
宝石箱は時には除いてみるのも必要ですね。
そうすると、更に輝きが増すものかも。
ヴィーナス、ヴィーナスとけたたましく書きましたけど、そのような体験がなくとも、立派に宝石箱は見つけ出せます。それが言いたくて、拙い恋愛経験を披露しました。一人でも多く幸せを手にされますように!
心の宝石箱に、お持ちなのですね!
今の若い人たちは、すべてが即物的で、こういった
心の機微などというのは、なかなか体験することも
ないのでしょうね。
そう云えば、優歌団のリード・ギターだった
内田勘太郎さんは、現在は沖縄にお住いのようです。